
100人100色 〜自然であたたかみのある食ライフを届けたい〜片山けいこさんのお話し
目次
それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの 『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。
今日は、海と山に囲まれてのびのびと子育てできる藤沢にお住まいの片山けいこさんのお話し。
ふたりの小さなお子さんをもちながら、フリーランスのフードコーディネーター・管理栄養士として活動されている彼女。
「自分の好きなことをのんびりとマイペースにしたいけど、たまに急ぎすぎて余裕がなくなることも。そんなとき子どもと接すると、あぁ家族が一番なんだから、って気付かされます。私にとって、家族があっての仕事です。」
そんな風に顔をくしゃくしゃにして笑いながら話す片山さん。
彼女のライフスタイルそして仕事観とは。
-味噌づくりのワークショップのひとこま。生後4ヶ月の娘さんを抱えながらのお仕事-
―これまでのキャリア、現在の仕事内容を教えてください。
新卒で入社した食のマーケティング会社では、社会人としての常識を始め、マーケティングの基礎から外食店舗の運営管理と、様々な経験をさせていただきました。少人数で幅広く事業を行っていたため、一人に課せられるタスクは本当に多く、当時は朝から晩まで働いていましたね。
今思えば、独身時代にしかできなかった貴重な経験だったなと思います。
そのおかげで、まったく無知のものでも自ら模索し習得していく、という術を身につけました(笑)。
結婚後は、ワークライフバランスを見直し、家庭に費やす時間、仕事に費やす時間を分別したいという思いから、行政の非常勤栄養士として保育園と幼稚園に勤務。ゆったりとした環境の中、食育活動をしたり、離乳食の献立を考えたりと、子どもたちにとっての食とは何なのか、どうあるべきなのかをじっくり考えながら従事していました。
第一子が産まれたことをきっかけに、自宅から近い職場に転職しました。それから第二子が産まれるまでの間、行政の母子保健事業に携わり、妊産婦向けの講師や栄養相談をしていました。大人数の前で話すのは得意ではない、と思っていたものの、いざ話してみると元々肝が据わっていたのか、食について熱く語っている自分がいましたね(笑)。
第二子出産後は、長年考えていたフリーランスとして独立し、ケータリングや料理教室、結婚式のプチギフト制作など「肩ひじ張らない、あたたかみのある食ライフスタイル」をコンセプトに、活動しています。
とは言っても、まだそれだけでは生計は成り立たないのでライフスタイルメディアの企画編集業務を中心に、個人の仕事はライフワークとして行っています。フリーランスは個人のお仕事。責任も自分、成果も自分次第なので、やはり「美味しい」とか「素敵」という言葉を頂戴したときはとても嬉しいですね。
―片山さんが主宰するk-mealsのケータリング―
編集企画のお仕事は、企業と関わりながら進行していくので、社会と繋がれる”安心感”のようなものがあります。子育てされている方は実感することがあると思うのですが、育児とは孤独なものです。そんな中で、自宅にいながら仕事を通じて社会と接点が持てることは、良い刺激にも、そしてリフレッシュになりますね。一人で悶々と作業しているのとは違いますから。
―お弁当のケータリングも―
ー夫・息子3歳・娘10ヶ月との暮らし
それはそれは、毎日が目まぐるしく過ぎていく日々の連続です。
息子もまだ3歳で甘えたい盛り、娘はちょうど動き回りたい時期で目が離せないころ。息子が保育園から帰ってきてからは、分刻みのスケジュールです。
お風呂に入れ、ご飯を作り、離乳食を与えて授乳をし…。家で仕事しているとはいえ、家事は後回しになることが多く、主人には申し訳ないなと感じています。
働くと決めたのも自分、家のことをきちんとするのが妻の役目、そう感じてはいるものの、両立するということは正直難しいですね。
本当はもっとやりたい、もっとこうしたいのに…とやりたいことや、やるべきことは山のようにあるのに、出来ないことが私にとってストレスです。でも、そういうイライラにきちんと対処できていないと、それは仕事にも表れてしまうと思うので、ゆったりと暮らしを大事にするよう心がけています。
優先順位をつけて行動していますが、結局自分の心を満たしてくれるのは、順位をつけられない「プラスα」の部分なんですよね。
―片山さんにとって働くこととは?
「自己表現と自己認識」でしょうか。
わたしは組織には属さないフリーランスなので、どう表現するのか、どうお客様のニーズを形にするのかが大事になってきます。
ましてや好きなやりたいことを仕事にしているので、
「ありがとう、おいしかったよ、素敵だったよ」と言ってもらえることが最高に嬉しいです。
自分の価値観や表現方法が誰かに認められて、それが連鎖していけたらそんな幸せなことはありません。
単なる自己満足かもしれませんが、「働く」ということを通じて自分自身を高めていきたいなと思っています。まだまだ、働くことで社会貢献につなげたい…なんて大それたことは言えませんが、自分が自分の価値観で働いた結果、その延長線上で誰かの役に立ったり、誰かの幸せの手助けができたのなら、それが理想です。
-お仕事ではWedding用 プチギフトの制作も。テーマは「ブルー」―
―1日の流れを教えてください。また、日課にしていることはありますか?
娘の子守をしながらの仕事になるので、いかに自分の時間を確保できるかに焦点をおいて生活しています。
子どもたちが目を覚ます前の明け方が絶好の仕事時間。最近は朝活が定番化してきていますが、本当によく仕事がはかどるんです。いまの時期は夜明けも早いので、余計に早起きになりますね。
朝が早いので、夜は寝かしつけとともに一緒に寝てしまうことが多いです。夜が更ければ眠くなり、自然のサイクルとともに生きている感じです。だから風邪もひかずに健康でいられるのかもしれません。家族の中で、一番元気です(笑)!
-息抜き、ストレス発散方法を教えてください。
もともとストレスというものをあまり溜め込まない性格だと感じていますが、集中して家事をする、という時間をとることがリラックスできる息抜き法かもしれません。
コンロの汚れを隅々まで掃除したり、調味料の整理整頓をしてみたり…キッチン周りの片付けをしているときが幸せです。
―働いている時のあなたを「色」にたとえると?
グリーン。
人との調和と大切にしながら、ニュートラルな気持ちで取り組むようにしています。
植物のように、仕事を通じて誰かのグリーンのような存在になれたらいいな、という思いも込めて。
―これからチャレンジしたいことはありますか?
今は子どもがいて、いろいろ制限をかける部分がありますが、やりたいことはごまんとあります。ただ、仕事と家庭のバランスが崩れないよう、今踏みしめる一歩を着実に歩んでいくことが目標です。
まだまだ種まきの時期だと思っているので、これから蕾をつけ花を咲かせられるように、今はとにかくたくさん種を蒔いていきたいと思っています。
ゆったりとした表情でにこにこと親しみ深く話す彼女の視線の奥には、はっきりとした意志の強さが感じられました。
人生の中でターニングポイントはいくつかあるはず。その中で、自身の方向性を汲みながらも環境に合わせて舵をとってきた彼女は、今着実に自分の好きな道を貫き始めています。
取材・記事/
いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。
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vakre bilder!Helt enig med, alt for mye fint som skjer ute til Ã¥ sitte inne pÃ¥ denne tiden av Ã¥ret. elsker skogen og naturen pÃ¥ høsten:)Ha en fin sÃ!neag¸kldm Cathrine