
まめ知識 2016.08.08
野菜や果物にもホルモンがある?!『注意したい野菜・果物の保存方法②』
目次
前回の冷蔵庫へ入れない方がいいのかも?!注意したい野菜・果物の保存方法①で野菜や果物の正しい保存方法がわかりましたね。注意したいのは温度だけではありません。他にも様々な要因があるのです。
今回はまるで人間のような野菜・果物のお話のはじまりはじまり…。
ビニールやラップに野菜や果物を包むと良いのはナゼ?-『注意したい野菜・果物の保存方法②』
人間の呼吸は酸素を吸って、二酸化炭素を吐きます。
野菜や果物も呼吸をします。
野菜や果物の表面から水分が蒸発し、量が多いと鮮度が低下します。
ビニール袋に包むことによって、内部の酸素濃度が減って、二酸化炭酸ガスの濃度が高くなり、呼吸を抑えることもできるのです。
野菜や果物にもあるんです「ホルモン」-『注意したい野菜・果物の保存方法②』
野菜は老化ホルモンとも呼ばれるガス状の植物ホルモン「エチレン」を生成します。
完熟トマトのようなエチレン生成量の多い野菜と、エチレンに反応しやすい野菜である、ホウレンソウ、キャベツ、ブロッコリー、レタス、ニンジン、キュウリなどを一緒に包んで貯蔵しないように注意すれば、さらに新鮮さを長持ちさせることが可能です。
また、冷凍保存は野菜の栄養価や健康機能性を保つための良い方法です。
ただし、そのまま凍らせると、水分が氷結して膨張します。そのため、解凍した時には型が崩れて品質や低下したり、変色してしまいますホウレンソウやサヤインゲンのように冷凍・解凍しても食感が変化しにくい野菜は、まとめて茹でた後、食べきれない分は冷凍保存するとよいでしょう。
文・写真/影山奈々恵
プロフィール
食未来リンク 副代表
影山奈々恵
管理栄養士×フォトグラファーとして幅広く活動。
保育園で活きた食育や給食・おやつを通して「なんでも食べる子ども」を育んでいるだけでなく、生産者と消費者の架け橋となる食未来リンクの副代表を務め、様々な食に関わることや音楽家による演奏会にて、「ありのまま」や「日常」を大切にし、その瞬間を切り撮る。
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