
敷いても健康 食べても健康『い草を食卓に取り入れてみよう』
畳の歴史は古く、600年ほど前から日本の生活に欠かせないものとなっています。「古事記」の中にも「皮畳」「きぬ畳」「管畳」などのことばが記せられているほど古くから親しまれてきた畳。この畳の原材料となるのが大地を思わせる香りのする「い草」です。
最近の研究により、「い草」には体に良い働きがあることが明らかになってきました。そんな食べられる「い草」のあれこれをご紹介します。
強い抗菌力
古来より薬草としても用いられてきた歴史もある「い草」は、腸管出血性大腸菌O-157をはじめ、O-26、O-111、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、枯草菌、ミクロコッカス菌に対して抗菌作用があることがわかっています。
私たちの体に必要な腸内細菌には作用せず、抗菌性はそのまま腸に達しますので、食中毒の未然防止を目的とした活用としても期待されています。
豊富な食物繊維
特に注目されるのが、「い草」に含まれる食物繊維の多さです。食物繊維は、近年第6の栄養素として脚光を浴びるほど重要なものですよね。
い草に含まれる食物繊維は、レタスの約40倍、サツマイモの18倍であるともいわれています。
い草には100gあたり、なんと63gもの食物繊維が含まれています。
緑黄色野菜の代表とも言われるほうれん草と比較しても、約2倍とその多さに驚きますね。
活性酸素を消去する作用も
活性酸素はガンや動脈硬化、アトピー性皮膚炎、老化など、疾患の約90%の原因といわれています。その活性酸素のひとつであり、中でも「毒性」が強いといわれている、スーパーオキサイドラジカルを消去することが明らかになりました。
活性酸素の消去できる能力は、有名な緑茶の約10倍、青汁の原料であるケールの約5倍にあたります。
食べ物としての利用法
い草はそのまま食べるのではなく、粉末に加工されたものを利用するといつもの食生活にとても取り入れやすくなります。
開けてみると香ばしい香り、ほっと落ち着くようなリラックスできる香りに驚くはず。青臭さもないのでクセなくどんな食事にも合いますよ。
例えば、きな粉や抹茶の代わりとしてヨーグルトにかけてみたり、お菓子作りのときに小麦粉に少し混ぜてみたり、い草のパンを作ってみてもおすすめです。
い草が食べられるものなのかと、初めは少し驚くかもしれません。でもその栄養成分はお墨付き。おいしく、健康的に食べられるのならこんなに嬉しいことはありませんね。
豊かな香りで畳に囲まれているような、ゆったりとした気持ちにさせてくれる「い草」を食べたら、お疲れのカラダ内側からリラックスさせてくれるのかもしれませんよ。
文/株式会社 モノフィールド
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