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取材 2016.08.01

100人100色ーありのままの自分で、才能を生かして世の中での自分の役割を果たしたいー吉富弘佳さんのお話し

それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの 『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

1人目は、都内で一人暮らしをする吉富弘佳さん(32)をご紹介。
小売業の正社員から派遣社員になってプライベートではアプリ開発と、様々な業種を渡り歩いてきた彼女の仕事観とプライベートのお話しを伺いました。

―これまでのキャリアを教えてください

新卒で入社したのは誰もが知る生活用品ブランド企業。
入社4年目で新店立ち上げの店長を経験しました。オープンまでの最後の1ヶ月は1日も休まず、朝日を見ながら帰って9時には出社ということもざらでしたね。

実はこの新店立ち上げをする前の店舗で改装の仕事があり、改装後に売り上げが伸びたら退職しようと、既にワーキングホリデーのビザも取得していたんです。
ところが、改装がうまくいった後、急遽新店立ち上げの辞令がでて、そこでいいメンバーに恵まれていたこともあり、「ビザを捨てて、このまま一生この会社で働こうか・・・」とも思い直したのですが、その半年後に異動辞令がありました。
立ち上げて半年だったので、なんとかこの店にもう少し残れないかと相談しましたがどうしても難しく、その時に退職を決意しました。
最後に良い仕事ができて、この会社に入ってよかったと思えたことは幸せでした。
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退職後すぐに準備を進めて、2ヶ月後にはカナダへ渡って、そこで1年を過ごしました。
帰国後、通訳コーディネーターとして就職したのですが、起業に興味が出てきたこともあり、会社を辞めて派遣社員になりました。

その頃に参加したインキュベーションイベントで意気投合したメンバーと一緒に、女性のための”出会わない系アプリ”を開発することになりました。
その名も「今日カレ」。自分の好みの男性を明確化することができるアプリなんです。

並行して、週末54時間でスタートアップ体験ができる『Startup Weekend』というイベントに参加しました。
アイデアピッチからチーム作り、プロトタイプ作りに最後はプレゼンまでを54時間でやるシアトル発祥のイベントです。
その後は主催者として日本で初のStartup Weekend Tokyo Womenをリードオーガナイザーとして開催させてもらいました。
その時のメンバーの紹介がきっかけで、現職場の上司に出会い再度の転職を決めました。

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-Startup Weekend Womenの第一回目でリードオーガナイザーを務めた時の集合写真-

 

転職したのはエンジニアに特化した人材サービス企業。
新規事業系の部署に入り、ミドル層の人材活用のプロジェクトで仕事したり、Job-Hubというクラウドソーシングサービスに携わっています。
実際の業務は、PR、イベント企画・実施、モデレーター、サービスサポート、ワーカー面談、受託案件運営など多岐にわたるもので・・・。
何やってる人ですか?と聞かれれば、その都度やらないといけないことを色々をやる人ですというのが正解な気がします。
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―お仕事でイベントを開催した時の集合写真。PILES GARAGEというコミュニティを運営している。ー

 

―仕事で壁にぶち当たった経験はありますか?

人間関係です。社会人になったばかりで、自分より年上で経験もある部下をたくさん持つことは特に苦労しました。
何が辛いのかわからないまま、帰宅する電車の中で30分間ずーっと泣きっぱなしということもありました。
退職という選択肢もありましたが「他に行って、また同じ問題にぶちあたったときにどうするんだ。」と思い直し、自分で解決すべく、一番もめていた方にお願いして時間を作ってもらい、腹を割って正直に話し合ってみたら、格段に仕事がしやすくなったんです。
会社を辞めずに向き合ったことで新しい経験ができ、結果、他のスタッフとの関係やお店の状態もここから少しずつ変わっていった気がします。
この問題とちゃんと向き合って、本当によかったと思っています。問題と向き合うといった経験は、その後にも活きてくるということを学べました。

—あなたにとって働くこととは何ですか?

