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取材 2016.10.20

100人100色ー生涯働き、社会のためになる活動をしたい。母なる大地の恵みの力を伝え続ける経営者。ー羽田賀恵さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回は、オーガニッックブランドやファーマーズマーケットが軒を連ねる南青山にお住まいの羽田賀恵さん(47)をご紹介。
多くの人にとって生涯を通して「仕事」に費やす時間は人生の大半を占めるのではないでしょうか。今まで学んだことと、自分の軸をブラすことなく重ね合わせてきた彼女の仕事観とプライベートのお話を伺いました。

これまでにどんなことを学び、どんなキャリアを築いてこられたのか教えてください。

 
大手証券会社の営業企画部に7年半所属した後、主人が海外で駐在することになり、一緒に行く事になりました。ニューヨークに引越し7年間住んでいました。

そこでは、アメリカ薬草学の資格を取り、ローフードレストランにて1年インターン。ローフードとは、Raw(生の)Food(食べ物)のことをいいます。生で食べることにより消化酵素の負担を減らし栄養素を効果的に摂れて、健康や美容・ダイエットにも効果が出ている食事法です。このレストランでデトックス法、ローフード食事法、栄養学、ファスティング法を学びました。

その後、オーストラリアに3ヶ月滞在し永続可能な農業をもとに永続可能な文化「パーマカルチャー」を学び、帰国後は外資系会社で働く傍ら、ホメオパシーの学校に4年通いホメオパスのディプロマを取得し起業準備をしました。ホメオパシーとはギリシャ語で「同じ」という意味の「ホメオエ(homeoeo)」と「病気」を意味する「パシー(pathy)」を合わせた言葉で、近代西洋医学のように症状を抑え込む療法とは反対の自己治癒力を使う同種療法です。
2009年には、友人のアメリカ人姉妹2人と3人で代官山にローフードレストランを開くと同時にローチョコレートNAMAKissのブランドを立ち上げ、オーガニックレストランやショップに卸しを始めました。

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チョコレートを好きな人は多いと思うのですが、普通のチョコレートには添加物や白砂糖、トランス脂肪酸が入っているんです。対して、ローチョコレートで使用されるカカオは加熱せず、ナチュラルな状態で乾燥されたローカカオを使うので、ポリフェノール、ビタミンE、カテキン、豊富なビタミン類などの栄養分が丸々摂取できます。それでいて美味しい。そんな「ローチョコレート」の美味しさを皆にも味わっていただき、美味しくて本当に体にいいものを知ってもらいたくて、この事業を始めました。

しかし、3.11の地震が発生し、放射能汚染を懸念した姉妹はアメリカに帰国してしまいました。このタイミングで拠点を国分寺に移し、ここでもローチョコレートをスタジオヨギー、ナチュラルマートなどの幅広い店舗に卸していきました。

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▸ローチョコレートブランドNAMAkissのチラシ

また、北タイの政治難民の山岳民族のみなさんと一緒に、フェアトレードのオーガニックコーヒーの輸入、製造、販売も行いました。

3.11の直後からローチョコレートの事業と平行して、クレイセラピーやその他のデトックス法を伝えるセミナーを定期的に行いはじめ、2013年にはマザーアース・ソリューション株式会社を設立、クレイの入浴剤の製造販売、卸業をスタート。東京ビッグサイトの健康博覧会に出展し、多くの百貨店、問屋、専門店、セレクトショップでの販売が決まりました。現在は三越、伊勢丹、髙島屋、バーニーズ、エストネーション、コンランショップ、アクタスなど全国400店舗以上への卸し、ウエスティンホテルや新赤坂プリンスホテル、その他のホテルの引き出物や日本車最大手自動車会社のノベルティなどにも採用していただいています。

 

これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

実は私は離婚を経験していて。私が離婚した理由は、はたらくことが難しかった駐在員妻の立場にあった私が、「どうしても生涯働きたい、社会のためになる活動をしたい」と思ったことが理由でした。私も元主人も、ほんとうに苦しみながら離婚をしました。

この経験を乗り越え、スキルを積み、会社をつくり、ナチュラルで体にやさしいものをつくり世の中に提供したいと思っていた私は、ついに高いヒーリング・デトックス力を誇り、アメリカ西部の砂漠の地中から採取されたミネラル豊富な高品質クレイを使った「CLAYD」という入浴剤を完成させました。

