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新しいコト 2017.07.06

グランピングってそもそも何?『歴史と世界から知るグランピングのコト』

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2015年、アウトドアシーンに新たなに吹き込まれたグランピング。各メディアがこぞって注目しその知名度は一気に広まりましたが、日本におけるその理解はまだまだ浅いもの。ここでは先を行く海外のグランピング事情から、その定義と歴史を紐解いていきます!
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グランピングが日本で秩序なく増え続けている

去年あたりから一気にメディアで取り上げられたことで、国内でもユーザーへの認知も広がると同時に何かと「グランピング」を使った取り組みを仕掛けるプレーヤーが増えてきています。ただ残念ながら、本当の意味でのグランピングを実践しているところはあるのか?と言われれば、まだまだ未成熟な市場であることは間違いないでしょう。
日本ならではの解釈ややり方は存在して当然、むしろ喜ばしいことではあると思いますが、ここではしっかりとグランピングを学んだおきたいと思います。

グランピングってそもそも何?その定義とは・・・

”グランピング”というのは、そもそも造語であり、『グラマラス(Glamorous)×キャンピング(Camping)を合わせたものである』ということ自体は比較的ご存知の方も多いかと思います。Glamorousというのは「魅力的な」という意味になりますので、直訳すると「魅力的なキャンプ」。これだとなんだか抽象的で、「魅力的だったら何でもグランピングなの?」となってしまいますよね。グランピングは海外からの輸入ものになりますが、海外では他にも色々な表現をされており、それらを知ると言わんとしているイメージが掴みやすいと思います。以下にいくつかピックアップしましょう。
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glorious camping

gloriousとは「栄光に満ちた、名誉ある、輝かしい」という意味。つまりglorious campingとは、「他とは一線を画す、皆が讃える存在であるキャンプ」のような解釈だと思います。そのエッセンスが今の日本のグランピングにどれだけあるのか?

boutique camping

boutiqueはイメージしやすいかもしれませんが、「高級専門店、特選店」といった意味があります。boutique campingは「そこで扱われているギア等が特別で厳選されたものであるキャンプ」ということになりますね。
glorious campingがその”状態”を示しているのに対して、boutique campingは”そこで使われているギア”について示しているものと考えます。

luxury camping

これもイメージつきやすいですね。luxuryは「贅沢な、豪華な」という意味ですから、luxury campingは「豪華で贅沢なキャンプ」ということになります。これは状態でもあるし、扱っているギアでも共通の概念になろうかと思います。

comfortable camping

最後はこちら。comfortableは「気持ちの良い、快適な」という意味。つまりグランピングは「快適なキャンプ」でなければならないわけですね。

これら4つの概念が満たされて、はじめて「グランピング」と呼んで良いサービスになるものと思います。周りから見て一線を画し讃えられ、使われているギアは厳選された良質なものであり、それゆえ贅沢で、快適である。そんなスタイルであることです。

「グランピング」と呼ぶには具体的な要件がある

前述の4つの視点は少々抽象的ではありましたが、実はこれらを具体化し「グランピングとしての要件」として考えられているものが海外にはあります。
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キャンプの醍醐味を享受できなければならない

グランピングを通じて、以下のようなキャンプの醍醐味を楽しめることが大前提です。

・Direct access to the great outdoors(素晴らしいアウトドア環境にすぐさまアクセス可能であること)
これはつまり、”都心でグランピング体験”と銘打つことはナンセンスである、ということでもあるでしょう。基本的には自然の中で楽しむものなのです。

・Smores and stories around the campfire(キャンプファイヤーを囲んでスイーツを食べながら語り合うこと)
Smoresというのはアメリカのアウトドアスイーツのことで日本でも最近人気がありますね。これを食べなければいけないというよりも、キャンプファイヤーを囲んで語らいながら美味しいスイーツを食べましょうということだと理解しています。つまり、キャンプファイヤーがないグランピングはグランピングではありません。

・The sound of rain on your tent(テントに雨音を感じることができること)
あまりに重厚な施設で天井や壁から雨音の感じられない場合はグランピングではない、ということ。どうしても天気の良い日がフィーチャーされがちですが、雨音を感じながらテントの中でゆったりと過ごす時間も確かに素晴らしい時間なのです。

・Nature’s peaceful soundtrack(自然の中で奏でられる音を感じることができること)
たとえばDJなどを呼んで音楽を流すなどはもってのほか。自然の中で奏でられる木々のせせらぎや小鳥たちのさえずり、川の流れる音を満喫できなければなりません。

・Time with family and friends(家族や気心知れた友人たちとの時間を過ごせること)
ソロキャンプにはソロキャンプの醍醐味がありますが、キャンプは家族や友人と過ごすことで他にはない時間を楽しめます。グランピングも1人で行うことは考えられていません。

