知るコト知るコト

ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

取材 2017.09.22

ライフステージに合わせた働き方を考える『働くママが輝き続けられる理由』

Pocket

結婚、出産…女性のライフステージが変わっていくたびに、「仕事」について考える機会が増えてくるのではないでしょうか?特に、出産後は今までと同じように働けないかもしれない、という不安がありますよね。そんなママの働き方について、新しい試みをしているヨガスタジオがありました。

4
とにかく長くはたらき続けてほしい―。
ホットヨガスタジオLAVAで、子育て中のインストラクターが特定の店舗に所属するのではなく、複数店舗をまわって業務をこなす新しいはたらき方が展開されている。その名も「キラキラママプロジェクト」。昨年8月に始まった、新しいはたらき方の提案だ。

「産んだから辞める」をなくしたい

LAVAは全国に290店舗以上を展開している業界最大手のホットヨガスタジオで、およそ3000人のインストラクターがはたらいている。ほとんどが女性で年齢層は19~56歳。多くが出産や育児といったライフステージの変化を経験する。

スタジオの営業時間はだいたい朝8時から夜10時半まで。しかし出産後、店舗に戻ったインストラクターは、日中の限られた時間しかはたらけないことが多い。子どもの病気で急に休まなくてはならないこともあり、仕事と子育ての両立に不安を感じたり、ほかのスタッフに気を遣ってストレスをためたりすることも。

5Photo by MARIA

同プロジェクトを率いている大蔵直子さん(38)は過去、「出産後も同じようにはたらける自信がないから辞めます、という悲しい報告をたくさん受けてきました。彼女たちの希望をかなえてあげられない悔しさを感じました」と話す。

一方で、ヨガをする人は増えている。日本のヨガ人口について調べたアンケートによると、月に1回以上ヨガを行う人は約590万人。健康意識も高まっており、今後2~3年以内にヨガ人口は約1600万人になると推定されている(『ヨガジャーナル日本版調査』17年2月)。
2
ライバル会社もスタジオを増やす中、インストラクターに長くはたらき続けてもらうことは急務だ。特に、店長を経験したようなスキルの高い人がライフイベントを機に離れてしまうのは、会社にとって大きな痛手だった。

「インストラクターは専門性の高い仕事です。豊富な知識も、継続的なトレーニングも必要ですし、現場を積み重ねることでしか得られない経験もある。経験豊富なインストラクターに長くはたらいてもらうことは、レッスンの品質担保にもなります」(大蔵さん)。

「採用の仕事もおもしろい」

キラキラママプロジェクトは、出産を経て復帰した後、1店舗に所属するのではなく、複数の店舗をまわってはたらくという取り組み。メンバーは通いやすいエリアごとでユニットを組み、人手が足りない店舗のレッスンを手伝ったり、新人インストラクターのフォローをしたりする。

担当する店舗へは自宅から直行・直帰し、一日の終わりに報告を上げる仕組み。子どもの病気で急に休まなければいけないときは、専用のLINEグループで代わりを探すなど、互いに助け合える雰囲気があるという。遠方の店舗へ出社するときは通勤時間の一部が勤務時間になるなど、はたらきやすい仕組みも整っている。

3Photo by MARIA

特徴的なのは、インストラクターとしてレッスンを行うだけではなく、人材の採用や育成、広報などさまざまな仕事ができること。子どもが成長し、時間の制約なくはたらけるようになったらどんな仕事をしたいのか、何を目指していくのかといった「未来のはたらき方」を意識してほしいからだという。

朝稲可奈さん(32)は2歳の男の子のお母さんで、今おなかの中に第2子がいる。店長経験もあり、出産後もスキルを生かして仕事と子育てを両立できないかと考えていた。

朝稲さんは新人スタッフの採用に関わる仕事も担当し、視野が広がったという。「フルタイムに戻ったら採用など管理の仕事もしてみたいと思うようになりました」(朝稲さん)。

経験が生きるマタニティヨガ

経験豊富なキラキラママがフロント対応や入会手続き、清掃などをフォローするようになって、アンケートの顧客満足度が上がったという。「メンバーは多くの店舗をまわっているので、第三者の目線で指導できるのです」(大蔵さん)。マタニティヨガや産後の骨盤調整といったレッスンは、妊娠・出産を経験したキラキラママだからこそ実感を持ってレッスンできる。

1マタニティヨガは経験者だから実感を持って指導できる

荻野美穂さん(29)も2歳の女の子のお母さん。荻野さんの発案で始まった、育児休暇中の社員に会社の情報を届ける「キラキラママ新聞」も好評だ。新聞には、キラキラママに育休中の過ごし方や復職時の心境を聞いたインタビューなどを載せている。