この商品を世におろし始めて数ヵ月後、高い評判をえられるようになった頃に、私は「いよいよ…」と思い切って、最先端のおしゃれな商品ばかりが並ぶ「バーニーズ」の代表電話に電話をしました。バーニーズは通常は営業の電話を受けることはありません。商品の扱いは通常は仲介がなければ叶いません。それを承知で、私は唯一バーニーズのサイトの中でみつけた電話番号「お客様相談センター」に電話をし、電話口の方にバイヤーさん宛に商品のすばらしさについての伝言を残しました。結果、なんと、バイヤーさんが会ってくださることになったのです。このミーティングで、この商品が他のものとは全く違った驚くべき効能があることにとても興味をもってくださったので「とにかく今夜入ってみてください」とサンプルをお渡ししました。
翌日、「すごくよかったです!すぐにでも取り扱わせてください!」とバイヤーさんが興奮しながらお電話をくださいました。それを聞いた私はというと、受話器を持った逆の手で、大きなガッツポーズ!
なぜなら、ニューヨークに住んでいた時からバーニーズは憧れであり、私と元主人の一番大好きな百貨店でした。そのため、ここに自分の商品が置かれることは夢だったのです。

あの憧れのバーニーズに自分の商品を並べてもらえるという喜び。そして、離婚して一度も会っていない主人に、「やったよ。あの時背中をおしてくれてありがとう。」というメッセージが、ここからいつか伝わればいいなと思いました。こんな思いも含めて、これは忘れられないエピソードのひとつです。

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▸最初に販売してくれたESTNATION六本木店のディスプレイ

 

羽田さんにとって「働く」こととはなんですか?

働くことは、生きること。人間が生きていくことというのは、誰かに支えられ、また誰かを支えることであると考えます。
お金を儲けるために人の命や健康を疎かにする会社や組織がこんなに増えてしまったこの社会で、私はあらゆる命を大事にする流れを作るべく、活動していきたいです。そのために、同じ想いの会社や組織や個人がどんどん繋がって、大自然の大きな循環に寄り添いながら命を守る、大きな大きな流れを作っていきたいと思っています。
そのために、もっと多くを学びたいですね。座学で学べることはかぎられているので、私がこれまで会ってこなかった人の話を聞いたり、様々な経験をし、チャレンジをし、体験として学んでいきたいです。

 

働いている時のご自身を「色」に喩えると?その理由は?

白。人間一人の力はとても小さい。私の能力は特に。
だから、たくさんの人の力を借りて活動することが、理想の活動を広げていくキーだと思っています。いろんな人の、さまざまな、すてきな色を反映することができるように、私はできるかぎり白でありたいと思います。

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週末はどのように過ごしていますか?また、何か意識していることはありますか?

週末の夜は音楽を聞きにライブハウスに行ったり、友人と食事をしたりして過ごします。
私の場合、「運命や新しい流れは人が運んでくれる」と思っているので、面白そうな人が集まる場所には、億劫がらず、できるだけ参加するようにしています。そのため、新しい出会いによって、学ばせていただくことがとても多いです。

 

息抜きやストレス発散になっている音楽の魅力は何ですか?

週末の夜訪れる、六本木のロック・バー「バウハウス」で70−80年台のロックの生演奏。
ここのバンドのメンバーのクオリティは非常に高いだけでなく、お客さんがたとえ1人の時にでも100人の満席の時とまったく変わらない一生懸命さとプロ魂で完璧な演奏をします。
来ているお客さんは殆どが外国人。名刺を交換すると何故か、会社を経営している人や大企業の役員がとても多いです。
バンドメンバーの一生懸命な演奏が生み出す高いエネルギーに、同じように高いエネルギーを生み出しておられる方々が呼応していらっしゃっているのかもしれないですね。仕事につながる大きなご縁も、たくさんこのライブハウスでいただいています。

 

あなたの生活の中でのこだわりがあれば教えてください。

オーガニックのフレッシュな食べ物の美味しさを味わうこと。
起きたらりんご酢とはちみつの入ったクレイウオーターを飲んでから出社します。帰宅したら自炊もするようにしています。

 

最後に、これからチャレンジしたいことはありますか?

私が老人になる前に、大きな施設をつくりたいと思っています。体にやさしい自然療法と西洋医学の技術が合わさった技術で施術してもらえる病院とその技術が学べる学校、老人向けのシェアハウスのような施設、そして病院で働く人たちが子供を預けられる託児所も併設された心地よいホテルのような場所を作りたいです。

 

自分の軸をブラさず、大自然の癒やしのパワーを伝える伝道師として多くの人との出会いやご縁により会社やご自身を大きく成長させつつ、歩み続けてきた羽田さん。
順風満帆そうに見える彼女ですが、「働く」ということは『駐在員妻』という立場では叶えられないことだったというバックグラウンドもお持ちの方。
「あなたならできる。がんばって。」と強く背中を押してくれた元旦那さんの言葉を胸に、これからの人生を切り開いていく姿はとても凛として美しく、逞しく見えました。

 

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いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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【羽田さんが手がける商品はこちら】
●雑誌でも多数掲載、今大人気の天然ミネラル豊富なクレイの入浴剤「CLAYD
●カラダとココロと地球に至福のローチョコレート「NamaKiss」(2017年秋頃再販開始予定)

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