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ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

取材 2017.07.01

100人100色―赤ちゃんとパパ・ママの心をハッピーにする手助けを。ベビーマッサージ&サイン講師ー木村佐知子さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回ご紹介するのは、東京都荒川区在住の木村佐知子さん(37)です。IT関連の企業で働いていた木村さんですが、出産を機に「子どもたちとできるだけ一緒にいられる環境で働きたい」と、独立開業を決意。資格を取得し、現在はベビーマッサージと赤ちゃんのサイン講師として仕事をしています。企業での勤務から180度転換した“講師”としての働き方は、木村さんにどのような心の変化をもたらしたのでしょうか。木村さんの仕事観について、お話を伺いました。

——お住まいはどちらですか?

東京都荒川区に、夫、長男(小3)、次男(4歳)とともに暮らしています。独身時代は目黒区在住で、結婚後、夫が住んでいたマンションに一緒に住み始めました。
会社員時代は自宅と会社の往復ばかりで土地勘がないまま毎日を過ごしていたのですが、産後は近所で過ごすことが多くなったので近所の情報を積極的に調べるようになりました。

昨年末より、育児をしている親子向けに「そうだ、あかちゃんとでかけよう!」という動画配信をスタートしております。(現在第4話作成中)荒川区を中心とした近隣のおすすめ情報や子育てのポイントなどを5分程度でまとめた動画になります。「これを見て良かった」と思えるような動画を作っていきたいと思っております。


 

——これまでのキャリアについて教えてください

IT系の会社で5年半働いていました。

1社目はパッケージソフトを扱う会社で、主にERP構築パッケージソフトのカスタマイズやバージョンアップ作業を担当しておりました。時々担当していたEC構築パッケージソフトのカスタマイズに面白みを感じ始めた頃、一緒に働いていた上司が転職した会社にお誘いを受ける形で転職が決定しました。

2社目はEC構築パッケージソフトを使用して受注案件に合わせたカスタマイズをする仕事を担当しておりました。また、営業社員と共に客先に出向き、提案も行っておりました。仕事は面白かったのですが、小規模な会社だったのでトラブルがあると深夜のタクシー帰りや泊まり込み作業になることがあり、一生続けることは難しい(体力的に厳しくなる)と感じるようになりました。

この先どのように働いていこうかを悩んでいる時、社長より会社の存続が厳しいとの発表があり、会社都合で退職しました。3社目は人材紹介会社でIT専門のキャリアコンサルタントとして転職。キャリアを生かす形での異業種転職となりました。転職したい方のカウンセリングを行い、転職したい方がキャリアアップできる会社に転職できるようサポートさせていただきました。結婚後に妊娠し、育休をいただいていたのですが、在籍していた部署は夜早く帰ることが難しく、他部署での異動も難しいとのことで退職を決意しました。

現在の仕事はベビーマッサージとファーストサインの講師をしています。一から勉強して資格を取得、独立開業しました。育児をしながら子どもたちと出来る限り一緒にいられる環境を作るためには独立しか考えられなかったためです。
ベビーマッサージは長男が赤ちゃんの時に経験があり、私も講師として仕事をしてみたいと思ったことが資格取得のきっかけになりました。

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▶ベビーマッサージのレッスン

ベビーマッサージは平日はママ向けのレッスン、週末はパパ向けのベビーマッサージレッスン(ママも一緒に受講します)を行っております。ママだけでなく、パパにもベビーマッサージを体験していただいて家族と絆を深めていただきたいと思いスタートいたしました。ファーストサインは、お話しできない赤ちゃんがサインを通じてパパ・ママと通じ合うことができます。

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▶パパもベビーマッサージを体験
 

——これまでにぶつかった壁はありますか?どうやってそれを乗り越えましたか?

育休中に「今までのキャリアを生かした転職をする(他部署の異動が可能なら復帰)」または「一から勉強して独立開業する」のどちらにしようかと、かなり悩みました。

一番大事にしたのは私の仕事が家族の負担にならないこと。お金(収入)はもちろん大切ですが、それ以上に家族と一緒に過ごす時間や夫に負担がかからない働き方を選びました。私も含めた家族が幸せを感じられる人生設計をしたかったのです。

——これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください

3社目の転職が決定したことは大きな自信につながりました。異業種転職でしたし、大手企業だったので私が相手にされるのかが分からず不安がありました。
最終役員面接(4次)が通った時に感じた達成感は忘れられません。退職した時は「今までのキャリアを捨てる」ことになると思ったのですが、独立してみると1~3社で経験したスキルがすべて生きていることに気付き、無駄なんて1つもないんだと確信しました。

今の仕事では、お子様の悩みがレッスンに通うことで解決したとのご報告を受けた時、この仕事を続けてきてよかったなと感じます。便秘が治った、夜泣きが治った、ぐっすり眠れるようになった、子どもとの接し方が分かって育児を楽しめるようになった、など……赤ちゃんとご両親に喜んでいただくことが最高です。

また、レッスン終了後に感想をメールや口コミ投稿でいただくことがあるのですが、毎回大変うれしく思います。1人でも多くの親子に楽しい時間をご提供したいと改めて感じております。もっと頑張りたいと思う原動力になっております。

——あなたにとって「働くこと」とはどういうことですか?

