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ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

取材 2017.05.24

100人100色ー生活に欠かせない「お箸」を仕事に。お箸専門のネットショップを運営ー小谷千佳子さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回ご紹介するのは、埼玉県富士見市在住の小谷千佳子さん(35)です。営業や販売管理の仕事を経て、妊娠・出産を機に専業主婦になったという小谷さん。育児に専念するうちに「働きたい」という気持ちが芽生え、育児と仕事のベストバランスを模索します。生活には欠かせない「お箸」の良さを伝えたいとネットショップを立ち上げ、子育てと仕事を両立させた小谷さんの、日々の生活や将来の夢を伺いました。

——小谷さんのお住まいと家族構成についてお聞かせください。

住まいは埼玉県富士見市です。富士見市の隣町で生まれ育ったので、結婚後もなるべく地元の近い場所で生活をしたいと考えていました。晴れた日は富士山がきれいに見える上に、最近は便利な商業施設も揃い、とても子育てがしやすい地域なので気に入っています。パパに似てしっかり者の息子と、私に似て能天気な娘との4人家族で、騒がしくも幸せな生活を送っています。

——これまでのキャリアについて教えてください。

短大卒業後に入った会社は日々数字を追う営業の世界でした。若さと勢いで新卒の中でトップセールスとなりましたが、心身ともにボロボロに。
再就職先はアットホームな社風の中小企業で建築資材メーカーの販売管理をしていました。在籍中に結婚、第一子の妊娠を機に退社し、専業主婦となりました。3年半後に二人目を出産。
上の子が幼稚園に入り、子育てにも少し余裕が出てきた頃からお箸専門のネットショップ運営、イベント出展、企業様イベントといったお箸の小売りをメインにした仕事を始めました。最近はイベント企画や運営のお手伝いもさせていただいております。

画像1
▶名入れの実演販売の様子。和の装いを心がけている。
 

——これまでにぶつかった壁はありますか?

家庭と仕事のバランスの壁です。子育てに自信がなく、一人目の子を育てる時にいろいろ神経質になっていた時期がありました。働くことで自分だけの時間を作りたいと思っていましたが、希望の就職先にも採用されず悶々としていました。家庭に身を置く時間が、私にとっては長すぎたのだと思います。だからといって昔のようにフルタイムで働いていたら仕事のウエイトに対応しきれず、要領の悪い自分はバランスを崩し、家族に迷惑をかけることになると考えていました。

どんな子育てや働き方が自分のベストバランスなのか、心から納得する答えが欲しくて、子育て系や女性の働き方のセミナーに参加して情報をインプットしたり、ボランティア活動に参加するなど、自分にできる行動をしました。そこから、自分自身が心から満足する生活を探すことができました。

——これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

あるイベントでお箸をお買い求めくださったお客様が、数週間後に行った他のイベントにお越しくださり、「先日買ったお箸をプレゼントしたらとても喜んでくれたので、直接お礼を伝えたくてFacebookに載っていた情報を見て会いに来ました」と、お気持ちを伝えてくれました。それほど喜んでいただけたのだと思うと、とても嬉しかったです。自分で考えたサービスがお客様の胸に響いたのだと感じる、嬉しい出来事でした。

画像2
▶生活の延長線上にあるからこそ、販売をしたいと思ったお箸。普段使いにちょうどいいお箸を常にチェックしている。
 

——あなたにとって「働くこと」とはどういうことですか?

価値を創造することです。価値のあるサービスを創り、そこで得た喜びや対価を次の価値に繋げて循環することができればと思っています。それを続けていくことができたら、働くことで得る心の財産はとても大きなものになると思います。

——働いている時のあなたを「色」にたとえると?

「限りなく透明に近いピンク」村上龍さんですかって感じですが(笑)。仕事においてはどんな方にも合わせられる柔軟性を持っていたいと思っていて、なるべくクリアな状態でいたいです。ただ少しだけ、その時私と関わっていただいた方をほんのり明るく色づけできたらと思って、そんな色であり続けたらと思っています。

——今後、あなたが「こうありたい」と思う姿は?

