知るコト知るコト

ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

食のコト 2017.08.07

カラフルな色には理由がある『夏野菜の色が秘めるチカラ』

Pocket

夏真っ盛りの今、八百屋や青果売り場には、色とりどりの夏野菜が並んでいますね。冬野菜に比べ、カラフルな夏野菜の色には、理由があるようです。

ーーーーーーーーー
暑い、暑い夏。青果店の店先には、太陽をいっぱいに受けてみずみずしく育ったトマト、キュウリ、ナス、パプリカなどの色とりどりの夏野菜が並ぶ。
見ているだけで元気がもらえそうなカラフルな夏野菜だが、実は野菜や果物の色には意味があり、植物が生きるための力になっている。今回は野菜ソムリエとして、野菜や果物が持つ、色のチカラについてお伝えしたい。

活性酸素と戦う野菜たち

夏に気になる強い紫外線は、私たちにとって日焼けやシミの原因となり、体内で「活性酸素」を増やす。
活性酸素が増えすぎると、体の中で悪さをするようになる。細胞を酸化させてがん細胞を作り出したり、悪玉コレステロールを酸化させて血管をつまらせ、動脈硬化の原因になったり……。活性酸素による酸化は、老化にも密接に関係するため、美容を気にする女性としても避けたいところだ。
4
野菜や果物も、強い紫外線の下で、つねに活性酸素と戦いながら生きている。

植物は活性酸素などの害から身を守るために、「フィトケミカル」とよばれる天然の化学物質を作り出す。「機能性成分」として注目されるフィトケミカルは、食物として摂れば、体内で活性酸素を抑えてくれる。生活習慣病や老化の予防効果が期待できるのだ。

トマトが赤いのはなぜ?

野菜や果物の色の多くは、フィトケミカルの一種の色素成分によるもの。
たとえば、赤いトマトやスイカに含まれる「リコピン」。リコピンはフィトケミカルのうち、「カロテノイド」と呼ばれる色素成分の一つで、活性酸素を除去する抗酸化力が特に強いことで知られている。赤トウガラシ、パプリカ、赤ピーマンなどの赤はカロテノイドのうち「カプサンチン」とよばれる色素で、リコピンと同じくらいの抗酸化作用がある。
3
野菜・果物の橙色もカロテノイドの仲間で、ニンジン、カボチャ、赤肉メロン、緑黄色野菜全般の「β-カロテン」や、マンゴーやトウモロコシなどの「ゼアキサンチン」などによるもの。抗酸化作用のほか、皮膚や粘膜を丈夫にし、風邪を予防したり、肌をしっとりさせたりといった効果も期待できる。

赤ワインなどの「ポリフェノール」もよく知られているが、これもフィトケミカルの一つで、赤~青色の色素やアク、渋みの成分だ。ブドウやナス、赤紫蘇、ブルーベリーの紫色は、ポリフェノールの一種「アントシアニン」によるもの。
2
そして、野菜の緑色は、植物が光合成をおこなうための葉緑体として知られる「クロロフィル」の色だ。ポリフェノールやクロロフィルも抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や美容に効果があるといわれている。

色の濃い野菜は油と一緒に摂る

野菜や果物の色がカラフルなのは、植物が強く生きぬくための工夫だったのだ。私たちはこの色とりどりの野菜をおいしくいただくことで、その恩恵を受けている。

いつも不思議に思うのは、旬の野菜や果物は、その季節に私たちの体が必要とするものをきちんと持っているということ。抗酸化作用だけでなく、夏の野菜や果物は体の火照りをしずめ、汗で失った水分を補ってくれる、まさに夏の恵みなのだ。

最後に、夏野菜を調理するときのワンポイントアドバイスを。
1
赤やオレンジ、黄色などのカロテノイドは脂(あぶら)に溶けるので、トマトやパプリカなどの野菜は、そのままで食べるよりもドレッシングをかけたり炒め物にしたりして、油と一緒に摂る方がいい。カロテノイドは熱に強く、加熱調理にも向いている。

一方、ポリフェノールの紫やクロロフィルの緑は水に溶けやすい。モロヘイヤなどをゆでる場合にはサッと短時間にし、ナスなどはできれば味噌汁のように調理して汁ごといただきたい。クロロフィルの緑は水溶性だけれど、緑の野菜全般にはカロテノイドのβカロテンも含まれるので、色の濃い野菜はいずれも少量の油と一緒に摂るのがおすすめだ。
夏野菜を上手に摂って、今年の夏もたくさんのパワーをもらいたい。

