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ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

取材 2016.12.01

100人100色ー「働く」は「楽しい」。経営者として、母親としてアクティブに生きる代表取締役社長―三好怜子さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回は東京都渋谷区在住で代表取締役社長の三好怜子さん(35)を紹介します。Web制作のディレクションに関わってきた三好さん。Webコンテンツの企画制作やコンサルテーションなど幅広く事業展開を行う会社で、代表取締役社長として経営に携わっています。その一方で、0歳児の子育て真っ最中の母親という一面も。経営者として、母親としてアクティブに活躍する三好さんのキャリアとライフデザインを語っていただきました。

 

―代表取締役社長として会社の経営に携わっている三好さん。これまでの仕事の道のりについて教えて下さい。

就職活動をせずに世の中に出て、すでに12年近く経ちましたが、ずっとWeb制作に関わっています。

株式会社ノヴィータには創業メンバーとして関わり、クライアントと制作チームの間で取り仕切りを行うディレクターを務めてきました。会社の規模が15名に差しかかった時に、創業者である現会長が一人で経営を行うのではカバーしきれなくなっていたことや、ノヴィータ全体として職場環境整備に力をいれる必要性が増したため、取締役を志願しました。現在は代表取締役社長として、現場の管理業務と合わせて財務をメインとした経営業務を行っています。

また代表取締役社長就任後、会長が数年前から取り組んでいる新規事業の必要性を感じるようになりました。受託ではなく自社でも会社の課題解決に取り組むため、ワーママ(ワーキングマザー)向けWebメディア「LAXIC(ラシク)」の運営をはじめ、複数の新規事業の運営にも関わっています。

―これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

嬉しいエピソードというよりも、心に刺さったエピソードなのですが。大学を卒業した頃になんとなく立てた目標が「仕事で自分を指名してもらう」ということでした。

小さい会社で仕事をするというのは、名前が知られていない分、自分の一挙手一投足が結果に直結するということになります。
私はWebディレクターとして、社会人生活をスタートしたわけですが、その頃は今ほどディレクターという名称も認知されておらず、制作以外のあらゆる業務を行っていました。営業も私の仕事のひとつでした。
営業専任の担当がいない中で仕事をし続けてきて、私が目標に近づいたなと感じたのは、お客様からリピート発注をいただいたことです。一回であれば、自分以外の要素が決め手となったかもしれませんが、一度依頼いただいたお客様が離れることはほとんどなく継続顧客となっていることで、指名をいただいたと実感することができました。
さらに、お客様から別のお客様をご紹介するという機会もいただいたり、お客様のサービス終了に伴う引継ぎで他のご担当者をご紹介いただいたりという機会を経験することで、指名で仕事をもらうという目標を達成ができたなと自信を持つことができました。

20代でその目標を達成した後、次はプレイヤーではなく人を動かすマネージメント側になりました。
あるとき、仕事を任せた社員が対応しきれず、報告も遅れてしまったのです。そこで休日返上して、自分が代わりにお客様をお伺いしました。すると、お客様から「三好さん個人に相談してるんじゃなくて、ノヴィータ(という組織)にお願いしてるんだからさ」とお言葉をいただき……そこから「個人ではなく、組織として評価されるような仕事がしたい」と思うようになりました。

―三好さんにとって「働く」こととはなんですか?

起きている時間は会社にいなくても「働いている」状態と変わらず、いつもあれやこれやと仕事のことを考えているので、ほとんど「生きる」と同義です。
扱っているものはWebという影も形もないものですが、No Work No Payという少し古いアナログな考え方をしています。出産を機に、新たな要素として子育てや家事も加わり、今まで以上に時間は限られていますが、とても充実しています。「働く」ことは「楽しい」です。

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▶ノヴィータのビジョンを社員に伝え続けることも、大切な仕事のひとつ
 

―働いている時の三好さんを「色」にたとえると?

オレンジかな。どんな小さなことでも、何かしらのきっかけで自分が関わったものには、自分が関わった証みたいなのを残したいと思っています。黒・白・茶色などの落ち着いたものではあまり印象が残せません。赤はちょっと強すぎるイメージなので、邪魔にならないけど、インパクトがあるオレンジだと思います。

―三好さんご自身を表現する「肩書き」を作るとしたら、どんな肩書にしたいですか?

「課題解決プロデューサー」でしょうか。Webディレクターをやっていた時、Web制作そのものだけでなく、Web以外の課題を皆さんが抱えていました。何に悩んでいて、どうやったら解決するのかを当事者になったつもりで考えるのがとても好きで、打ち合わせのほとんどが担当者の愚痴を聞いているということもありました。自分が関わることで状況が改善していくのを目の当たりにすると、一緒に問題解決をしていきたいという想いは、ますます強くなっています。

―いまチャレンジしていること、これからチャレンジしたいことはありますか?

