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ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

取材 2016.11.21

100人100色ー仕事は正解を求めるのではなく創っていくこと。幸せを求めてブラジルへ―ペルフェイトあき子さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回はブラジル在住のペルフェイトあき子さん(33)をご紹介します。商社勤務を経て、興味のあった「食」と「農業」を学ぶためにアメリカへ。そこから彼女の人生が大きく変わっていきます。責任感が強く、それゆえに他人に任せたり頼ったりすることが苦手だったというあき子さん。海外に飛び出したことでその内面はどのように変わっていったのか、お話しを伺いました。

 

―現在のお住まいはどんなところですか?

ブラジルの首都ブラジリアです。ブラジル人の主人との結婚をきっかけに、こちらに移り住みました。
じつは本格的な移住の前に“お試し期間”として、半年間こちらに滞在していました。その時はブラジルに来るのが初めてだったので、文化や気候の違いに戸惑うことも多かったです。最後まで悩んだのですが、主人の生まれ育った場所をもっと知りたかったことと、自分自身の視野が広がることを期待して、ブラジルへの移住を決めました。
ただ、治安が不安定ということもあり、将来子どもができたら子育てのために家族全員で日本に引っ越すことも考えています。主人も私も、フレキシブルなキャリアパスが描けるよう、貯金やキャリアアップのための勉強など、今できることを準備するようにしています。

―以前のキャリアと、転機となったできごとを教えてください

大学を卒業後、都内にある総合商社で計6年間お世話になりました。貿易事務、商品開発や企画営業、経理業務など幅広い仕事をさせてもらいました。
途中、体調を崩し1年間休職をしたことをきっかけに、「自分が本当にやりたいことを仕事にしたい」と考え、かねてより関心のあった「食」「農業」「海外」に関わる仕事への転職を考え始めました。
とはいえ、その分野での知識も経験もなかったので、まずはフードコーディネーター養成校に通いました。そして会社を辞め、その当時一番興味のあったオーガニック農業の現場を見にアメリカへ行きました。

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▶アメリカの農場では、家畜への餌やりから一日が始まる
 

―アメリカ滞在でキャリアはどのように変わりましたか?

アメリカでは3ヶ月間の滞在の間、東海岸、西海岸、ハワイ島それぞれの地域のファームを訪れ、住み込みながら手伝いをさせてもらいました。そこでアメリカ人にふるまった日本食がとても好評だったことをきっかけに、「日本の食を世界へもっと伝えたい」と考えるようになりました。
帰国後、海外進出を支援する組織に所属し、海外バイヤーと日本の食品関連団体・企業との商談会をセッティングする仕事をしていました。

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▶アメリカの農場で日本食をふるまい、好評を得た
 

―そしてブラジル人のご主人と結婚。生活はどのように変わりましたか?

結婚を機に退職し、2015年4月から10月までブラジルに滞在しました。その半年間は「人生のバカンス期」と位置づけて、仕事はせず、主人との生活を気楽に過ごしていました。
いったん日本に帰国し、フリーランスとして在宅での単発の仕事をいただいたり、地元の広島県尾道市でイベントを企画したりしました。2016年9月よりブラジルに移住しましたが、今はポルトガル語を学ぶために語学学校に通っており、久々の学生生活を楽しんでいます。12月からは在宅で、日本のある団体のサポート業務を担当させて頂く予定です。

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▶広島県尾道市で開催したヨガとコーヒーのイベントでは、ブラジルからコーヒー豆を取り寄せてふるまった
 

―これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

前職で、海外のバイヤーらとともに、茶の生産地に出張に行った時のことです。私は進行管理を担当するコーディネーター的な立場で現場に入りましたが、行く先々で予想外のハプニングが多発したのです。多くの団体・企業と関わるプロジェクトだったため、予定しているスケジュールに遅れは出せません。緊張感の中で、目の前のトラブルに必死に対応していました。
ホテルに戻ってもなおハプニングへの対応を続けているような状態で、「こんな状態で報告するなんて、私はダメな社員なんじゃないか。トラブルが解決したら報告しよう」と考え、東京のオフィスにいる上司への報告を怠ってしまったのです。
出張が終わってオフィスに戻ると、「プロジェクトは一人のものではなくチームワークなんだから、きちんと報告しなさい」と上司に叱られました。「一人で背負い込む必要はないんだよ」との言葉には、思わず涙が出てしまいました。強くあるだけが、仕事じゃないんだ、助けてもらうことも時に必要なんだ。と教えていただきました。

―日ごろから習慣にしていることはありますか?

