
『中性脂肪』は悪者なの?!ムダな贅肉とおさらばするダイエットの基礎知識
目次
お腹や二の腕の贅肉が気になる脂肪の正体って何なのでしょう?
脂肪、と聞くと嫌な存在に聞こえますが、わたしたちは生きるためには必要なものでもあります。「中性脂肪」について正しい知識を身につけて、普段の食事から改善していけるとよいですね。
正しいダイエットに必要なのは「脂肪を減らすこと」
私たちの体は、主に「水分」、そして筋肉や骨、「脂肪」によって構成されています。「肥満」とは、この中の「脂肪」の割合が多すぎる状態のこと。
水分や筋肉量を減らすと、見かけ上の体重は減りますが、正しいダイエットのためには「体の余分な脂肪を減らすこと」が大切です。
お腹や二の腕につく贅肉と呼ばれる脂肪。
では脂肪を減らすにはどうしたら良いのでしょうか。
いったい「中性脂肪」って何?
私たちの体は、「脂肪」と「糖」を主なエネルギー源としています。
例えば、ご飯やパンに含まれる糖質は、胃や腸の働きによってブドウ糖に分解されます。分解されたブドウ糖は、血に溶けて全身を巡りエネルギーとして使われます。
しかし、運動や基礎代謝で消費されるエネルギー量より、食事などで摂取したカロリー量のほうが多いと、余った分が「中性脂肪」に変換されて蓄積されてしまうのです。
中性脂肪は必要。でも増えすぎは要注意
通常この「中性脂肪」は、エネルギー不足の場合に備えて貯蓄されているほか、体温を維持する働きや、外部からの衝撃から内臓を守る大切な役割を担っています。
一方で、この「中性脂肪」が過剰に皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられることで肥満を招きます。
中性脂肪の増加は、カラダの見た目の美しさを損なうだけでなく、生活習慣病などの病気の原因につながるので注意が必要なのです。
正しいダイエットは「脂肪」に照準を合わせよう
年齢が若くても、外見上やせていても、脂肪は減らしていきたいもの。普段の食事や運動を通して、余分な脂肪を落とし、中性脂肪を増やさない努力をしていきましょう。
《食事で中性脂肪を減らすための4つのポイント》
1、脂肪や糖分が多く含まれる食品を避ける
<脂身の多い食品>
・肉魚類:トンカツ、ベーコン、うなぎ、マグロのとろ
・乳脂肪分が含まれるもの:バター、チーズ、生クリームケーキ
<糖分が多く含まれるもの>
チョコレート、饅頭、プリン、甘味料が含まれたジュース、糖分が豊富な果物
2、なるべく中性脂肪を下げる食品を摂る
イワシ、アジ、ブリ、サバ、カツオなど青魚に含まれるDHA、EPAには、中性脂肪を下げる働きがあります。
DHA、EPAを含む魚の脂は酸化しやすいため、刺し身など、生の状態で摂取するのが良いと言われています。
3、糖分脂肪分の分解を妨げる飲酒を控える
アルコールそのものが中性脂肪になるわけではありません。
しかし、肝臓がアルコールを分解するのを優先するために、結果的に中性脂肪の分解が妨げられてしまうので注意が必要です。
お酒の席では、脂っこいおつまみや主食など糖分の摂り過ぎに注意しましょう。
4、食物繊維を十分に摂る
食物繊維は、糖質や脂質の吸収を抑える働きを持っているので、積極的に摂取しましょう。海藻、きのこ、野菜などには食物繊維が多く含まれています。
基礎知識を身につけて普段の生活からすこしずつ意識して取り入れてみてくださいね。
春の健康診断には良い結果が待っているかもしれませんよ。
文/Dr.Note
参考記事:ムダな贅肉とおさらばするダイエットの基礎知識〜中性脂肪〜
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