・Fresh air(新鮮な空気を味わえること)
都心の空気はとても汚れています、それは大自然の中に足を踏み入れれば自ずと感じることです。新鮮で美味しい空気を味わえること、これは生物としての人間がキャンプに身を投じる原点的な魅力なのかもしれません。

キャンプの問題点を解消できなければならない

どうでしょうか。この要件だけ見ても、巷で「グランピング」と言われているサービスについて乖離があるものが存在することにお気づきでしょうか。上記は「キャンプの醍醐味を味わえる」という観点ですが、他にも「キャンプの問題点を排除する」という視点での要件もあるようです。

・Carrying all that equipment(ギアを持って来なくて良いようにする)
通常のキャンプはギアは持参することになります。グランピングはそうではなく、すべてサービス提供側が用意しているのが条件となります。

・Sleeping on the lumpy ground(寝床がこぶだらけの地面でないようにする)
キャンプはどんなにギアが発展していても、寝床は地面の上で相当の準備をしなければ快適な睡眠は得られません。そういったことがないようにするのがグランピングです。

・Shivering or sweating(寒過ぎたり暑過ぎたりないようにする)
キャンプは大自然の中に身を置くわけなので、冬は極寒、夏はものすごく暑い場合があります。前述した通り快適なキャンプを提供するグランピングとして、このような気温に悩ませることがないようにする必要があります。

・That half-blown-up air mattress(エアーマットレスなようなもので寝具を対応しないようにする)
前述のこぶだらけの地面を回避するためにエアーマトッレスのようなギアを使うケースもありますが、グランピングではそのような対応ではなく、もっと快適な眠りに誘う対応をする必要があります。

・Sleeping bags, in general(寝袋で寝るようなことはしない)
キャンプの寝具で代表的なものは寝袋ですが、グランピングなのに寝袋を使用することは前述の概念的な定義からしてもあってはいけません。

・That not-so waterproof tent when it rains(防水じゃないテントを使用しない)
雨音を楽しみにするにしても快適性を考えたら防水は必須です。

世界でのグランピングの歴史はずっと昔に

今ではこのような要件が整理されているグランピングですが、そもそもグランピングはいつの時代からあったのでしょうか。もとより概念的なものであることから掘れば掘るほどルーツはあるのかもしれませんが、ここでは多く語られている歴史をご紹介します。
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時は1100年代までさかのぼる・・・!?

皆さんはモンゴル人と言えばどんなイメージを持っていますか?
おそらく大草原の中でパオを設営して暮らしている遊牧民の絵ではないでしょうか。そう、彼らは1100年強い風などから身を守る半永久的に住める家を作り、移動しながら暮らしていたわけです。この移動式の家の中に家具などを置いていたわけなので、これが概念的なグランピングの始まりと考えられています。
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1900年代、アフリカでセレブが暮らすために

さらにグランピングの起源と言われているのが、1900年代のアフリカです。当時、金持ちの欧米人がアフリカに贅沢な冒険をすべく、キャンプをしていたというお話です。その時のキャンプの内装はダブルベッド、アンティーク家具、ペルシャラグ、等まさに豪華で快適なものだったんだそうです。そして彼らのためにシェフを呼んで豪華な食事も用意させたんだとか。訪れた人たちもその空間をえらく気に入ってしまい、そこから去りたがらなかったんだそうです。
もちろん当時は本当にお金持ちのグループしか体験できなかった贅沢なものが、今となっては「グランピング」として広く楽しめるようになったということですね。
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その後、2007年以降グランピングが広く楽しまれるように

そして徐々にアウトドアイベントやフェスなどで従来型のキャンプスタイルではない、このようなグランピングが現場で楽しまれ始めました、それが2007年。そして2010年に知られ始め、2013年にはロケットのように爆発的に人気が出ることになりました。
いかがですか?日本では2015年に一気に盛り上がりを見せたグランピングも、実は世界的に見ると長い歴史があり、スタイルとしてはモンゴルの遊牧民と通じることがあり、昔の裕福な欧米人がアフリカで楽しむキャンプスタイルだったのです。

歴史や定義を理解し、日本らしいグランピングを

海外におけるグランピングの定義とその歴史についてまとめてきましたが、日本がこの通りにすべきであるとは思っていません。ただ、急速に流行り出しただけに「本来のグランピング」というのは疎かにされているところがあると思います。
海外におけるグランピングの要件に沿ってみて、抜けている点があればそれはアイディアの1つになりますし、満たしていれば日本式に昇華させれば良い。

.HYAKKEIでは、グランピングによってアウトドアに興味を持つ人の間口が少なからず広がると考えておりますので、引き続きこの動向は追っていくと共に何かしら提言していけるようになれればと思います。

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