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食材 2017.02.21

『梶ヶ谷』の魅力を知る旅 〜店と人が繋がり集う場所づくり『シラハト商店』〜

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今回の舞台は『梶ヶ谷』。東急田園都市線『溝の口』のお隣の駅です。
背の高い発展的な商業施設や飲食店と昔ながらの商店街や文具店が共存する溝の口を“快活&ディープな街”と表現するのであれば、梶ヶ谷は閑静な住宅と「なんかいいな」と思うお店と場が集まる“ゆったり&上機嫌な街”。
一駅隣に移動するだけで、街の雰囲気がガラッと変わります。
そんな梶ヶ谷の土地で、飲食店を営む『シラハト商店』さんに梶ヶ谷の街の魅力についてお聞きしました。

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閑静な街にちょこんと建つカフェ

梶ヶ谷駅の改札を出て、10分ほど歩いたところに『シラハト商店』はあります。
駅からこのお店へ向かうためには、4車線もある広い道路、国道246号線の上をまたがる歩道橋を渡らなければなりません。この歩道橋は自転車も通れるようになっており、スロープがついていました。お年寄りにも優しい緩やかなスロープです。人が3人ぐらい並んでもゆったり歩ける幅も、なんだか優しい。
歩道橋があると上り下りが大変で、避けたくなるものですが、ゆったりしているからか大通りを見下ろす光景も悪くないな…そんな風に感じさせてくれました。

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歩道橋を越えてコンビニや昔ながらの建物を横目に歩いていると、右側に真っ白な建物があります。その店先には可愛いらしいコーヒーポットの看板と、腰掛けるのにちょうどよさそうなベンチ。こちらが今回の目的地『シラハト商店』さんです。102-re 031-re

中に入るとハトをモチーフにしたグッズやお米、コーヒーがずらり。
「白いハトは縁起がいいんですよ」と話すのはオーナーの関口さん。

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関口さんが淹れてくださった本日のコーヒー『コロンビア』と奥さんお手製の『黒糖ラムチーズケーキ』を頂きながら、梶ヶ谷の街の魅力について、店をオープンさせるまでの経緯などお話を伺いました。

034-re 130-re‣柔らかい甘味とふんわり香るラムがマッチしたチーズケーキに味わい深いコーヒーはよく合います

“やりたい人”と“街を楽しみたい人”が集う場で『好きなこと』を

梶ヶ谷では、梶ヶ谷さくらまつりや梶バルなどお店と住んでいる人を巻き込んだイベントが多く開催されています。
もともと自宅で焙煎したコーヒーを楽しんでいた関口さんは、それらのイベントを企画している、溝の口の不動産会社エヌアセットさんに誘われてイベントでコーヒーを出していました。
エヌアセットさんは、街のことを発信するだけでなく『街を盛り上げて良い街を創り、永く住んでくれる人を増やしたい。地域全体で街を盛り上げよう!』という想いから、さまざまなイベントを企画しています。

気の合う人たちと楽しいコトをするのが大好きな関口さんは、そんな彼らに共感し、地域のイベントに参加することが増えてきました。そんな中、参加団体として個人名を載せるのではなく、何か屋号をもって出店したいと考えるようになり『白鳩珈琲焙煎所』という名前を作ったそうです。
そして、昨年の6月にコーヒーと食事を楽しむ『シラハト商店』というお店を始めました。

107-re‣12月に地域のお花屋さんとのコラボイベントでつくったボタニカルアロマキャンドル

ひとつひとつにこだわりと想いを

ご夫婦で営んでいるシラハト商店。
「アパートの1階部分がお店になっていて、2階と3階は白鳩ヴィラという名前の賃貸住宅となっています。住んでいる人の飲食店になりたいなと思って…。家でごはんを作るのが大変だったら、ふらっと下に降りてきて食べてもらいたいんです。」住んでいる人を思いやる、関口さんご夫妻の優しさと温かみが感じられます。

お店で使われている野菜は、もちろん地域の農家さんが作った野菜たち。溝の口では年に何回か朝市があり、そこで知り合った地元の農家さんが旬の野菜を運んでくれるのだとか。
お米は奥様のご実家から。お店用に特別にブレンド米や五分つき米、オリジナル米を作ってもらっているそうですよ。野菜もお米も、顔の見える生産者から仕入れるこだわりようです。

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溝の口からほど近い南武線の駅、津田山駅近くには関口さんのご実家があります。なんとご実家は八百屋さん。「お店で使う食材は自分たちのルーツでもあるんです。でも、野菜やお米を作って販売するだけでは商品力が弱いというのが現実です。そんな中で『野菜やお米を守りたい。カタチを変えて残せないか』と考え、こうやってお店で使ったり、販売したりして守ってきました。」

お店のこだわりは食材だけではありません。
お店の床材は、イベントを企画している方のご実家である北海道産の杉の木を使用。『中村』と書かれた荷物を入れる木箱は、奥様の実家で昔使われていた古道具のお餅箱。窓際に飾られたドライフラワーは開店の時に頂いたお花を吊るしてドライに。

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壁に塗られたペンキは溝の口にあるNENGOさんのもの。クリーム色ですが、カラーネームはなんと「コーヒー」。「色も名前もドンピシャで、もう即決でした(笑)。」と関口さん。
お店の小さなテーブルはなんと手作り。武蔵中原にある中原工房という所で自分たちで作ったそうです。ここはDIY工房になっており、工房に置いてある資材はすべて使ってOK!工具も揃っているのだとか。

