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家のコト 2017.04.12

暮らしの参考に『可愛いが詰まったドイツ流イースターの過ごし方』

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日本では桜が見頃を迎えていますね。遠いドイツでも、だんだんと日が長くなり、花のつぼみが空に向かって元気に開き始めているようです。日本と同じように、心が躍る春がやってきているようですよ。
ドイツから届いた日常の暮らしを少し垣間みてみましょう。
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この時期のドイツの街を彩るのは、色とりどりのイースターの飾りたち。
ドイツでは、「Weinachten ヴァイナハテン」(クリスマス)や「Fasching ファッシング」(謝肉祭)など、一年を通じてキリスト教にまつわる祝日やイベントが多いのです。
イースターもそのひとつで、ドイツ語では「Ostern オースターン」と呼ばれ、とても大切で大きな行事です。「イエス・キリストの復活を祝福する」というイースターの意味にふさわしく、イースターグッズはどれも可愛くカラフルで、信仰に関係なく目で見て楽しめるものばかり。今回は、ドイツの街角で出会えるイースターならではの景色を、ちょっぴりお届けします。

あっちにもこっちにも! 街歩きで見つけるイースター飾りたち

イースターといえば「うさぎ」と「卵」。卵は生命誕生の象徴、それを運んでくれるウサギは子だくさんなことから、生命の復活や繁栄のシンボルとされています(ともに諸説あるようです)。イースターが近づくと、このうさぎや卵をモチーフとしたオーナメントがいたるところに現れ、街中を華やかに演出します。花屋さん、雑貨屋さんにパン屋さん・・・それぞれ工夫を凝らしてデザインされた可愛らしい飾り付けは、いかにも春を運んできてくれそうで、街を散歩するだけでワクワクしてしまうのです。

ミュンヘンの中心街に位置する大型市場「Viktualienmarkt ヴィクトアリエンマルクト」では、ひと際目を引く花屋さんを見つけました。季節の花々とイースター飾りのコラボレーションがとっても華やか。卵を産むニワトリや小鳥もイースターの定番モチーフなのですが、それにしても鳥、鳥、鳥・・・実に面白い光景です。
ostern_IMG_002▶花屋の店先。水仙やチューリップなど、春の植物の間から鳥たちが顔をのぞかせる。

ostern__IMG_003▶ユニークなデザインのニワトリたちがずらりと並ぶ。

ドイツの街歩きで楽しいのが、ショーウィンドウを眺めること。商店街では、どんなお店でも必ずと言っていいほど大きなショーウィンドウがあり、季節にちなんで様々な飾り付けを見せてくれます。今の季節はもちろんイースター一色。とくに歴史のある小さな街を散策すると、古い町並みと可愛らしいうさぎやニワトリたちに迎えられ、おとぎ話の世界に迷い込んだような気分になります。
ostern_IMG_004▶レーゲンスブルクで見かけた雑貨屋さんのショーウィンドウ。

お店に並ぶイースターの小物は、置物からキャンドル、ティーセットやせっけんまで、そのバリエーションは実に豊富。お土産にひとつ…と、つい手にとってしまうほど可愛らしいので、ドイツへの旅行ならこの時期の3月から4月初めのドイツの旅がおすすめなんですよ。

ostern_IMG_005▶せっけん屋さんも、イースター仕様。使うのがもったいないようなせっけんが並ぶ。

ostern_IMG_006▶夜でお店は閉まっていても、明るく照らされた人形たちが、道行く人に微笑みかける。

イースターグッズの代表ともいえるのがOstereier オースターアイアー、つまりイースターエッグ。ひとつひとつ職人さんの手によって描かる繊細な模様が美しく、雑貨屋さんやお土産ショップではお馴染みのグッズになっています。庭の木や家のなかに吊るして楽しむ、イースターの風物詩です。

ostern_IMG_007▶ニワトリの陶器に入れられたOstereier オースターアイアー。

スーパーマーケットにもイースター商品がいっぱい

日本でもお正月や節分シーズンになると、鏡もちや福豆などの期間限定商品が食品売り場にたくさん並びますよね。それはドイツでも同じこと。今の季節はどのスーパーマーケットにいっても、必ずイースターコーナーが設けられ、うさぎや卵をかたどったお菓子などが山のように積まれています。

ostern_IMG_008▶大型スーパーマーケットのイースター菓子コーナー。うさぎや卵の形のチョコレートなど、ここに見えているのは全てイースターにちなんだお菓子。

