
エコな暮らしをスタンダードに『界面活性剤って悪いもの?』
目次
買い物先で店員さんから「袋はお付けしますか?」と聞かれる事が当たり前になってきました。エコバッグを持ち歩くことも特別なことでなく、むしろそれをファッションとして楽しめるようになってきたりしています。
これらはエコ活動と言われ、こういった行動のひとつひとつが環境を守ることに繋がっているのです。
身近な暮らしの中を少し変えてみるだけで、守れる環境がまだまだたくさんあるんですよ。
界面活性剤とはなんだろう
界面活性剤という言葉をご存知ですか?
界面活性剤とは、本来ならば混じり合わない2つの性質の物質を、混じり合わせることができる役目をします。例えば、水と油を混じり合うようにしてくれます。
洗浄・起泡・乳化・保湿などの作用があり、多くの日用品や化粧品に使われています。
食べ物にも入っています
洗剤などに入っているイメージの強い界面活性剤ですが、実は食べ物にも含まれています。
ドレッシングに卵黄を混ぜるとマヨネーズのようなものができます。マヨネーズは分離しませんよね。これは卵黄に含まれている「レシチン」という成分が界面活性剤の役割をしているからです。このように本来混じり合わない性質のものを長時間維持することができるのです。
ほかにも油と水を乳化させる働きを生かして、アイスクリーム、コーヒーフレッシュ、ホイップクリーム、ドレッシングなどを作るのに利用されています。
なんと体の中にもある
人間の身体も、水に溶ける性質のものと油に溶ける性質のものがあり、この仲立ちをするのがレシチンです。約60兆個といわれる人間の細胞には、必ずこれらのレシチンが含まれ、界面活性剤としての働きが一番大きいともいわれているほどです。血管の中にこびりついてコレステロールを溶けやすくしたり、細胞の中の老廃物を血液中に溶かし込んで血行をよくしたりします。
世の中に出回っているものに含まれる界面活性剤には、「合成」のものと「天然」のものがあります。前者は非常に機能性が高く、長時間安定した働きをするのに対して、後者は安全性は高いものの酸化されやすく機能が少し劣ります。
大切なのは人間の体内にあるものに近い物質であることが、人間にとっては優しいということです。
界面活性剤の危険
混じり合わない物質を混じり合わせる、ということは当然デメリットも存在します。人間の皮膚は、皮脂膜が有害な物質から守ってくれていますが、「界面活性剤」は皮脂膜や角質層をくぐり抜けて、体内に侵入することが出来ます。つまり、血液にも侵入して血管を通って身体全体に広がっていくのです。
例えば、食器に残った洗剤は食べ物と一緒に体内に入り、衣類に残った洗剤は空気中の水分や汗に溶けて体内に入っていきます。お部屋にスプレーした消臭剤なども同様のことになります。
体内への蓄積だけでなく、環境汚染にもつながります。
生活排水に界面活性剤の成分が多く含まれていると、水中の酸素を奪い嫌気菌優勢の水になります。すると澱んだ水になったり変な臭いがする水になってしまうのです。工場では規制対象になっていますが、一般仕様に規制がないのは少し不思議な気がしませんか?
環境に優しいエコバッグが、暮らしの当たり前になったのはここ数年。ひとりひとりの意識が高まったから。
界面活性剤もそのひとつ。日々つかうものは体にも優しく、環境にも優しいものでありたいですよね。今年の大掃除には優しい洗剤で始めてみませんか?綺麗になったらきっと、優しい「福」がやってくるはずですよ。
文/エコグローブ21プロジェクト
環境貢献『エコストダウン』をコンセプトに、中小メーカーのオンリーワン製品の販売と技術の提案活動を展開し、環境負荷軽減に取組んでいます。
フッキーナ(福きぃな)ホームページ
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