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ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

取材 2017.08.26

100人100色―看護師のキャリアを活かして経営・法務のコンサルティングを。会社経営者ー阿毛裕理さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回ご紹介するのは阿毛裕理さん(32)です。看護師としてキャリアを積む中で、医業経営の組織的な課題を痛感。行政書士資格を取得して起業し、現在では地域保健・医療・医業に特化した経営力・法務対応力サポート事業を展開しています。「ゼロスタートどころかマイナススタート」から事業を始めたという阿毛さんが、看護とは全く異なるフィールドでどのように信頼関係を築き上げていったのか、お話しを伺いました。

——お住まいと仕事の環境について教えてください。

東京都目黒区。弊社株式会社AAパートナーズの目黒オフィスの自宅兼事務所です。行政・民間のコンパウンドの建物で区役所の出張所・図書館の併設があるなど、事務所として機能しやすい立地と建物を選びました。また、ビジネス・プライベート問わずゲストをお招きすることが多いため、ゆっくり宿泊いただけるゲストルームやキッチン付きのパーティールームがあることも選んだ理由のひとつです。

現在の仕事環境はプライベートと仕事の境界がなく、営業、顧客対応、看護職の職能啓蒙活動等、ほとんどが朝から夜中まで人と接する仕事で、それが自分自身も苦ではなくとても充実しています。

またエリアを選ばず、関東、北陸、東海、関西、九州、沖縄と各方面からのご相談には可能な限り応じており、全国各地にクライアント様がおります。

——これまでのキャリアについて教えてください。

2007年宮城大学看護学部看護学科卒業。在学中は在宅療養研究を主軸とするゼミに所属し、看護師・保健師資格を取得しました。卒業後は仙台厚生病院心臓血管センター循環器内科に入職し、一般病棟及びHCUチームのチームリーダーとして従事。現場看護師、看護職管理者としてのキャリアを積む一方、医業経営における組織的課題を痛感し、独立を志すように。

2013年に行政書士資格を取得し、翌年あもうコンサルティングオフィスを開設。2015年株式会社AAパートナーズを設立、筆頭株主に就任し、同年に行政書士AA法務事務所を開設しました。

現在はパートナーの行政書士・社労士とともに法務関係業務・労務関係業務のバックオフィス事業を軸とし、食品メーカー、IT企業、個人診療所、医療法人、訪問看護・介護事業者等の顧問先を持ち、地域保健・医療・医業を中心に経営力・法務対応力サポート事業を展開しています。

人材育成関係では、医療業界における法務・労務・経営管理・人材育成分野を得意とし、看護部長・師長研修「リーダーのためのモチベーションマネジメント」、理学療法士協会研修「人事考課活用法とチームビルディングのポイント」等、リーダーシップからコーチング・コミュニケーションスキルまで、主に管理職者向けの講師を務めています。最近の著書(共著)に『各種法人の?(はてな)に答える 現場が知りたいマイナンバー実務対応』(清文社)があります。

基本的にクライアントの潜在的・顕在的ニーズを最優先に考え、クライアントの利益と可能性の最大化を目指すことが最優先であり、「No」とは言わない対応を目指しています。

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▶出版書籍の共著メンバーの先生方と。与えられたチャンスにはすべて応えるようにしています。
 

——これまでにぶつかった壁はありますか?

1つ目は個人事業から法人化し、それまでお付き合いのあったクライアント様も契約主体を変更させていただいたプロセスのとき。
2つ目は私自身がすべてを対応できなくなり、私以外の役員や従業員がクライアント対応をするようになったときも大変でした。
3つ目は女性としての経営、対外対応にやりにくさを感じたとき。
この3点が壁と感じるときでした。

これを乗り越えるためのキーはいずれにしても「信頼」だと思います。
どんな場面においても誠心誠意対応し、危機を好機に変えること。壁に当たる前に、コツコツと信頼関係を築くこと。これらがあれば、どんな壁でも超えていけると思います。

——これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。

個人事業から法人に移行するときや人員体制が変わっていくとき、それまでお付き合いのあったクライアント様に他の法人への委託変更も含めご意向を伺ったときなど、そういった様々な変化の時が会社にはあると思うのですが、その都度お話させていただき、最終的には「弊社業務であるバックオフィスに関することはあなたが要だから」と引き続き任せてくださったことです。

どんなステージにおいても私たちはお客様から育てていただいており、成長しサービスの質の向上をもって、支えてくださっているクライアント様に還元していきたいと思っています。

——働いている時のあなたを「色」にたとえると?

