
妊娠中・授乳期のお薬、飲んでいいの…? もっと活用すべき『妊娠と薬情報センター』
目次
おなかに赤ちゃんがいるとわかったときにまず気にしなければならないのは、妊娠中のお薬のこと。妊娠中の服薬については薬局で話を聞くこともできますが、なかなか面と向かっては相談しづらいもの…。そこで、ここでは妊娠中のお薬の使用についてしっかり相談できる「妊娠と薬情報センター」についてご紹介します。
「妊娠と薬情報センター」とは?
妊婦や胎児に対するお薬の影響に関する相談を受け付けたり、情報を収集する事業として2005年10月より厚生労働省がスタートさせた「妊娠と薬情報センター」。これは、カナダのトロント大学と提携し、小児科病院で蓄積されたデータや文献などから科学的に裏付けのある医薬品情報を妊婦や妊娠希望者に提供しているところです。
妊娠から出産、新生児や小児の治療の名門病院である東京都世田谷区の国立成育医療研究センターが中心となり、全国に拠点病院を増やしながらネットワークを構築しています。
妊娠と薬情報センター
「妊娠と薬情報センター」で相談できる内容
持病のお薬を服用していて、これから妊娠を考えている場合(持病のお薬が胎児に与える影響について)や、妊娠していることを知らずに飲んでしまったお薬について(服用してしまったお薬の胎児への影響について)など、妊娠中や妊娠を考えている人、また授乳中の人などのお薬に関しての相談に幅広く対応しています。また、男性(パートナー)の試用したお薬に関しても相談することができます。
具体的な相談方法は…
1. 電話での相談
2. 「妊娠と薬外来」での相談
3. 主治医のもとでの相談
上記、3つの手段があります。それぞれについて詳しくご紹介します。
1. 電話での相談
胃薬や風邪薬、痛み止めなどの問い合わせが多い薬に関しては、電話での相談で対応してもらえます。
2. 「妊娠と薬外来」での相談
全国に29カ所ある大学病院や総合病院などの拠点病院にて、「妊娠と薬外来」で相談に応じてもらえます。お住まいの都道府県のどの病院がこの外来を開設しているかを確認しましょう。
3. 主治医のもとでの相談
妊娠と薬情報センターから主治医へ回答書を送られ、主治医から説明を受けることが可能です。
服用しているお薬の種類や数によっても相談方法は異なってきますが、相談者が相談方法の希望を出すことができます(相談者の希望に添えない場合もあります)。まずは郵送で詳しい問診を行い、その後返送されてきた「相談方法のお知らせ」にそって相談を行っていきます。
詳しい相談の流れ
1. 電話での相談の場合
問診票PDFファイルをダウンロードし、印刷、記入をします
↓
問診票と82円切手を貼った返信用封筒を「妊娠と薬情報センター」へ郵送します
↓
「妊娠と薬情報センター」から「相談方法のお知らせ」が返送されてきます
↓
そちらに記載された期間中に指定された電話番号に電話をかけ、相談を行います
2. 「妊娠と薬外来」での相談
問診表のPDFファイルをダウンロードし、印刷、記入をします
↓
主治医に相談依頼書を記入してもらいます。(なくても可)
↓
問診票・相談依頼書・82円切手を貼った返信用封筒を「妊娠と薬情報センター」へ郵送します
↓
「妊娠と薬情報センター」から「相談方法のお知らせ」が返送されてきます
↓
お住まいの地域の拠点病院で「妊娠と薬外来」の予約を取ります
↓
「妊娠と薬外来」で相談します
3. 主治医のもとで相談
問診表のPDFファイルをダウンロードし、印刷、記入をします
↓
主治医に相談依頼書を記入してもらいます。(なくても可)
↓
問診票・相談依頼書・82円切手を貼った返信用封筒を「妊娠と薬情報センター」へ郵送します
↓
「妊娠と薬情報センター」から「相談方法のお知らせ」が返送されてきます
↓
主治医のもとに「妊娠と薬情報センター」から回答書が届いたことを確認します
↓
主治医とお薬について相談します
育児に忙殺… そんな時は電話相談を
一般的に妊娠中よりも制限は減りますが、出産後、授乳中も使用していいお薬には制限があります。母親としては大変気になるところですが、慣れない育児の中でなかなか自分のために病院へ行く時間をとるのも難しいことであると思います。
「妊娠と薬情報センター」ではこのような授乳婦に対しても電話相談を受け付けています。
相談時間は20分以内となっていますが、平日の10~12時と13~15時の間に電話受付しています。手元に母子手帳やお薬手帳などを用意して、しっかりと相談してみてください。
予防接種やお手持ちのお薬の確認を
「妊娠と薬情報センター」では、一般的なお薬に関する質問をまとめたページが公開されており、たとえば妊娠中のインフルエンザワクチンの摂取についてや妊娠中に気をつけるべき嗜好品などを知ることができます。
このほか、出産を終え授乳中の方にも安全に使用できるお薬や注意すべき薬の一覧情報もあり、お手持ちのお薬を確認することもできます。
医学は日々進歩していますが、「妊娠と薬情報センター」は常に最新の研究から情報を得てホームページの改訂や相談へ対応に活かしているそうです。
自分だけの体ではなくなる妊娠、出産期の服薬は、これからママになる女性にとって非常に気がかりなことです。「妊娠と薬情報センター」を利用して納得いくまで相談し、少しでも不安が解消されることを願っています。
記事提供/治療note
参考記事:妊娠中・授乳期のお薬、飲んでいいの…? そんな時頼れる「妊娠と薬情報センター」について
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