これからも、身近にあるお箸屋さんであり続けたいと思っています。お客様にぴったりのお箸をご提案できる対面式の販売がとても楽しいので、もっと多種多様な場所でできたらなと思っています。どのような方にもお箸の魅力を全力でお伝えし、法人営業にいたっては業種での線引きはせずに、必要としてくださるところに必要なサービスをご提案できればと思っています。その為によりお箸の世界に心酔し、お箸に関わる経験を積み重ねていきたいと思います。

——これからチャレンジしたいことはありますか?

お箸業界が注目されるよう、目に留まる仕掛けづくりをして、日本文化であるお箸でさらに新たな文化を創ることができたら面白いだろうなと思っています。
お箸の魅力はとても深いものだと思っています。知識や経験を深め、今はまだ企画段階のものを一つ一つ形にしていきたいと思います。下の娘が来年小学生になります。小学生になったからすぐに時間がフリーになるわけではないのですが、今はどうしても時間が限られていますので、子供の成長と同じように、少しずつですが私も温めている企画を形にしていきたいと思います。

——日課や習慣にしていることはありますか?

家の掃除です。家の中がごちゃごちゃしていると心が落ち着かず、集中力も続かなくなるので整理整頓を心がけています。

——あなたなりの息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

お酒を飲むことです。お店で飲むお酒、家で一人静かに飲むお酒、友達を呼んでわいわい飲むお酒と、どのお酒タイムも好きです。冷蔵庫の残り物で作ったものでも、楽しい話をしてお気に入りのお箸で口に運べば最高のおつまみ。外だと帰り道を考えて少しセーブがかかりますが、家でのお酒はそれがないのでリラックスして飲めます。たまに庭やベランダと場所を変えて飲むと、開放的でよりいい気分になります。

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▶ビールで「乾杯!」が心の栄養。
 

——あなたの生活の中でのこだわりや、お気に入りは何ですか?

やっぱりお箸です。自分で本当にいいと思ったものしか販売したくないので、家族やお友達にも使いごこちを聞き、普段使いしやすくて食事が楽しくなるようなお箸をそばに置いています。

——幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?

休日に家族で出かけて、感動を一緒にする瞬間です。公園の草花、美術館や博物館、テーマパークや街並みなど、直接触れて同じものを見て、一緒に感動できた時に幸せを感じます。

普段の生活で見ることができないものを見つけたら、なるべく足を止めて子供たちと一緒に見るようにしています。お猿さんの大道芸を見た時、子どもたちは声をあげて喜んでいましたが、親もそれ以上に喜び叫んでました(笑)。子育ては自分の人生をもう一度振り返る良いきっかけなんだなとつくづく感じています。大人になって忘れかけていた目線を、もう一度我が子と一緒に覗いて感じることができる時間に幸せを感じ、感謝しています。

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▶お猿の大道芸に、子どもたちと一緒に感動。
 

——自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

素直でいることです。あれこれ動いていると、思いもよらない良いこと、悪いことが次から次に起きます。良いことがあったら思いっきり喜び、悪いことがあったら不安を声に出すようにしています。背伸びせず等身大の自分であることでストレスをため込まない。それが結果として、家族や友人、仕事仲間と楽しい時間を過ごすことができ、自分らしい人生を歩めるのだと思っています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幼い子どもの育児に専念していると、子の可愛さに幸せを感じながらも、外の世界から切り離されたような不安も感じるもの。小谷さんは限られた時間の中で情報収集やボランティアに参加し、少しずつ、自分に合った育児と仕事のベストバランスを見つけ出しました。「背伸びせず、等身大の自分で」と語る小谷さんの姿勢は、幼い子どもを持つママにとって、大きなヒントとなりそうですね。

 
取材・記事/
いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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