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ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

取材 2016.12.03

100人100色ー時間のバランスを保ちながら、「ありがとう」と「笑顔」が集まる場所にこだわる美容師ー岩崎忍さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回は、サロンやブライダルで美容師として活躍している岩崎忍さん(37)をご紹介します。
お客様から求められるのは、技術力だけではない美容師という仕事。自分のスキルを見つめながら、時間のバランスにこだわってお仕事をされている女性です。サロンと婚礼の両方に携わるスタイルにたどり着くまでのキャリアや、現在についてを背伸びをしない、ありのままの言葉で語っていただきました。

―これまでのキャリアや現在の仕事内容を教えてください。

美容学校を卒業後、過酷なアシスタント時代を過ごした後に都内のお店に就職しました。最初のサロンは下町にある地域密着タイプのアットホームなサロンです。スタッフもお客様も家族のようにあたたかいサロンでした。

数年勤務したのちに、刺激を求めて青山エリアのサロンに進出しました。それまでとは空気感が全く異なり、前よりお客様のニーズを上回る技術力が必要となりました。カウンセリングから深く読み取るヒアリング力、心地よい接客、テクニックはもちろん、デザインやケアのことを学び直すような、気づきの日々をそこで過ごしました。

数ヵ月に一度の近況報告も兼ねたお客様との会話も、「ありがとう」「またお願いね」の嬉しい言葉も活力となり、お客様にもスタッフにも恵まれ、充実の毎日でした。

その反面、「プライベートも充実させたい」「仕事のフィールドも広げたい」と考えるようになり、次のステップに進んでみようと、5年ほど勤めた青山のサロンを退職することにしたんです。

そして時間のバランスをコントロールしながら、サロンと婚礼の両方に携わるというワーキングスタイルに転向しました。
サロンでは日常の一コマを。そして七五三、成人式、婚礼では、人生の重要なワンシーンを。有限の時間の中、ヒトとヒトとの繋がりを感じながら、大切な時間を共有させていただくという気持ちと感謝の心を忘れず、笑顔につながるお仕事を続けていきたいと思っています。

−働いている時の貴方を「色」に喩えると?その理由は?

「白」ですね。
自分の色が濃く出すぎないように。そしてどんなタイプのお客様にも柔軟な対応ができるよう、時には色んな色が出せるように心がけています。

−あなたにとって「働く」こととはなんですか?

美容師として働くことは、好きなことの延長線。「ありがとう」と「笑顔」が集まる場所で元気をもらっています。

幸運なことに素敵な仕事仲間に恵まれ、一緒にお仕事をさせていただく先輩は素敵な方ばかりなので、プロフェッショナルな仕事を続けていけるよう学びと気づきの日々です。正確な技術と豊富な知識。それでいて厳しくて愛がある。しなやかで、凛とした強さを合わせ持った女性に憧れます。技術的にも人間的にも自分に厳しくですね。

−これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

婚礼のお仕事でのこと。会場からブライズルームに戻る途中、花嫁さんがとっても素敵な笑顔で、「今日がとっても幸せ」と言ってくださったんです。
大切な日をお手伝いさせていただけることに、深い喜びを感じました。

−お気に入りのモノがあれば教えてください。

仕事のこだわりアイテムはオリジナルのシザーです。

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▶︎岩崎さんが大切にしているシザー
 
美容師のハサミのメンテナンスは信頼できるハサミ職人さんが必要不可欠です。先輩のハサミのついでに研いでもらったのがきっかけでしたが、もう12年以上お世話になっています。研ぎの依頼のたびに、ワクワクする情報とパワーをいただいています。手のひらや指のサイズ、開閉時の負担、重さ、こだわりをたくさん詰め込んだオリジナルのシザーが相棒です!

−日課にしていることはありますか?

毎日3食は必ず食べ、ベランダの植物たちにお水をやることが日課です。
あと通勤時間の短縮を考えた結果、自転車移動をしています。時には違うルートを通ってみたり、自然を感じたりする時間も、良い気分転換になる大事なひとときです。

−あなたなりの息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

ストレスは溜めないようにしています。
そのために友人や家族と美味しく楽しくご飯を楽しんだり、散歩をしてリフレッシュすることを心がけています。

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▶︎趣味のダイビングでの海の世界は最幸のリフレッシュタイム
 

−幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?

パン屋さんでパンの香りに包まれながら選んでいるときが幸せです。
朝ごはんがパン派なのはひとり暮らしを始めた頃からでしょうか。初めて出かけた街では必ずパン屋さんを探検します。
初めてのパン屋さんではクロワッサンと食パンをチェック。角食5切りがベストだと思っています。6枚だとちょっと足りないけど、4枚切りだとちょっとボリュームがありすぎる。だから5枚切りなんです。その真ん中のカットに美味しさが詰まっているような気がして。
いくつか気に入っているお店はありますが、そこだけに固執せず、あちこちいろんなパン屋さんへ出掛けるのも楽しみの一つです。

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▶︎お気に入りのパン屋さんのクロワッサン
 

−これからチャレンジしたいこと、チャレンジしたいけれどできないことはありますか?また、その理由も教えてください。

ひとつは「英語を学ぶこと」です。言葉の壁を越えてフィールドを広げたいと思っています。国内外問わず知らない土地に出かけることも好きなことのひとつで。特に海外では、言葉がわからなくてもコミュニケーションが成り立つ時もあるけれど、「言葉を使えたらもっと深く理解し合えるのに」というもどかしさを感じます。また、まれに日本語がわからないお客様の来店があった時にも、慌てずにお迎えできたり道案内がスムーズにできたりするので、そんなところからコツコツと、より多くの方とのコミュニケーションを広げられるよう、英語を学んで仕事や趣味に活かしていきたいと考えてます。

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▶︎知らない土地に出かけることが好きという岩崎さん。今年9月に訪れた与論島でのショット。
 
もうひとつは「つまみ細工」ですね。着付けをやるようになって、和小物や、日本の文化に興味が出てきました。
でも、始めてしまったら没頭しすぎてしまいそうで、なかなか踏み込めずにいます。細やかで美しい日本の手仕事がとても素晴らしいと思います。あの独特のフォルムが愛らしいですよね。

−自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

選択をせまられたときは、直感というか、「ピッ」とくるインスピレーションを大切にしています。
躊躇した時にはまず踏み出す勇気。何事もせっかくなら、その先にあるHAPPYなことをイメージしながら一歩踏み出すようにしています。 やらない後悔はなるべくしたくない思いがあります。
人生何があるかわからないですから!生かされていることに感謝しながら日々を過ごしていきたいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

仕事をしているときの自分を、「白」だと表現した岩崎さん。日常に喜びを見つけ出し、周囲の人々に感謝や尊敬のまなざしを送る彼女を見ていると、本当にピュアな白色なのだと感じました。
キャリアとスキル、そして時間を見つめてたどり着いた、日常から人生の晴れの日までを彩る現在の仕事は、真っ白な彼女には天職なのだろうと感じずにはいられません。

 
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いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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