
環境への尊敬の念『モッタイナイ』をアイコトバに 〜ケニアから〜
「環境」「エコロジー」「リサイクル」等といった概念すらない時代から、わたしたち日本人は生活の中に自然の恵みを取り入れ、自然に感謝の祈りを捧げ、「もったいない」の心を持って自然と共に生きてきました。
しかしいつしか、日本は高度経済成長を経て先進国となり、食べ物のみならずモノが身の回りに溢れた飽和状態が当たり前となっています。そして躊躇なく残す、捨てる、という行為からゴミが増えているのが現状です。
ケニアでの植林活動から通じるもの
日本人が誇るべき『モッタイナイ』という言葉と精神を世界に発信している『MOTTAINAIキャンペーン』というものをご存知ですか?
提唱者のワンガリ・マータイさんは環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性で1977年から非政府組織(NGO)として始めたアフリカの植林活動『グリーンベルト運動』を行っています。
たった7本の木を植えることからスタートしたこの運動は、これまでにケニアをはじめとするアフリカ大陸全土で約5100万本もの木を植えてきました。植林には貧困に苦しむ女性を中心にのべ10万人が参加。環境保全にとどまらず、植林を通じて貧困からの脱却、女性の地位向上、ケニア社会の民主化にも大きく寄与しています。
世界をつなげるアイコトバ『MOTTAINAI』
マータイさんが、2005年の来日の際に感銘を受けたのが「もったいない」という日本語でした。
環境 3R + Respect = もったいない
Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉、「もったいない」。
マータイさんはこの美しい日本語を環境を守る世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを提唱しました。
この言葉には、子供たちや次世代へのメッセージを含んでいます。環境を守る国際語「MOTTAINAI」をもっと世界に広げようとスタートしたキャンペーン運動です。
こうしてスタートしたMOTTAINAIキャンペーンは、地球環境に負担をかけないライフスタイルを広め、持続可能な循環型社会の構築を目指す世界的な活動として展開しています。
日本から生まれた「もったいない」が今、世界をつなげるアイコトバ「MOTTAINAI」に。
世界ではいろんな活動をされている方がいます。
日本の言語を使って環境運動をされているマータイさん。彼女に、そしてその言葉「モッタイナイ」に恥じないように、わたしたち日本人が取るべき行動は何なのか、考えさせられてしまいます。
MOTTAINAIプロジェクト
文/エコグローブ21プロジェクト
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