
つけない・増やさない・やっつける『夏に気を付けたい食中毒のコト③』
目次
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。
食中毒になってせっかくの楽しい夏時間を満喫できなかった…なんてことがないように、知識をつけてしっかり予防していきましょうね。
食中毒予防の大原則-『夏に気を付けたい食中毒のコト③』
《細菌を食べ物に「つけない」》
調理を始める前や生の肉や魚、卵などを取り扱う前後など手を洗いましょう。
また、菌がつかないように調理器具の殺菌・消毒も大切です。
調理器具は洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけることで殺菌されます。
《食べ物に付着した細菌を「増やさない」》
夏場の高温多湿な環境は菌の増殖が活発になります。
菌が生育しにくい10℃以下で食品を保存しましょう。
10℃以下では増殖がゆっくりとなり、-15℃以下では増殖が停止します。
《食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」》
40℃前後でも不活性化しない菌もありますが、熱に弱い菌が多いので、しっかり火を通すコト。
特に肉料理は中心までしっかり加熱しましょう。
食品の購入から食べるまでに気を付けるコト-『夏に気を付けたい食中毒のコト③』
買い物の時、レジ付近にある台の半透明のビニール袋は使っていますか?
こまこましたものを入れるのに使うこともあると思います。
肉や魚などの汁が他の食品に付かないように分けるためにも使ってください。
週末になると、まとめ買いしちゃいますよね。
でも、冷蔵庫や冷凍庫に詰めすぎないようにしましょう。
目安は7割程度です。
詰めすぎると冷気の循環が悪くなります。
また、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下を維持することが大切です。冷蔵庫を長い間開けっ放しにしていませんか?これから暑くなってくる季節、庫内と室内の温度差が大きくなります。
冷蔵庫内に貼る冷気を逃がしずらいカーテンシートのようなものを活用してみても良いでしょう。
冷凍したものを解凍する際にも注意が必要です。冷凍食品を自然解凍でそのまま室温に放置しておくことはとても危険です。またドリップも多く出てしまうため、味にも影響してきますね。
解凍する時は冷蔵庫か電子レンジを使用しましょう。
残った食品は冷めやすいように小分けに、温めるときはしっかり火を通してくださいね。
食中毒かなと思ったら-『夏に気を付けたい食中毒のコト③』
食中毒の症状で多い嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。医師の診断を受けずに、市販の下痢止めなどの薬をむやみに服用しないようにし、早めに医師の診断を受けましょう。
文/影山奈々恵
プロフィール
食未来リンク 副代表
影山奈々恵
管理栄養士×フォトグラファーとして幅広く活動。
保育園で活きた食育や給食・おやつを通して「なんでも食べる子ども」を育んでいるだけでなく、生産者と消費者の架け橋となる食未来リンクの副代表を務め、様々な食に関わることや音楽家による演奏会にて、「ありのまま」や「日常」を大切にし、その瞬間を切り撮る。
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