
世界に目を向けて見えること『キラキラ輝く目を持つ彼らは、エイズ孤児』
エイズ孤児とは、片親または両親をエイズで失った子どものことを指します。
現在、世界には1780万人のエイズ孤児がいます。サハラ以南には1510万人以上いるといわれています。それは、東京都の人口を超えているのです。
世界で今なお増え続ける、エイズの先にある現実に目を向けてみませんか。
今も増え続けるエイズ孤児
エイズ孤児とは『片親ないし両親をエイズで失った18歳未満の子ども』をさし、2012年の時点で全世界に1780万人いると言われています。
エイズ孤児のうち約85%は、サハラ以南のアフリカ地域に集中していて、今も増え続けてます。
エイズ以外の理由によって両親を失った孤児の数は1990年から横ばいなのに対して、エイズによって両親を失ったエイズ孤児の数は著しく増加しています。
働きに出るエイズ孤児が失ったもの
エイズで親が亡くなった後、祖父母に引き取られ育てられるケースが多くありますが、祖父母が高齢のため働けず、子どもが働いて家族を支えていくことを強いられてしまうことも少なくありません。
地域住民に引き取られたエイズ孤児は、引き取り先で差別を受けたり労働を強いられたりして、教育を受けられなくなってしまうケースもあるのです。
エイズ孤児は、健康、教育、医療、精神的負担など多様な面で困難に直面してしまいます。
それでも、将来の夢はお医者さん
幼い頃、両親をエイズで亡くし、親戚の家に引き取られて暮らしているダニエル君。実の子どもたちが学校に通っているなか、「エイズ孤児はすぐに死んでしまうから勉強する必要はない」と学校に通わせてもらえません。
食事は1日2回、家族全員が食べ終わった後に、残り物をもらい一人で食べています。頻繁に訪れていた近所の人たちも、「あの家に行くとエイズになってしまうから」と言って、ほとんど来なくなってしまいました。
彼の将来の夢は、医師になって病気に苦しむ人の力になることです。
彼らに必要なものとは
教育は子どもたちの将来の可能性を広げる力になります。教育を受けることで、仕事に就き、自分で生計を立て暮らしていくことができるようになる。また、HIVやエイズについての理解を深めることができ、HIVの感染から身を守ることができるようになるのです。
教育が受けられないためにHIV/エイズについてやその予防法を知らないまま生活するエイズ孤児は大勢います。エイズに関する知識不足から、自身もHIVに感染してしまい、新たなエイズ孤児を生み出してしまうという悪循環を止めるためにも教育は重要なのです。
それから、エイズ孤児を減少させるためには、地域全体のサポートが必要です。
エイズ啓発活動により、エイズの正しい知識や予防法を知ることで新たなHIV感染を防ぐこと、エイズ蔓延を阻止することができます。
また、エイズ孤児の周囲にいる人々がエイズに関する知識を深めることで、エイズ孤児に対する差別や偏見をなくすこと、エイズ孤児となってしまった子ども達の生活環境を守ることが可能になります。
彼らを守るために、単純にお金を寄付してもいい、イベントに参加するだけでいい、ボランティアで参加してみてもいい、本を寄付してもいい、いろんな形で彼らに何かが届くのなら、何か始めてみませんか?
情報を知って、つながるだけでもいいのです。それがまた、その先へとつながっていくのですから。
文/gooddo
gooddoは、“社会貢献活動を日常にする”というコンセプトのもと、いつもの日常が無理なく社会貢献できる仕組みを作り、社会貢献を身近にしアクション出来るソーシャルグッドプラットフォームです。
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