
日常の中に音楽を〜ケミカルボリュームの夏の終わりにぴったりの一曲『裸の王様』
何の変哲もない日常の風景。
誰かに話すまでもないけれど、湧いては消えていくふと思い浮かぶ気持ち。
「ケミカルボリューム」の音楽は、そんな何気ない毎日の瞬間を切り取って、すこし特別なものに変えてくれる不思議な力を持っています。
とある地方都市でサラリーマンをしながら、アフター5と土日祝日で曲作りをしている、ユニークなライフスタイルの宅録ユニット、通称≪ケミボ≫。
独自の生き方を貫く彼らの手から生まれる楽曲を1曲ずつひも解いていけば、ケミボの本質が見えてくるかもしれません。
冗談半分で書き始めたことから生まれたという夏の終わりにぴったりの曲、『裸の王様』。
この曲ができるまでの背景を、ケミボご本人が語ってくれました。
日々の生活、誰もが裸の王様なのかもしれない
「サマー♪オーサマー♪ナニサマー♪オレサマー♪」・・・いつも姉に小馬鹿にされている。
一応言い訳として「くだらない冗談」で書いただけと言うやりとりが何度あっただろう。
タイトルの「裸の王様」。意味はみなさんご存じと思うので割愛させて頂くが、まさにそれを書いた歌。
人は案外自分のこととなると見えないもので、他人に対して色々言ったりする。
そんなことを何となく書いていたら何故かテンションが上がりサマー♪サマー♪とロックな?メロディやリフが浮かんできた夏の日の午後。
一言で言うと悪ふざけから生まれた楽曲だったりする。音楽は音を楽しむと書く。
なんて当たり前のことを言っているのか俺・・・恥ずかしい。
が恥ずかしいことを表現するのはとても重要なことだと思っている。
出来上がって聞いた時ビールとポテチで祝杯をあげたっけ。
その瞬間誰よりミュージシャンだった気がする。それが始まりの日。
部屋で曲を流すたびに姉に笑われる日々。
つられて笑うからしばらく歌えなかったっけ。
「かばん中で折れ曲がって出番の無いままの言葉」というフレーズを気に入っている。詩人だ俺。とか勘違いさえしたことを覚えている。
現実の日常生活では自分も裸の王様で、仲間が離れたり、言葉が足りなくて人を傷つけてしまったり。
みんなそうかもだけど、このざまだ。
自分が演じてる自分。他人からは違う感じに見えてるらしい。
気にしすぎたら心が疲れるからほどほどに。でも相手の立場に立って行動することを心がけたい。
サラリーマンの基本だし。
雨上がり、水たまりに映る自分の顔。
今度はどんな顔だろう。
少し疲れてて、でも優しい笑顔だといいね。
そういえば蚊取り線香と団扇ってどこしまったっけ?今年の夏も暑くなりそうだ。
裸の王様
あいにく今日は午後からの 降り出した雨のせいで
ぬるくなった缶ビールも テーブルに放り出したまま
かばんの中で折れ曲がって 出番の無いままの言葉
さらさらさら渡す気なんて あるはずもない あるはずもない
誰の力も必要無いって ほら
気付いたら誰も いなくなったよ
SUMMER! OH SUMMER! 裸の王様
ただ そのまま? 何様? 俺 SUMMER
ようやく雲の切れ間から 差し込んで 照らし出した
水に映る顔がちょっと 自分じゃない こんなんじゃない
僕の言葉が足りないなんて 今
気付いたら君が泣いてたんだよ
SUMMER! OH SUMMER! 裸の王様
まだ このまま? このざま? 俺 SUMMER
自分勝手な発言や行動が知らぬ間に他人を傷つけてしまったこと、
その時には気づかなかったけれど、後になって冷静になると恥ずかしかった思い出、誰にでもあるのではないでしょうか。
身に覚えがあるような気がして妙に共感できる、日常生活の何気ない瞬間を切り取ったケミカルボリュームらしい一曲です。
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Chemical Volume /裸の王様 short ver./ライフスタイルミュージック
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記事・歌詞 / Chemical Volume(ケミカルボリューム)
モットーは「自分たちの力量、環境、機材でできることしかやらない」。
地方都市でサラリーマンをしながら、アフター5と土日祝で音楽を作っている宅録ユニット。
公式ホームページ
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ケミボチャンネル(YouTube)
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