昔は「自分を肯定するための手段」だった気がします。
今は考え方が変わって「自分の能力を使って世界に貢献する」ことだと思っています。
生まれてきたことや今生きていることへの感謝の気持ちを、自分を使って表現する感じです。
あくまで仕事はプラスαな気持ちで、「仕事のための人生」を生きたいとは今は思っていないです。「自分の人生のために仕事というものがある」と感じています。だから、働くのは好きですが、結婚して子どもを産んだら専業主婦になるのもいいなぁと思うのかもしれません。

―これからチャレンジしたいことはありますか?

趣味を見つけたいです。細く長くでいいので、1つのことを続けるというチャレンジをしたいです。
飽き性なのと諦め癖がついていて。
今後はアロマテラピーを勉強したり、ベリーダンスや日本舞踊に興味があるので、それにチャレンジしてみたいと思っています。
あとは、結婚と出産でしょうか(笑)

―あなたの生活の中でのこだわりや、お気に入りがあれば教えてください。

よく行くコーヒーショップで一番頼むのがホワイトモカ。サイズはグランデ以上、ホイップはエキストラホイップにしてもらって、かつエキストラホットでつくってもらうのが好きです。
あとは書店の紙のブックカバーも好き。蔦屋書店やタロー書房、ふたば書房などのデザインが好きです。
大事な方へのお手紙やカードを書く時は万年筆を使います。
オリジナルのインクを蔵前のお店でつくったので、いつもそれで書いています。
携帯はiPhoneを使っていますが、カバーはしません。スティーブ・ジョブズがこだわってつくった製品で、そのままが美しいですし、彼が「使っていくうちに傷がついていくのもいい。人間にしわが増えるのと同じように。」みたいなことを言っていたのもあり、そのままで使っています。
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ー東京・蔵前にある文具店カキモリにて。自分だけの万年筆のインクを調合中。-

あとは、京都に好きなお店がたくさんありますね。大学時代を京都で過ごしたので。
いきつけは四条寺町下がるにある御多福珈琲です。マスターの野田さんは京都のお兄ちゃんみたいな存在です。

―自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

「自分の人生を生きること」を大切にしたいです。
ずっと「一度きりの人生をどう生き、何に使うのか。死ぬときに後悔しない生き方をしたい。」ということを考えてきました。
とは言いつつも、だいぶこんがらがった状態で生きてきて、今やっとそのこんがらがってることの中心が見えてきたところ。これからは自分の人生を生きながら丁寧にその絡まりを解いていきたいです。

―今後、ありたい姿はどんなイメージですか?

もっとゆるく自然に生きたいと思っています。おおらかでしなやかに、朗らかにいたいというか。
あとは、自己肯定できる人になりたいです。
今までに身につけてきたよい習慣やいいところはそのままに、それ以外で自分がつくってきた不要な枷は外して、枠も外して、鎧も脱いで、色んな思い込みも手放して。
そういうことを意識して毎日を過ごすようにしています。3歩進んで2歩下がることばっかりで自分にがっかり、みたいなこともしょっちゅうですが(笑)
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ー花が好きで、おうちに花を飾ることを心がけている。朝日が当たって美しかったお気に入りの一枚。

 

―最後にあなたご自身を表現する「肩書き」を教えてください。

占い師ではないけれど「あなたのことをすっごく見抜けるサポーター」ですかね・・・。
自分のことが一番見え辛いのですが、他人のことは「なんでそんなに分かるの?!」と言われるくらい、すごく見えることが多いです。そして、その人がよりその人らしく開花していけるようにサポートしていくことが好きです。でも、まずは自分の一番のサポーターになれることが今の目標です(笑)

 

「自分のことは良く分からない」「こんがらがって生きてきた」と笑い飛ばす彼女ですが、そのキャリアからも、いかに己に正直に、裏表のない人生を歩んできたかがうかがえます。
何が大切か、じっくり冷静に本質を見極めてきた彼女の大きな瞳。
その確かな眼力が切り開いていく、これからの「彼女自身のための人生」が楽しみでなりません。

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いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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