
ペットとのスキンシップで細菌感染!?飼い主が気をつけたい5つのこと
目次
ペットは大切な家族。あるいは絶対裏切らない親友、恋人、いやそれ以上…という飼い主の方々は多いでしょう。でもちょっと気をつけて!ペットとの生活やスキンシップには思わぬ落とし穴があるのです。
昔から人間は、動物と共に暮らすことで様々な恩恵を受けてきました。
現代でも、動物と触れ合うことで、気持ちが安定したり不安感が和らぐという精神的な効果や、一緒に散歩したり遊んだりして運動する機会が増えるといった健康効果を得ることができます。
けれども一方で、ペットとの「近すぎる関係」には思わぬリスクも潜んでいるのです。
◆心身ともに癒してくれる可愛いペットだけど…
動物を飼う人達の間では「ペットは家族の一員!」という考えは珍しくありません。
また最近では、動物とのスキンシップは血圧やコレステロールを下げる効果があるという調査結果などもあり、「ペットの医療的な価値」にも注目が集まっています。
◆添い寝やキスなどのスキンシップで感染症に!?
出典:http://woman.mynavi.jp/
しかし一方で、ペットが飼い主の健康を害する場合もあるということをご存じでしょうか?
ペットと添い寝をしたり、食事を一緒にしたり、顔をぺろっとなめられたりした時に、飼い主が感染症を罹ってしまう危険性があるのです!
◆ペットからヒトへ感染する病気って?
幸い、世界の国々に比べて日本の「動物由来の感染症」事例は少ない方です。
それでも厚生労働省が発行する「動物由来感染症ハンドブック」によると、日本でも身近な動物からヒトへの感染事例として、以下のようなものがあります。
1.動物との「ふれあい施設」に来場した人に「腸管出血性大腸菌感染症」が集団感染。
2.犬猫が普通に持っている病原体により、「Q熱」「ねこひっかき病」などの感染症を発症。
3.ペットのミドリガメなど爬虫類から「サルモネラ菌」が子供に感染し、重篤な症状に。
◆飼い主が気をつけたい5つのこと
ペットを健康に保つことは、飼い主の健康を守ることでもあります。そこで飼い主が気をつけたいポイントは以下の5つです。
1.ペットと一緒に寝たりキスするなどの「過度な密着」は控えましょう
口移しで餌を与えたり、スプーンや箸を共有するのもNG。細菌やウイルスがペットの口の中や、爪にいる場合があるので注意が必要です。
2.ペットと遊んだ後は水と石けんで手足などを洗いましょう
出典:http://www.lifehacker.jp/
動物の毛に寄生虫の卵やカビがついていることがあります。また、傷口をなめられたり、引っかかれたり咬まれたりした場合はすぐに洗浄、必要に応じて受診を。
3.飼育環境は常に清潔に
タオルや敷物、水槽など細菌が繁殖しやすいものはこまめに清掃・交換し、換気も十分に。ペットもブラッシングや爪きりをマメにして、ペットの清潔も保ちましょう。
4.排泄物は放置せず迅速に処理
糞や尿が乾燥すると、その中の病原体が空気中に舞い、吸い込んでしまう危険性があります。また、排泄物を触ってしまったら必ず手洗いを。
5.予防接種や必要な登録を怠らないようにしましょう
また、動物病院での定期的な健診、駆虫を心がけましょう。
ペットから人間に感染する病気の多くは、獣医による定期健診で発見、治療することができるそうです。
愛犬や愛猫などペットの健康はもちろん、自分の健康のためにも、常に清潔にして「近すぎる」スキンシップは避け、ぜひ動物病院での定期健診を心がけるようにしましょう!
文/Dr.Note
参考記事:ペットとのスキンシップで細菌感染!?飼い主が気をつけたい5つのこと
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