私は自分が取り組みたいと思ったことを仕事としてさせてもらっています。その感覚を、社員のみんなにもつかんでもらえるような環境を作りたいと思います。それと、自分の体験や考えていることを伝える機会をもっと増やしていきたいですね。どんなに一緒に時間を過ごしていても、人はそれぞれ違う考え方を持っていて、思いもよらない勘違いをしていることもあります。その勘違いで誤解が生まれたとしても、お互いを理解するための一歩と考え、いい仕事につなげていきたいです。

―三好さんが「こうありたい」と思う姿は、どんな姿ですか?

取り繕わないようにしています。どうせ取り繕ってもばれちゃうし、感情を隠して話すのも苦手なので(笑)。あとはできるだけ、周りの人とコミュニケーションを取ろうとしています。私は人の上に立つ立場ですが、叱るのが苦手なところもあって。でも本当に必要な時には、相手が言って欲しくないことでも言えるように、少しずつトライをしているところです。

―三好さんのプライベートについてお伺いします。お住まいはどんなところですか?

夫、0歳の娘と3人で渋谷区に暮らしています。妊娠を機に自宅の購入を検討し始め、出産の三週間前に引っ越しました(笑)。地方出身なので、いつか都内に家を買いたいと思っていましたが、子どもが生まれることである程度ライフステージも定まってくるだろうと思い出産前に購入しました。渋谷区に決めたのは、子育てするのに区の制度が整っていると聞いたからです。また会社に近い場所に住むことの利便性を非常に感じていたので、会社へのアクセスが良いのも決め手でした。都心ですが、近隣に公園が多く区役所出張所も近くて、生活圏がコンパクトで便利です!

―日課や習慣にしていることはありますか?

時間は短くても、毎日娘と遊ぶ時間をつくるようにしています。どんなに忙しくて疲れていても、娘の笑い声を聞くとこちらも笑顔になれるので、娘の笑顔を見るようにしています。あと、情報に飢えているので(笑)、家ではだいたいいつもテレビがついています。帰ったらまずテレビをつけて、家事を始めますね。
それから、私は何でもかんでもやろうとする性分で(笑)、自分や周りを疲れさせることもあるみたいなんです。だから「もう今日はやらない」というあきらめの心を意識的に持つようにしています。その流れで家事のサポートやシッティングも積極的に利用していますね。

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▶出産後3ヶ月で仕事復帰。ワーママの働き方模索の一環で、子連れ出勤にもチャレンジしている
 

―ふだんの息抜きやストレス発散の方法を教えて下さい。

実はあまりストレスがたまらないタイプみたいです。
子どもが寝ている時間にコーヒーを飲んだり、お風呂にのんびり入ったりすることですかね。すごく普通ですいません(笑)。昔はカラオケで大きな声を出すことが大好きでした。最近はたまにしか行きませんが、行くとやっぱりすごく楽しいですね。

―生活の中でのお気に入りやこだわりのモノはありますか?

自宅のインテリアです。小上がりの畳スペースやヴィンテージものソファ、黒で統一したキッチン家電がお気に入りです。

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▶家電を黒で統一したお気に入りのキッチン
 

―生活の中での悩みや課題はありますか?

娘が最近、昼間に寝てくれないことでしょうか(笑)。成長する過程では自然なことらしいのですが。以前は2時間くらい昼寝している時にしっかりと仕事していたのですが、今はできませんね。でも子どもの成長に合わせて、自分のやり方も変えていけばいいことなのかな。これからもイヤイヤ期の2歳、小1の壁と、子育てにおける段階による壁はあるみたいなので、うまく吸収しながらやっていきたいと思っています。

―幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?

話をすることで、お互いの誤解や違和感がなくなっていき、「なるほど!」というコミュニケーンが取れたとき。娘の行動で私たち親が笑っているのを見て、きょとんとしている娘を見ているとき。子どもが変な寝相で、すやすや寝ているときに幸せを感じます。

―自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

家族と健康ですね。どちらも絶対必要で、なくなっては困りますので、ここはわがままに二つ回答させてください(笑)。家族の支えがあったからこそ、仕事も早々に復帰させてもらっています。またその復帰ができたのも、自分が健康だったからという面が大きいです。そんな健康な体で生み育ててくれたのは親なので、そういう意味でも家族は大切ですね。

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▶︎三好さんとお子様

――――――――――――

子育てをしながら代表取締役社長という重大な任務を担うのは、さぞストレスがたまる日々では……と想像してしまいますが、三好さんは仕事も育児も楽しみながらチャレンジしています。「今の仕事は自分がやりたいことをさせてもらっています」と語る一方で「もう1人子どもが欲しいな〜と漠然と思っています。2、3年後かな(笑)」とも。ワーママ向けWebメディアの運営に携わり、ワーママの働き方を自ら実践し模索する三好さんのキャリアは、育児とともに前進し、広がりを見せていくようです。

 
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