自分自身の自信を持ち続け、社会とつながり続けること。周りに必要とされて感謝されて、結果収入を得る。私を必要としてくれる方がいらっしゃると思えることは大きな自信になり、充実感を得ることができます。

——働いている時のあなたを「色」にたとえると?

ピンクです。ベビーマッサージは体も気持ちもあたたかくなります。ママにたくさんお話ししてもらったり、マッサージの効果で体がポカポカになり……心が満足した状態でぐっすり眠ることができます。体があたたまるからか、頬がほんのりピンク色に♡

また、レッスンの後はお茶&お菓子をいただきながら一緒に会話を楽しんでいただいております。育児・パートナーシップ・仕事(復帰後の生活)など、トーク内容は幅広いのですが……どれも家族や人生につながっていく内容になります。色々と話す中で心が整理され、気持ちもハッピーに……ピンク色のような温かいぬくもりを感じながら帰り道を楽しんでいただきたいと思っております。

——今後、あなたが「こうありたい」と思う姿について教えてください。

常に「学ぶ」ことを忘れないようにしています。週1回、手話の勉強を始めて、2年目に突入しました。手話の勉強だけでなく、難聴者・中途失聴者の皆さまの生活や考え方を知ることができます。知らない世界を知ることは、何歳になっても刺激的です。いずれは当スクールで手話対応をさせていただき、より多くのママが赤ちゃんと一緒に幸せを感じてもらいたいと思っております。

——日課や習慣にしていることはありますか?

朝は慌ただしいので朝食は摂らず、酵素ドリンク&100%ケールの青汁のみ。
自宅では糖質制限食(外食では食べることがあります)。体重を無駄に増やさないために行い始めて3年目、以前より体調が良くなりました。年齢を重ねれば重ねるほど体重は落としにくくなるため、増えたら戻すを繰り返すことで体形を維持することができます。

——息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

子どもを夫に預け、友達と美味しいものを食べたり飲んだりする時間が息抜きになっています。家族と一緒に過ごす時間は楽しいのですが、私が楽しむためというよりは子どもたちが楽しめるように夫婦で考えながら行動しているのでストレスを感じることもあります。

次男も4歳になって夫に預けることができるようになったため、月に2~3回預けて私自身を開放し、発散するようにしています。気持ちがリフレッシュし、子どもたちへの対応も気持ちに余裕を持って対応できるようになります。育児は頑張り過ぎてしまうとどうしてもイライラしたり、注意してしまいます。ママが楽しむことは子どもたちにとっても良い効果があると感じています。

——あなたの生活の中でのこだわりや、お気に入りを教えてください。

酵素ドリンクやケール青汁を除き、飲み物は水またはお茶のみにしています。甘いものは外食の時など最低限にして、どうしても食べたいときはナッツやチーズをいただくようにしています。

——幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?

子どもたちの祖父母が、子どもたちと一緒に過ごせて嬉しそうにしている時です。親孝行は色々な形で出来ますが、孫ができることが最高の親孝行になるのだと感じました。血の繋がった孫を通して両家族の関係が近くなります。産むまで想像もしなかったのですが、孫がいることが夫婦だけでなく両家族を結びつけるパワーになるんですよね。子どもたちが多くの幸せを運んできてくれることに、幸せを感じます。

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▶長男と次男
 

——自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

まず、自分自身が幸せでいることを大切にしています。
より幸せな人生を歩むため、そのための努力をし、学ぶことも忘れないように心がけています。
かつ、家族のために、妻や母として頑張ることも素敵だと思っています。

私自身、家事も育児も、さらに仕事もこなしたかったのです。でも、全部を一気にすることは難しく。就職したほうが収入は高いかもしれませんが、それ以上に「家にはいつもママがいる」環境を作ることが子供達にとって必要だと感じていました。
そのため、まずその環境作りを優先し、仕事は夫や子どもたちがいないスキマ時間や夫に子どもたちを預けることができる土日祝日に集中して行うようにしました。
「家にはいつもママがいる」環境を作ることが子供達にとって必要だと感じていたのでそれを優先しつつも、実際のところは、独身時代は長時間働いていたので、働かない生活は考えられなかった気持ちもあったり、仕事をしていると自由に使えるお金が増えますし、社会とのつながりを感じたり自信を持てるというのもあります。
そういう意味で、私には家事も育児も仕事もきちんとするということが必要で。その3つがあってこそ、自分自身が幸せでいられる気がします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ベビーマッサージと赤ちゃんのサインの講師として働きながら、手話などの新しい分野の勉強にも励む木村さん。「大人になっても“学ぶこと”を忘れないように心がけています」という言葉の通り、常に未知への好奇心を忘れず学び続ける姿勢が印象に残りました。たゆまぬ向上心で、木村さんの仕事の幅はこれからも広がっていくのでしょう。

 
取材・記事/
いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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