現在は関東と関西で計62人がキラキラママとしてはたらいていて、若い社員から「私もなりたい」という声が上がるようになった。

年齢やライフステージの変化があっても仕事は続けられる――。若い社員がそう思えば仕事を辞める人も減り、LAVAも出店ペースを落とさずにビジネスを続けていける。お母さんのはたらき方を変えたことは、結果として企業の価値アップにもつながるのだ。

文/吉岡 名保恵
記事/ハレタル
haretal-b
ママ時間からわたし時間へトリップ。
「何かしたい」「新しい自分を見つけたい」「一歩踏み出したい」――。
『ハレタル』はそんなみなさんの「モヤモヤ」に寄り添い、新たな気づきを提供する情報発信メディアです。
ホームページ

その他のおすすめ記事

93歳 現役助産師の『人生100年「ライフ・シフト」的生き方』

93歳 現役助産師の『人生100年「ライフ・シフト」的生き方』

お母さんたちの笑顔が見守る『子どもにやさしい街をきれいにする仕事』

お母さんたちの笑顔が見守る『子どもにやさしい街をきれいにする仕事』

和田明日香さんに聞く『子育てと仕事の両立で見えてくる新しい「わたし」』

和田明日香さんに聞く『子育てと仕事の両立で見えてくる新しい「わたし」』

Pocket

コメント

コメント欄


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

instagram-iconみんなのInstagram

人気の記事

2017.12.11

甘めでしっとり、おいしいね!『おむすびやさんの手作りおかか』

2017.12.11

12月13日は新年に向けての準備をしよう『正月事始めのコト』

2017.12.06

旬を楽しむ『葉付き大根と豚の蒸し餃子』

2017.12.06

ズボラ24歳が挑む!『自家製ゆずポン酢を仕込みました』

2017.11.30

季節の果物で自家製酵母作り『おうちで育てる基本のレーズン酵母液』

2017.11.28

美味しさの秘密は「寒仕込み」にあり『冬に味噌を仕込むワケ』

2017.11.27

塾っこ・アスリートに捧ぐ!『ふわふわたまごと鮭の活力おむすび』

2017.11.23

お母さんも赤ちゃんも気持ちいい場所作り「きれいな空気の赤ちゃんカフェ nenne」金光 朋子さん

2017.11.22

乳・卵フリーの簡単おやつ『きなこのほろほろクッキー』

2017.11.21

日本全国文化旅!『長崎県〜独特な風習やしきたりを知る〜』

編集部おすすめ記事

2017.12.10

暮らしの歳時記『歳の市へ出かけよう』ー新しい年を迎える支度をはじめましょうー

2017.12.06

砂糖不使用!麹と米だけで作る『手づくり甘酒の素』

2017.12.06

【ケノコトライターさんに会いに行ってきました】子育ても好きなことも柔軟に楽しむ『akariさんのコト』

2017.12.04

ふろふき大根・おむすびに…『爽やか!旨い!材料4つでスダチ味噌』

2017.12.01

【ケノコトInstagram企画】12月の「日常のコト」を『#師走のコト』で投稿しよう

2017.11.29

『発酵ふりかけリレーごはん』で年末の忙しさも元気に乗り越えよう

2017.11.22

もう覚えましたか?『新しくなった洗濯表示〜その覚え方のコツとポイント〜』

2017.11.16

~保存食のある暮らし~ビタミンたっぷりで風邪予防『ローズヒップハーブコーディアル』

2017.11.15

ズボラ女子のための『たった5分でできる簡単発酵トースト』

2017.11.12

新しい食との出会いを割烹で。姉弟で切り盛りする「モダン割烹 一の糸」谷奥 信太郎さんと女将

月間人気記事

2017.07.16

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2017.03.31

脇の下を押すと痛くない?『脇コリの解消は 肩こり解消にもつながる』

2017.09.13

指先のカサカサを直したい!『指先の乾燥の原因とケア方法』

2017.09.06

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「さつまいも」の常備菜』

2017.08.24

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「キャベツ」の常備菜』

2017.04.05

どんなおやつを選択してる?『低GIなお菓子を選んでみよう』

2017.09.14

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「大根」の常備菜」

2017.08.31

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「玉ねぎ」の常備菜』

2015.08.07

部屋を彩る"緑"をおいた暮らし方『都内のおすすめ観葉植物店』をご紹介

2016.08.11

知らなかった!こんなにも多い『ウリ科の野菜の種類とあれこれ』