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取材 2017.04.19

100人100色ー「ありがとう」の言葉を支えに社会貢献を。高齢者介護・保育事業に携わる会社員ー松尾恵さんのお話

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回ご紹介するのは、神奈川県川崎市在住の会社員松尾恵さん(33)。サービス付き高齢者向け住宅を運営する(株)学研ココファンスタッフで、人材開発部採用センター課長代理を務めています。長年高齢者介護の現場で働き、現在は介護、保育の領域で新卒採用を担当している松尾さん。仕事への思いと日々の暮らしの楽しみについて、お話しを伺いました。

ー現在のお住まいと家族について教えてください。

川崎市宮前区に夫と住んでいます。夫と私の勤務地の中間にあるというだけで決めたのですが、近所に野菜や果物の畑がいくつもあり、野菜の無人販売所も点々とあるところが気に入っています!
マンションの裏が梨畑なのですが、引っ越したばかりで慣れない生活を送っていた時期、自分も忙しいところに夫が体調を崩しました。そんな時に直売所へ寄り、梨を量り売りしてくれる女性とほんの少し話をしたら「じゃあ私が第一村人ね!よろしく~」と明るく言われ、一気に心がほぐれて安心しました(笑)。

ーこれまでのキャリアについて教えてください。

高齢者介護の現場を8年ほど経験した後、現在は介護、保育領域の新卒採用をしています。今は部下もできて、喜びも悩みも大きくなりました。部下育成と仕組みづくりを求められていると認識していますが、まだまだ力不足ですね。

松尾さん差し替え2
▶職場のデスクで。PCでの作業も多い。
 

ーこれまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

高齢者介護サービスで生活相談員の仕事をしていた時。
家族介護が長く続き、ご本人もご家族も限界だったのですが、当社のサービスを導入できたことで生活が良い方へ進み、ご本人がどんどん表情豊かになっていったこと。ご家族に「松尾さんに出会えて本当に良かった」と言っていただけたこと。異動した時にいただいたお手紙は心の支えです。

ーこれまでにぶつかった仕事の壁はありますか?

今までを振り返ると、「上司や部下と上手くいかない」という場面で壁にぶつかることが多かったように思います(笑)。

メンバーが複数いれば色々なことが起こるもの。でも、これまで頑張ってこられたのも、メンバーがいたからこそなんですよね。本当にいつも人に助けてもらっています。みなさまのおかげで前進できている、と思います。

そのお返しとして、人から相談してもらえた時は絶対に向き合うようにしています。

ーあなたにとって「働くこと」とはどういうことですか?

本当におこがましいのですが、やっぱり社会貢献だと思います。
現場でサービスを必要とする高齢者、家族を目の当たりにしてきました。そして、自身が専門職として色んなことに悩んできました。役割は違うけれど、少しでも専門職のため、地域に暮らす人のために力になりたいです。

今も高齢者介護の現場や保育園に足を運ぶことが多いのですが、その度に事業の重要さや、専門職に対する尊敬の気持ちを改めて感じます。

直接「ありがとう」と言われる仕事は多くありますが、介護や保育ほど他人の生活や人生に近い場所で長く寄り添う仕事は少ないのではないかと思います。そこで提供するサービスの価値、その根底にある信頼関係は手前味噌ながら素晴らしいと思います。「自分も現場に戻りたい・・・・・・」と少し思うと同時に(笑)、今の自身の役割を認識できます。

人が人に対してサービスを提供する事業で、働く人を支える人事の仕事は難しいことばかりですが、とても充実感を感じられるありがたい立場だとも思います。いつも課題にぶつかっていますが、仕事のおかげで経験したことや成長した力は、プライベートにも活かせると思います。人生を豊かにするために、仕事はプライベートと同様になくてはならないものです。

画像2
▶採用・研修なども担当している。この日は社内で研修についての打ち合わせ。
 

ー働いている時のあなたを「色」にたとえると?

いろんな色に染まるので、虹色、でしょうか。同僚に聞いてみたところ、「カラフルな感じ」とのことです。

ー日課や習慣にしていることはありますか?

日課は、毎朝お味噌汁をつくること。

習慣は、当たり前のことではありますが、ちゃんと挨拶すること。
当社の運営する保育園によく行くのですが園児たちはあたり前のことをキチンとしていますね。挨拶したり、脱いだ服をすぐにたたんでしまったり、年賀状を期日までに出したり。できてる大人って少ないのでは……と思います。

お散歩へ出発するのを見送る時は、子どもたちが「いってきます」と言うので、「バイバイ」ではなくて「いってらっしゃい」と言うようにしたり、もじもじしないで自分から挨拶するというのは心がけています。

ーこれからチャレンジしたいことはありますか?

朝のラジオ体操。出張で宿泊した場所のそばに素敵な公園があって、たまたまラジオ体操をやっていたんです。試しに参加してみたら1日とても心地よかった。これを毎日やったら心身の状態が良くなって生産性が上がりそうだと感じました。でも自宅にいる時はできないんですよね(笑)。

ーあなたなりの息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

気の置けない友人と会う時間。大人になるとなかなか少なくなりますが、自分から連絡するようにしています。親がしつこく教えてくれたことのひとつです。

仕事の渦中にいる時は、リフレッシュしたくてもすぐ考え事をしてしまいます。そんな時は美味しい飲み物を用意して、部屋を暗くし、1人でヘッドフォンで好きな音楽を流して、それぞれの楽器の音を聴くようにしています。音に集中することでリフレッシュになります。30分くらいで満足しますが、気づけば3時間経っていることもあります。

大学時代から社会人初期までは音楽漬けで、クラブやレストランでDJをしていた時期もありました。ここ5年位は聴くことを楽しんでいますが、色んなライブに行ったり、レコードやCDで音楽を聴くのが大好きです。音楽の楽しみは、世代を越えてみなさん好きですよね。音楽を通した出会いも大切にしています。

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▶お気に入りのレコードたち。ジャズやラテン、ロックなど幅広く楽しんでいる。
 

ーあなたの生活の中でのお気に入りを教えてください。

おさけとり。鳥グッズ好き&お酒好きなので、同僚にいただいてめちゃめちゃ嬉しかったです。やかんでお燗ができるのを待つ時間も、ゆたかな気持ちになります。

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▶リサ・ラーソンの「おさけとり」。鳥のモチーフが好きなのでお気に入り。
 

ー今後、あなたが「こうありたい」と思う姿について教えてください。

いつでも思いやりを持てる心の余裕がある人になりたい。

そのために、心と頭と体を健康に保つように気をつけています。たんぱく質を食べる。なるべく睡眠をとる。本を読む時間を取る。精神的にキツかったら、「まぁいっか」と口に出す(笑)。

もちろん、ちゃんと努力しますが、心と頭と身体は繋がっていると思うので。まだまだ修行中ですが(笑)。

ーーーーーーーーーーーーーー
高齢者介護と保育という、日本が直面する少子高齢化の現場に関わってきた松尾さん。それだけに、人々の暮らしに寄り添いサポートを行うことの重要性を語る言葉には、実感がこもっています。そして「仕事のおかげで経験したことや成長した力は、プライベートにも活かせると思います」と語る松尾さんの前向きな姿勢は、仕事とプライベートの充実を考える上でのお手本になるのではないでしょうか。

 
取材・記事/
いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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