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取材 2017.01.21

100人100色― ITベンチャーのスピード感と未経験の業務に挑み続ける「攻めの総務」―有川未紗さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回は、大阪の梅田にお住まいの有川未紗さん(32)をご紹介します。
ITベンチャー企業に転職し、それまでとは信じられないスピードで進む世界だと実感しているという彼女。常に学び続けている姿から、「攻めの総務」と呼ばれているそうです。現在の仕事やこれまでの経験を語ってもらう中で、なぜ熱意をもって学び続けられるのか垣間見えました。

―これまでのキャリアと現在の仕事内容、生活環境を教えてください

最初は神戸のフェイシャル専門エステティックサロンにて、セラピストとして働きました。毎月100名以上の顧客に、150回以上の施術をこなす仕事です。5年ほど勤めた後は、派遣アルバイトを経て、外資系5つ星ホテルであるセントレジス大阪の料飲部で、2年間フレンチレストランとバーでフロアを担当。フレンチレストランでは、レストラン内に新たに立ち上げたパン屋のオペレーション構築を担当し、パンコンシェルジュ3級の資格も取得しました。

その後はアルバイトをしながら、2016年2月末にプログラミングの知識を得るためTECH::CAMPを受講し、卒業後の6月からメンターとしてジョイン。プログラミングの基礎を受講生に教えながら、サービス環境の改善施策に積極的に関わったことで、同年10月には正式に総務として本社配属になりました。

写真1
▶︎自由な雰囲気の職場で

総務としての業務経験などは全くありませんので、現在業務に携わりながら勉強中です。なんでもする人 =「攻めの総務」と呼ばれています。業務内容も労務・総務手続きから社内イベント運営の手伝いや、オペレーション改善の提案など多岐にわたる業務を担当しています。

職場への通勤徒歩圏内に住むのがスタンスなので、職場が変わるたびに引っ越し、現在は大阪の梅田で2匹のトイプードルと住んでいます。

―これまでにぶつかった壁はありますか?そしてどう乗り越えましたか?

今まさに壁をよじ登っているところでしょうか。

20代の若く優秀な人たちが中心になって成長しているITベンチャーでは、成長・ビジネス展開・業務執行スピードは、今まで自分が見てきた世界では考えられないスピードで進んでいきます。30代の私は最年長で、優秀な彼らのスピードに慣れるのに3ヵ月はかかりました…。

写真2
▶︎全員で集まる四半期に一度の会

今まで生きてきた中で、ある意味一番過酷な環境で働いていると思っています。それでも自分の限界は考えず、とにかく時間を投下。最短で生産性を上げるには、短期間で量をこなす必要があります。業務効率を上げていけるようになるまでは、まだまだ朝も晩も仕事をするつもりです。今もまだ追いついていると言えるレベルではありませんが、初めに比べれば彼らのスピードについていけるようになったと思います。
年を追うごとに身体的な機能は衰えていきますが、貪欲に学び続ければ、彼らから学び、彼らとともにまだまだ成長できると思っています。

―これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

現在の職場は男の子も女の子も8割が学生インターンなのですが、現場に関する業務でウロウロしていると、必ず誰かが「何か手伝うことありますか?」と聞いてくれるんです。
もちろん聞いてくれるだけでなく、お願いすると快く手伝ってくれます。こんな環境は他に聞いたことがないし、見たことがないです。

ある日、自社で催すイベントのために50台のPCセッティングをしなくてはなりませんでした。時間がない中、一人でやっていると、近くで勉強していたインターン生の男の子が2人、「手伝いましょうか」といってすぐに手を貸してくれたんです。最終的には別件で自分が外出しなくてはならない時間になり、残りを2人に任せてしまったのですが、その後完璧にセッティングし、イベントもかなり好評に終われたと、イベント担当者から聞きました。
担当者は私のおかげだと言ってくださいましたが、私ではなく手伝ってくれた彼らの準備のおかげです。誰かが困っていたら自然と手を差し伸べることができる人が、この会社の文化となり、ホスピタリティの高さを維持できている要因なんだと日々感じています。

―あなたにとって「働くこと」とはどういうことですか?