せっかくなので、私もイースターの小さなお菓子たちを買って盛り付けてみました。手前の小さな卵はナッツ入りのアーモンド入りのチョコレート。卵の入った鳥の巣、真ん中の卵と奥のウサギはお砂糖がベースで出来ていて、日本の干菓子に近いかもしれません。保存が効きデコレーションとしての要素が大きいためお味は好みが分かれるところですが、こんな可愛いお菓子がおうちにあったら、子供たちは絶対に大喜びしてくれそうですよね。

ostern_IMG_009▶お皿に盛り付けるだけで、テーブルの上は一気にイースターの雰囲気に。ドイツ旅行のおみやげとしても喜ばれそう。

そして卵コーナーには、なんとこんなカラフルな卵も!一瞬これもチョコレートかと思ったのですが、本物の卵、しかも「ゆで卵」でした。もちろん安全は保障されているのでしょうが、日本人の感覚からすると、食べるのにはちょっと勇気がいるかもしれませんね・・・。

ostern_IMG_010▶普通のパックに並ぶ色とりどりの卵たちは、日本人にはちょっとびっくりな商品。

パン屋さんの美味しいイースター

イースターの季節には、パン屋さんやケーキ屋さんも大忙し。イースターならではのメニューが色々と登場するからです。私が修行しているパン屋でも、イースターに限らずキリスト教のイベントが近づくと、シーズン限定のパンをたくさん用意するためちょっと大変です。

ostern_IMG_011▶とあるパン屋さんのショーウィンドウ。ウサギがちょこんと座るパンリースがたまらなく可愛い。

ドイツで代表的なイースターのパンといえば、Osterfladen オースターフラーデン。直径18cmほどの大きな発酵菓子で、レーズンなどのドライフルーツやナッツが入っています。生地はクリスマスのシュトレンとよく似ていますが、シュトレン用のスパイスが入らず、格子状の切り込みが入っていることが多いようです。
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職場のOsterfladen オスターフラーデンはサルタナレーズンやマカダミアナッツ入り。スライスして頂きます。しっとりしながらもふわりと軽い生地にナッツの歯ざわりが楽しいアクセントになり、ついつい手が伸びる美味しさ。下のような小さいサイズもあり、3時のおやつにもぴったりです。
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卵や鳥、うさぎだけがイースターのモチーフではありません。下の写真は、何のモチーフでしょうか。

…そう、羊なんです。これは「Osterlamm オースターラム」と呼ばれる、羊型のお菓子で、ふんわりしっとりとしたパウンドケーキのような生地で出来ています。イエス・キリストを指す表現のひとつである「神の子羊」が由来となっていて、イースターにはラム肉やこのケーキが食卓に上ることが多いとか。プレーンなもの、粉砂糖のかかったもの、チョコレートでコーティングされたものなどがあります。巷には専用の型も売られていて、手作りするご家庭もあるそうです。なかなかリアルな姿をしているので「どこから切ったらいいか悩んでしまうねぇ」と話したら、ドイツ人の友人に「そりゃあ、もちろん頭から!」と言われてしまいました。
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ostern_IMG_015▶お菓子屋さんの店頭で見つけたOsterlamm オースターラム。

日本では、まだまだあまり馴染みのないイースター。私もドイツに住んで初めて、「文化」としてのイースターに出会いました。私はキリスト教徒ではありませんから、本当の意味でイースターを祝うことは出来ないのかもしれませんが、春の到来を喜ぶ気持ちは共有できるはずです。ドイツの人々と一緒に、この季節をもう少し楽しんでみようと思います。皆さんもぜひ一度、イースターシーズンのドイツ旅行はいかがですか? 春を呼ぶ可愛い風景が、きっと温かく迎えてくれるはずですから。
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記事/吉良麻実
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<ライタープロフィール>
茨城県生まれ。子供の頃から大の料理好き。京都造形芸術大学卒業後、都内のCGプロダクションでアニメーション等の制作に携わる傍ら、週末には自家製天然酵母で山ほどパンを焼くという生活を7年間続ける。パンの世界をもっと深く学びたいと、2016年にドイツへ移住。パン職人の国家資格Geselle取得を目指し、現在ミュンヘン郊外のパン屋さんで修行中。モットーは「ひとの暮らしに寄り添うパン作り」。
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コメント

  1. カズ より:

    とても勉強になりました。ありがとうございますm(_ _)m伝統文化に根ざしながら季節の変化を楽しむ。幸せやね〜。俺も春の到来をより豊かに喜びたいと思います(^ ^)

    1. 吉良麻実 より:

      カズさん、お返事が遅くなって申し訳ありません。読んでいただき、コメントまで頂いて有難うございました!ところ変われば、季節の楽しみ方も様々ですよね。とくにドイツなどのヨーロッパは冬が長くて日照時間も短いですから、春と夏を待ちわびるが強いように思います。季節の移ろいをしっかり受け止め愉しむ心を大切にしたいですね。

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