
お漬物の代表選手『たくあんの魅力』と咀嚼の効果
目次
寒さが厳しいこの時期にピッタリなお漬物といえば「たくあん」。
いまや日本のお漬物の代表選手の「たくあん」。漬け物の中でも、体を温める陽性な力をもっている漬物として、冬のこの時期に食べることをおススメしています。
たくあんの歴史
たくあんは「混じり気のないもの」という意味の「じゃくあん漬け」、あるいは、「貯え漬け(たくわえづけ)」が転じたという言い伝えと、江戸時代に臨済宗の僧・沢庵宗彭(1573年-1646年)が考案したという言い伝えがあるお漬物です。
沢庵宗彭が創建した東海寺では、「初めは名も無い漬物だったが、ある時徳川家光がここを訪れた際に供したところ、たいそう気に入り、『名前がないのであれば、沢庵漬けと呼ぶべし』と言った説と、沢庵和尚の墓の形状が漬物石の形状に似ていたことに由来するという説もあります。
たくあんには栄養もしっかり!
たくあんに含まれるビタミンB1は、ご飯の糖質を代謝してエネルギーに変えるという、ダイエット中の方にはうれしい効果があり、ビタミンCなどの栄養素を豊富に含む栄養面的に見てもバランスの良い食品です。
たくあんを食べる時よく噛むことで…
また、たくあんは歯ごたえがあるので、よく噛む必要があり、自然と噛む回数が増えるのも健康に良いポイントです。
【咀嚼(そしゃく)の効用】
★血糖の急上昇を防ぎ、インスリンの大量分泌を抑えて体脂肪の合成を少なくしてくれる
★ヒスタミンというホルモンが分泌されて脳の満腹中枢を刺激し、食欲が抑えられる
★内臓脂肪の燃焼を促して肥満を抑制します。
★脳の動きを活性化
しっかり咀嚼することにより、ダイエット効果も出てくる最高の食材です。
たくあんを食べる時に注意すること
1.食べる量
1日に食べる量は、2、3枚程度が目安です。 それ以上食べると塩分の取りすぎで陽性過多になり、食欲が逆に増してしまいますので、要注意!
2.添加物
また、市販されている「黄色いきれいな色のたくあん」には、食品添加物がたくさん入っているので、お買い求めになるときには、添加物が入っていないものを選ぶようにしましょう。
安部司先生のお書きになった食品添加物の本「食品の裏側」によると、漬物は「食品添加物が多量に使われている食品ベスト3」に入っているそうです。
発酵食品である漬け物の素晴らしさは、野菜の周りに付着している乳酸菌など人間の健康に有効な菌のパワーで、私たちの腸内環境を善玉菌優位にしてくれるところにあります。
古くからの伝統食であるお漬物。上手に取り入れていきたいですね。
レシピ/マクロビオティック料理教室G-veggie はりまや 佳子
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ライタープロフィール
1963年東京生まれ、大田区在住。
武蔵野女子大学(現武蔵野大学)短期大学部家政科卒。建設会社受付嬢、英会話学校マネジャー、船井総合研究所勤務、10年前からマクロビオティックを実践し始める。2005年に退職後、米国クシ・インスティテュートに留学し、キャリアトレーニングプログラム・レベルⅢを卒業。インストラクターの資格を取得。 2006年3月に大田区にてマクロビオティック料理教室G-veggie(ジィ・ベジィ)を立ち上げ、現在10年目を迎える。2012年キレイ料理レストラン&スクール「G&V」を東銀座にオープン。2015年本オーガニックライフ協会を設立。
『オーガニック大好き!はりまや佳子』ブログ
*マクロビオティック・キレイ料理教室G-veggieのレシピ本です。 詳しくは画像をクリック。
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