社会との接点を持つこと。社会的な動物である人間として生きることの象徴です。

アメリカの心理学者であるマズローは、人間の欲求が5段階のピラミッド構造になっているという「欲求段階説」を唱えました。欲求の段階はピラミッドの底辺からスタートし、ひとつの欲求が満たされると、次の段階の欲求を満たそうとするものとされます。
1段階目は睡眠欲や食欲、性欲などの「生理的欲求」です。2段階目は、不安から解消されたい、危険を回避したいなどの「安全欲求」。3段階目が、家族や社会、国など、ある集団へ帰属していたいという「社会的欲求」になります。そして4段階目が、世間から注目を浴びたい、自分を認めてほしいという「自我欲求」。最後である5番目が「自己実現欲求」です。あるべき自分になりたい、自分の目標を達成したいというものです。

ここまでが一般的によく知られているものですが、マズローは5段階ではなく、6段階目があったとしています。その6段階目の欲求とは、「コミュニティ発展欲求」というものです。マンションや地域、国など、自分が所属するコミュニティ全体の発展を望む欲求です。

つまり、「自分の周囲が幸せになることが、自分自身の幸せ」ということ。このことを突き詰めると人間の究極の喜びは、「人や社会の役に立つこと」「貢献すること」なのではないでしょうか。

自分自身が幸せでいるために、周りの幸せのために働く―。それが、生きている限り、一生働いていたいと思う理由だと思います。

―あなたなりの息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

犬を撫でる、犬とじゃれることです。
散歩に行く時や撫でられている時の「嬉しくて満足」という表情を見ると、世の中で起きている大概のことは、幸せに生きていく上ではどうでもいいな〜と思えます。

写真4
▶︎仲良くゴロゴロする2匹

撫でられたり、かまってもらうために必死で愛らしくねだる姿は、純粋に頑張る気持ちを思い出させてくれますし、ふわふわの毛を触っていると癒しの効果で、この子達のためにもまた頑張ろうと思えます。ちょっとおばかでかわいい2人の息子です。

―あなたの生活の中でのお気に入りがあれば教えてください

Apple製品をiPhone3Gがでたときからずっと愛用しています。仕事ではMacbookProを、プライベートではiPhone6sとAppleWatchを使っています。

Appleたち
▶︎大好きなApple製品たち

Apple信者になったきっかけは、初めて触ったPCが1998年に発売された初代iMacだったことです。当時中学3年生だった私は、父親と一緒にPCショップに買いに行き、オレンジ色のおもちゃみたいなiMacを自分自身で選ばせてもらいました。大学に通っている間はWindowsも使いましたが、やはりMacが感覚的に好きなようです。

―自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

我慢しないで欲張りに生き、いつ死んでも後悔しないよう1日1日を精一杯生きることです。

小学校5年生の時に阪神大震災を経験しました。その時、一回しかない人生を後悔しないように生きるためには、できるだけ長く生きる努力をしつつも、今死んだとしても後悔しないよう、日々やりきることの両方が大事だと思いました。ただ、やりきると言っても無理をした毎日を送るという意味ではなく、満足が感じられる日々を過ごすよう心がけています。

やってみてできなければ諦めのつく「短期的にやりたいこと」と、「長期的にやりたいこと」を分けて、長期的にできるものは諦めたり、妥協をしないようにしています。
自分の心の中で「いつかそのタイミングがきたらやる」と思っていれば、生きているうちにチャンスが巡ってくるものです。その時、その波に乗れればいいと思っています。

―働いている時の貴方を「色」に喩えると?その理由は?

光の白です。

絵の具の色は混ぜると最終的に黒に近づいていきますが、光の色は混ぜると全ての色を内包して白くなります。全てのことを吸収しつつも、見えている色は白の状態でそれがまた新たなことを吸収する態勢になっている―。

いくつになっても新しいことを学んでいきたいので、そう周りに見えていると嬉しいです。

―今後、あなたがありたい姿を教えてください

自分の生き様を見た人が、そこに新たな選択肢や可能性を感じられるような、挑戦的な生き方をしたいです。

自分自身が面白いと感じられることに積極的に関わり、一つしかない身体、一回しかない人生で後悔しない選択をしようと意識しています。自分が生きている意味は、自分自身ができることを最大限に、他の人に提供すること。その一つとしてチャレンジしたプログラミング学習では、現在のTECH::CAMPと出会いました。
理系でもなく、知識もありませんでした。それでも未来で必要だと思ったら挑戦することで次の結果につながり、それが過去の経験と合わさって今の仕事ができているんだなと、日々と感じます。

————————————
常に全力疾走ではなく、60%でも納得のいく日常を送ろうと心がけているという有川さん。いくつになっても新しいことを学びたいという願いや、後悔しない人生についての考え方はとてもパワフルで、彼女はとても濃厚な60%の日常を過ごしているのだと感じられました。きっとこれからも無理をせず、後悔もしない生き方で、周りの人を「攻めている」と驚かせることでしょう。
取材・記事/
いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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コメント

  1. Kellsie より:

    Det är uppenbart att detta är ett känsligt ämne. Rökare och icke-rökare gÃ¥r igÃ¥ng. Rökare försöker värja sig mot information om risker, för de ville eller förmÃ¥r ej ta in den. SjrrevbldÃäge¤i kan vara skönt ibland.

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