ブログを書くことです。「SLEEPY CITY BUGS」という個人ブログで、日本とブラジルを行き来する生活のなかでの小さな発見を綴っています。
国際結婚をして日本での仕事を辞め、地球の反対側へ引っ越し、生活を一からスタートさせる、という大きな環境の変化を体験しました。そして主人や日本の家族との対話、人との出会いをきっかけに、自分自身の内面が少しずつ変化していきました。ブログに書く作業を通して、その変化に気がつけるようになりました。

それまでは、「人から求められているであろう言動をするのが良い」と考えていました。上司の言動を注意深く観察し、どうやったら上司にOKを出してもらえるか、と試験を受けるような感覚で仕事をしていました。でもそれは私の勝手な解釈でしたし、実際は人の顔色まで伺ってとても苦しかったんです。
仕事は正解を求めるものではなく、正解を創っていくことなのかもしれない、と今では思います。ブログは自分の考えを言葉にする訓練になっていますし、今後仕事をしていくうえでも役立つのではないかと思います。

―息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

一日の終わりに、主人とささいなことを話す時間です。“13 Little Things”と呼んでいます。「あえて言わなくてもいいかな」と思ったことを言い合うというルールを作って、互いに話すんです。
例えば、「No.1今日、スーパーマーケットでパセリを買おうか迷ったけれど、家にまだネギがあるからパセリは買わなくていいかと思ってやめた。」「No.2 今日、職場で同僚がチョコをくれた」という具合で、No.13まで言います。それぞれに返答せず、ただ言うだけという点がポイントです。
とるにたらないようなことでも、「え!そんなこと考えてたんだ。」と相手の意外な一面を知ることがあります。また、癒し効果があるのか、終わるとゆったりと落ち着いた気分になります。

―あなたの生活の中でのお気に入りを教えてください。

朝、主人と一緒に近所を散歩することです。私は日中を自宅で過ごすことが多いので、一日の始まりに自然に触れ、町の人の様子を眺めることで、良い気分転換になります。
途中、パン屋に寄ってフレッシュジュースを飲むことが楽しみになっています。ブラジルはフルーツの種類が豊富で、街中のあちこちで、オーダーをしてから作ってくれるフレッシュジュースが飲めます。とても美味しく、お気に入りです。

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▶近所のお店でフレッシュジュースを飲むのが楽しみ
 

―これからチャレンジしたいことはありますか?

ブラジル人の主人とともに、私たちならではの食卓のレシピを作り、世界中の友人達に紹介したいです、また、それをツールとして、友人の子どもたちに向けての発信をしてみたいです。

私は子どものころから世界各地の人々の暮らしを知ることがたまらなく好きでした。図書館ではそんな本をかじりつくようにして読んでいました。そのため、今、海外へ自由に行くことができて、海外にも友人がいることがとても心地良いですし、自分らしいと感じます。
子どもたちに、私みたいな人間がいることを知って欲しいですね。自由に将来を思い描いて、わくわくしながら成長して欲しいなと思います。

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▶アメリカ滞在時に知り合った友人とは、今でもつきあいがある
 

―あなたご自身を表現する「肩書き」を作るとしたら、どんな肩書きにしたいですか?

「幸せ暮らしハンター」でしょうか。自分自身の幸せを追求するために、住む場所や環境を柔軟に変化させています。その時々で関心のあることに全身で飛び込み、頭で理解できるまでとことん五感を使って、全身の細胞で新しい価値観や考え方を吸収している、そんな生き方をしています。

 
国際結婚をきっかけにブラジルへ飛び立ったことで、自由でフレキシブルな人生観を手に入れたペルフェイトあき子さん。以前は上司の評価を気にしながら仕事と向き合っていたというあき子さんが、自己を見つめ「仕事は正解を求めるものではなく、正解を創っていくことなのかもしれない」と気づく姿が印象的でした。ブラジルで大きな翼を得たあき子さんが、これからどのように羽ばたいていくのか楽しみです。

 
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コメント

  1. Carrie より:

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