お二人のこだわりはとどまりません。料理を盛り付ける器にもこだわられていました。陶器は栃木の益子、沖縄のやちむんで、現地に足を運び、手で触り、目で選んで揃えたそうです。

133-re 131-re‣手作りのテーブル(写真上)と「新しいけど前からあったものにしたい」というこだわりを持って買い揃えたイス(写真下)

「お店を作るとき、一つの業者さんにお任せする方法もあります。しかし、このお店は自分たちのこだわりを大切にして、自分たちの手と街の皆さんとの協力で創り上げたお店です。街との繋がりはイベントだけでなく、食材やお店の内部にまで深く関わっています。家族や知り合いやご縁があってこそ、成り立っているんです。」と関口さんは語ってくださいました。

お店の細部にまでそのこだわりが散りばめられているからこそ、興味のある人はそこに気が付き、話にも花が咲く。食事を楽しむだけでなく、その場所でその人となりをも楽しむ。それこそが梶ヶ谷で愛されるお店の所以なのかもしれません。

あえて「商店」と名付ける

関口さんのご実家である八百屋さんは関口商店という名前でした。

『商店』と聞くとどんなイメージでしょうか?
何でも揃う萬屋のような…もしくは一体何屋かわからない…そんなことイメージではないでしょうか。関口さんが求めていたのは、まさにソレなのだそうです。
シラハト商店ではもちろん飲食が主ではありますが、他のお店のお花やお米も売られています。
「”商店って何屋かわからない”というその良さを先々まで続けていき、売り買いが交わされ、いろんな趣味嗜好の人が来てくれたら嬉しいんです。何を買いに行くわけではない、あそこに何かあったな…と思い出す店でありたいんです。」生き生きとした表情で語ってくださいました。

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共通の「場所」をつくりたい

お二人はサーフィンが好きで、結婚前後の3年間を茅ヶ崎で過ごしていたそうです。そんなお二人が、なぜ梶ヶ谷を選んだのでしょうか。

「茅ヶ崎では、アパートで知り合った3組の夫婦と仲良くなり、よくみんなでサーフィンやBBQを楽しんでいました。そのとき感じたのが、なかなか共通の趣味の人に出会うことが少ないな、ということ。気になっていても仲良くなれないことの方が多いな…と感じたんです。共通の好きなこと・興味のあることをキッカケに仲良くなれる「場所」を創りたいねと二人で考えていたのですが、実家の家業と繋がることをしたい気持ちもあり、元々実家があったこの場所に、お店と住居を建てることにしたんです。」

080-re 114-re‣コーヒー担当の関口さんと食事担当の奥さん

シラハト商店は、国道に抜ける大通りに面しています。
この道は交通量が多く、しばしば渋滞することも。そんなときに目に留まることが多く、お店を覚えてくださる人が多いのだそうです。
「この通りに飲食店がなかったから出来て嬉しいわ」「またお友達連れてくるわね」と、来店された方が次のときは別の方を連れてきてくれたりと、人とのつながりで少しずつシラハトの輪が広がっているようです。

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この日も会計後にお客様と会話を楽しむ姿が。レジ前に置いてあるワークショップのチラシを手にしたお客様とそのイベントについての話で盛り上がっていました。お店での会話は食材や食器、家具などはもちろんのこと、近くのお店についてだったり、レジ前に置いてあるチラシの話だったりたわいのないこと。それでも誰かの興味のアンテナに引っ掛かれば、途端にお店とお客様の距離がグッと近くなりますよね。

お二人が茅ヶ崎に住んでいた頃に話していたやりたいこと、『共通の好きなこと・興味のあることをキッカケに仲良くなれる場所』づくりは、確実に体現されてたように思えました。125-re

関口さんに、梶ヶ谷の魅力をお聞きしました。
「何もないところ。ゴミゴミしていないところ。ゆったり、ゆっくり住むのにちょうど良いところ。そしてお店同士の繋がりが密なところ。」
梶ヶ谷では多くのイベントが開催されています。お店同士の交流が盛んで、繋がりが繋がりを呼び、巻き込むことでイベントをより色濃く密なものにしてくれているようです。
118-re‣来月はちょい飲みイベントがあり各店で期間限定メニューを楽しめるそう。シラハト商店では「お酒+おつまみ」「コーヒー+お菓子」のセットを販売予定。

特に関口さんが嬉しそうに話していたのが『梶ヶ谷さくらまつり』。
シラハト商店のコーヒーをはじめとしたフードはもちろん、親子で楽しめるワークショップやコンサート、映画の上映会など盛りだくさんのイベントなんだとか。今年の開催日は、4月8日。きっと桜も一緒に楽しめて盛り上がりそうですね。
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梶ヶ谷という街を選び、その地に足をつけ、その地の人との繋がりで商店を営んでいる関口さん夫妻。
「なにもないんだけど、そこがいいんですよね。」
お二人の話を伺いながら、美味しいコーヒーと一緒に雨降る梶ヶ谷の街を眺めているとなんだかその理由が少しわかったような気がしました。
背伸びしない自分体でいられて、どことなくあったかい。
深く深呼吸したら、ゆったり上機嫌に過ごせそう。
温かみを感じに、シラハト商店へ、そして梶ヶ谷へおでかけしてみては?
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<シラハト商店>
〒213-0033
神奈川県川崎市高津区下作延3-18-10白鳩ヴィラ1F
T/F 044-872-7575
田園都市線梶が谷駅徒歩10分
http://shirahatoshoten.com

文・撮影/ケノコト編集部

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『梶ヶ谷さくらまつり』の詳細はこちら

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