
『5月におうちに連れて帰りたいお花レシピ』~美しい人の代名詞“芍薬(シャクヤク)”~
目次
贈る人も、贈られる人も幸せな気持ちになるお花だから・・・自分にだってプレゼント。
毎日の暮らしの中でホッとひと息つきたい瞬間、きっと手助けをしてくれますよ。
そんな“おうちに連れて帰りたい”オススメのお花たちをご紹介。
月ごとの「旬花」をお楽しみください。
今月のお花は『芍薬(シャクヤク)』
最近では「Peony」ピオニーと呼ばれ、コスメや香水でも多く使われる芍薬の香り。まん丸としたツボミからこぼれ落ちるように花びらを広げる芍薬は、まさに“美人の代名詞”と呼ぶに相応しい素敵な花言葉があるんです。
“立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花” 美人の代名詞『シャクヤク』―『5月におうちに連れて帰りたいお花レシピ』
芍薬の花は、すらりと上に真っすぐ伸びるので、その姿が和服を着た女性の美しい立ち振る舞いと重なったといわれています。
この言葉ができたのは江戸時代だそう。芍薬も牡丹も百合の花も、慎ましやかな理想の女性の象徴のような花ですね。
花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「清浄」「威厳」。
日中は艶やかに花を咲かせ、夕方になると花びらを閉じてしまう芍薬の花。
それが「女性が恥ずかしがっているように見える」ことから、この花言葉がついたそうです。
世紀の美女「小野小町」に愛された花―『5月におうちに連れて帰りたいお花レシピ』
小野小町は、平安時代に名を馳せた美女。歴史の教科書でもお馴染みですね。今もなお、絶世の美女として語り継がれています。
美しく才女であったために、数々の男性から求婚されました。
深い愛の物語「百夜通い伝説」
これは、小野小町に求婚する数多い男性の中でも最も深い愛を寄せた男性のお話。
何度も恋文を送り続けた深草少将に届いた、小町からの返事。それは、「昔庭で大事に育てていた芍薬の花が少なくなってしまった。毎晩、芍薬を一株ずつ植えて100株になったら契りを交わす」というもの。
それからというもの、少将は毎日野山に芍薬を探しに出かけては、芍薬を植え続けたという、愛の深さを物語るお話です
素敵な人にここまで深い愛情を注がれたら、女性としてこんなに幸せなことはないですよね。
お花屋さん直伝 きれいに花を咲かせて長持ちする!「水揚げ」のコツ―『5月におうちに連れて帰りたいお花レシピ』
1.下葉を中心に落とします
たくさんついている葉は、下葉を中心に取り除きます。葉からの蒸散を減らし、花に十分に水があがるようにします。
2.茎の長さは花瓶の高さに合わせて
茎の長さは、花瓶の高さに合わせてカットします。“花瓶の2倍の長さ”を目安にすると活けやすくなります。
3.茎は斜めにカット
茎は花バサミやナイフで斜めにカット。鋭角に切ることで吸水面積が広くなり、水の吸い上げが良くなります。
4.蜜を拭き取ります
つぼみから出る蜜でガクが固まり、開花出来なくなる原因に。水で濡らした布などで優しく拭き取りましょう。
5.つぼみを優しくほぐします
指の腹を使って、つぼみを包むようにして優しくもみます。やわらかくほぐして、花が開きやすくします。
6.たっぷりの水で活けましょう
水は常にたっぷりと。フレッシュフラワーフード(切花鮮度保持剤)を使うと、花もちが良くなります。
昔々から女性に愛され、様々な言い伝えを今に残す『芍薬』。
その美しく甘い香りを1輪お部屋に飾れば、自然と、優雅で慎ましやかな立ち振る舞いが身につくようになるかも。
縦のラインを意識して長めの花瓶に1輪活けたり、逆に小さめの花瓶に違う種類のお花やグリーンと合わせて色のコントラストを楽しむのもオススメ。
また、芍薬だけをどっさり活けて、香りも存分に感じられる贅沢な飾り方も。その場合は、丸い花瓶に活けると、どこから見ても芍薬を楽しめるのでリビングにぴったりです。
さあ、今日から芍薬のある生活を楽しんでみてはいかがでしょうか?
文/parkERs
“日常に公園の心地よさを”
花屋で培った感性と専門性で公園のようなやすらぎと心地よさをデザイン。
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