文/吉井 謡子
記事/ハレタル
haretal-b
ママ時間からわたし時間へトリップ。
「何かしたい」「新しい自分を見つけたい」「一歩踏み出したい」――。
『ハレタル』はそんなみなさんの「モヤモヤ」に寄り添い、新たな気づきを提供する情報発信メディアです。
ホームページ

その他のおすすめ記事

夏のエナジードリンクに『自家製 赤紫蘇シロップ』

夏のエナジードリンクに『自家製 赤紫蘇シロップ』

身体に優しく沁みる『自家製レモンのはちみつ漬け』

身体に優しく沁みる『自家製レモンのはちみつ漬け』

夏こそ始めたい『ぬか漬けのある暮らし』

夏こそ始めたい『ぬか漬けのある暮らし』

Pocket

コメント

コメント欄


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

instagram-iconみんなのInstagram

人気の記事

2017.08.20

作り置き常備菜シリーズ『かぼちゃのスパイスマッシュ』とアレンジレシピ

2017.08.19

ネバネバが栄養の決め手『知って得するオクラの成分と保存方法』

2017.08.17

揚げずにさっぱりおいしい常備菜『なすとおくらのゆで浸し』

2017.08.17

朝の10分でできる!『出汁から作るお味噌汁』で元気に会社へ出勤しよう!

2017.08.10

おしゃれなワイヤレススピーカー『ソニー グラスサウンドスピーカー』で紡ぐ暮らしの中のリラックス時間

2017.08.09

朝起きるのが楽しくなる!元気に一日を過ごすための『出汁から作るお味噌汁』

2017.08.06

買うよりお手軽!?『簡単王道!間違いない基本のめんつゆ』

2017.08.04

夏野菜たっぷり『タコと夏野菜のエスニックサラダ』

2017.07.30

作り置き常備菜シリーズ『山形だし風薬味ぶっかけ』とアレンジレシピ

2017.07.29

色を暮らしに活用しよう『希有なブラック”黒色”がもつ秘密ゴト』

編集部おすすめ記事

2017.08.14

【映画上映会開催】100年先に伝えたい物語『この世界の片隅に』上映会

2017.08.11

【Instagram企画】至福のビール時間。ビールにまつわるいろんなコト『#麦ノクチ』で投稿しよう

2017.08.11

「オーガニック」を知って、心と体の未来を創る『オーガニック料理ソムリエ資格認定講座』を体験!【前編】

2017.08.06

作り置き常備菜シリーズ『レモン酢シロップ』

2017.08.03

働くママのファッションのお悩み解決!『エアクロのパーソナルスタイリストに教わるコーディネート座談会』

2017.08.01

【ケノコトInstagram企画】8月の「日常のコト」を『#葉月のコト』で投稿しよう

2017.07.31

あっという間にできちゃうおいしい自家製『いちごのシェイク』

2017.07.28

パクチーたっぷり『チキンの冷製パクチージェノベーゼ』

2017.07.26

ズボラな私でも続く『朝ごはんから素敵な1日を始めるためのヒント』

2017.07.24

いつものキャベツにインドの風味を『さっぱりクミンキャベツ』

月間人気記事

2016.08.11

知らなかった!こんなにも多い『ウリ科の野菜の種類とあれこれ』

2017.06.15

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「なす」の常備菜』

2016.08.20

この夏のBBQの定番間違いなし!『仕込みスペアリブで絶品BBQごちそう』

2017.07.16

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2017.03.02

夕食の残り物を活かしたリメイクレシピ『ラタトゥイユ』が2つの料理に大変身

2015.08.07

部屋を彩る"緑"をおいた暮らし方『都内のおすすめ観葉植物店』をご紹介

2017.02.27

色が悪くならない茹で方『茄子と大葉のごま和え』

2017.03.31

脇の下を押すと痛くない?『脇コリの解消は 肩こり解消にもつながる』

2017.08.10

おしゃれなワイヤレススピーカー『ソニー グラスサウンドスピーカー』で紡ぐ暮らしの中のリラックス時間

2016.12.29

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「トマト」の常備菜』