
和のこころを大切に『ご飯は左。食卓から見えるありがとうの意味』
目次
わたしたち日本人の主食であるごはん。3食のうち一回はごはんを食べないと落ち着かない!と言う方も多いのではないでしょうか。
それほどごはんという食べ物は、わたしたちの暮らしになくてはならない大切な主食。
栄養面もさることながら、ごはんにまつわるごはんのこと、あなたはどれくらい知っていますか?
ご飯茶碗は左側?右側?―『ご飯は左。食卓から見えるありがとうの意味』
「ごはんの食べ方でお里が知れる」
という言葉を聞いたことはあるでしょう。その人が子どもの頃に受けた「しつけ」があらわれるのが食事の仕方。
どんなに身なりをきちんとしていても、ちょっと品のない食べ方をしたり、ちょっとマナーに反する食べ方をしてしまったり。それだけで、すこしがっかりしてしまった経験はありませんか?
一番手前には左にご飯茶碗、右に汁椀が並びます。その向こうに煮物、焼き物などのおかずが並べられます。
それでは、なぜご飯が左にくるかというと、左の方が位が高いとされているためです。
古くから、お米を何より大切にしてきた日本人の「ありがたくいただく」という感謝の心のあらわれが、ごはんの位置に関係しているのです。
ごはん、そしておかず、またごはん―『ご飯は左。食卓から見えるありがとうの意味』
子どもの頃、「三角食べをしなさいね」とお母さんがよく言っていたことば。これはいったいどういうことでしょうか。
和食といえば一汁三菜が代表的で、それは懐石料理でも多くみられます。
一汁三菜とは、ご飯に加えて汁物、冷菜、煮物、焼き物の三品がつくのが一般な和の食卓。
ご飯と汁物、おかずを順番に食べていくと、お箸が三角形に動いていきます。その様が三角に動くので「三角食べ」になる、ということです。
「同じものばかり食べないで、順番に、ごはんとおかずを食べようね。」
おかずを食べているあいだに、またご飯に戻り、そしてまたおかずを食べごはんに戻る。これが伝統的な作法であり、食卓を囲んだ暮らしの中から、自然と和食の配膳・食べ方を身につけてきたはずなのです。
現代では、女性の社会進出や核家族化から、家族揃って食卓を囲む機会が減っていたり(孤食)、また各々が好きなものを食べる個食など、さまざまな「こ食」が問題とされています。
食事のマナーのみならず、家族の密なコミュニケーション、食材の知識、味覚の発育など、食卓から育まれるのは「生きる力」そのものです。
食生活が豊かになったのは喜ばしいことですが、ごはんを中心とした食卓から、日本人の大切にしてきた心を、受け継いでいきたいものです。
記事/株式会社 神明
白米プラスって何だろう
気軽に健康を楽しめる「まるで白ごはん」
もっと雑穀感を「もちぷちごはん」
コメント