白。弊社AAパートナーズは自ら事業を直営するのではなく、イノベーティブに活躍し続けるクライアントの求めること、足りないものを埋めることで、新規事業の創出や展開を支援することをミッションとしています。

そのためカラーを決めて固執するのではなく、様々な色に柔軟に対応し、提案していくことが重要だと思っています。

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▶沖縄の展示会。場所を問わず、地域特性に活かしたサービスを提供します。
 

——今後、あなたが「こうありたい」と思う姿について教えてください。

個人としては好きな時に、好きな場所で、好きな仕事をする生活と人生が理想で、現に今、事業でそれを実現できていると思います。それは結婚や出産で大きく生活が左右される女性にとってはとても大切なこと。そして特別な女性だけが実現できることではなく、誰でもできることです。

看護師としてキャリアを積んできて一般知識やビジネスにおけるノウハウもなく、6年前に資金も周囲の環境、人間関係もゼロスタートどころかマイナススタートから始めて心がけたことは、「自ら自分の可能性を決めつけて狭めないこと」「なりたい姿と形を思い描くこと」「足元にあるひとつひとつからまずやってみること」「味方になってくれる人をコツコツ集め、それ以上に自分がその人たちに貢献できることを先に、より多く考え実行すること」でした。

どれでも誰でもできることだと思います。この先はそれを伝え、たくさんの方が自分が思い描く自分になれるお手伝いをしていきたいです。

——これからチャレンジしたいことは?

自分と同じようにやりたい仕事をできる人が増えるお手伝いをすること。現在弊社では行政書士、社労士との連携のもと、法務と労務のワンストップサービスにより、想いを形にするあらゆるサポートを行っています。

特に働く女性にとって自分自身の願いが叶う会社や、フレキシブルな労務環境はとても大切です。より多くの地域で多くの方にサービスを提供するには弊社の規模自体を広げながら各従業員の精度も同時に高めていく必要があり、ひとつひとつ実現していきたいと思います。

——日課、習慣にしていることはありますか?

毎年年始に手帳へ書く今年の抱負や事業ビジョンを、毎朝ベランダで1人で唱和し1日が始まります。従業員を雇用せず1人で働いていた頃から続けています。

——息抜きやストレス発散の方法を教えてください。

大切な人たちと過ごすこと。料理をすること。人と人が交流できる場を作ること。

定期的に交流会や勉強会を開催し、できる限り手作りのウェルカムドリンクや料理でおもてなししています。お招きしておもてなしすることで、私自身が楽しめてリフレッシュできる貴重な時間です。

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▶ゲストをお招きして料理をふるまうのが何よりのリフレッシュタイムです。
 

——あなたの生活の中でのこだわりや、お気に入りは?

東京と沖縄を行ったり来たりの生活は、仕事上避けられずの生活スタイルですがとても充実しています。

沖縄で時間が空くときは、一人で海の見えるお気に入りの場所に行って本を読んだり仕事をしたりします。

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▶沖縄でもたくさんの方々と過ごすことが好きです。介護の意識改革、映画試写会にて。
 

——幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?

クライアントの願いが弊社サービスを通じて実現したとき。周囲の人が私に出会って、相談してくれてやりたいことを実現していくとき。私がきっかけで出会った人同士が、人生でかけがえのない関係を築けたとき。何かしら、周囲にプラスの影響を与えられたとき、役に立てたときに喜びを感じます。

——自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

ときに利益よりも優先して、信頼関係を築き信頼に応えること。誰かの役に立つことを考えること。恩には恩で返すこと。人と人とのつながりは、プライベートでもビジネスでも最重要視しています。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
看護師から経営・法務のコンサルティング業への180度のキャリア転換。しかしそこには、医療における組織的問題や労働環境を改善したいという強い思いがありました。新たなキャリアのスタート時に阿毛さんが決めた「自ら自分の可能性を決めつけて狭めないこと」「足元にあるひとつひとつからまずやってみること」といった心がけは、どんな職種にも通じること。これまでのキャリアから新たなステップアップを考えている人には、大きなヒントとなるのではないでしょうか。

 
取材・記事/
いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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