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取材 2016.09.23

40男の嫁もつらいよ-お互いのやりたいことを応援しあう関係-笠原奈津美さんのお話し

40代というリングに立つ男たちが忘れてはいけない存在。それがセコンドに控える“嫁”です。

「40男の嫁もつらいよ」では、40男を時にはサポートし、時には操り、時には叱咤激励する彼女たちに、夫のこと、夫婦のこと、これまでのこと、これからのことなどなど、心の内を聞いていきます。
40男の嫁たちは、どんな言葉で自分たちについて語るのでしょうか。

今回登場いただくのは、新婚ほやほやの笠原奈津美さん(29)です。
良き相談相手だと語るご主人との出会いから、仕事でもある“料理”についてを、おのろけたっぷりに話していただきました。

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【40男の嫁 Vol.3 】
嫁:笠原奈津美さん(29)/ 料理教室 主宰
夫:トシオさん(40)/ ITコンサルタント
結婚歴:2年目
家族構成:夫・妻

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-ご主人との出会いからご結婚までの馴れ初めをお聞かせください。また、結婚前と変わったことなどあれば教えてください。

今思えば、本当に運命だなぁと感じるのですが、岡山県の倉敷にあるゲストハウスにたまたま同じ日に宿泊していたことがキッカケなんです。

当時、私は東京在住で、友人と倉敷へ旅行に来ていました。
主人は香川在住で、ちょうどその日に毎年行われている「JAZZストリート」というイベントに出演するために倉敷に来ていたんです。

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最初は友達と3人で仲良くなって、LINEのグループを作って、旅行が終わった後にもたまにやりとりをしていました。
11歳年上で経営者でもある彼は、私にとっては人生の先輩。よき相談相手になっていったんです。
住んでいる場所も遠いし、直接的な利害関係が全くないから、ある意味なんでも相談できたというか…。

それで、頻繁に電話をするようになりました。
出会った瞬間から彼に惹かれている自分がいたんですが、香川と東京じゃ、恋愛対象にはならないなって決めつけていたんです。でも電話する度に、自分の気持が募っているのを感じていました。

そんな時、倉敷に一緒に行った友達から「彼はなっちゃんのこと好きなんじゃないの? それになっちゃんも好きでしょ?」って言われて、その時初めて自分の気持ちを受け入れることができましたね。
それで、電話で彼に「好きなんだよね…」と伝えました。

遠距離だったので、次に彼と会ったのは2ヵ月後でしたが、結婚を前提に付き合い始めました。
そこからはもうあっという間で、出会ってから10ヵ月後には入籍して、今は香川県高松市で暮らしています。
まだ結婚2年目なので結婚前と変わったことはあまりないのですが、遠距離だった時は月に1度しか会えなかったのが、今では毎日一緒にいられることがとても幸せです。

-ご主人のどういったところが好きですか?

誠実でどこまでも私に優しいところですね。

経営者なので、自分の仕事や生き方のビジョンを明確に持っているし、とても前向きで安定感があって決断力があるのも惹かれた理由です。

出会った時からそうなのですが、尊敬できるところが沢山ある人です。
11歳年上で、人生の先輩でもあるので、判断に迷うことがあるといつもすぐに彼に相談をします。

私はどちらかというと、いろいろと考えすぎて悩んでしまうタイプなのですが、彼はハッキリしている性格なので悩まないんです。
だから、相談するとすぐ解決することが多いかな。

私は大雑把な性格なのですが、彼は仕事が細かく、論理的で、現実的。
私にはない資質をたくさん持っている彼はとても魅力的です。

あとは、私の料理が大好きで「健康的で美味しい料理を作ってくれてありがとう」といつも感謝してくれて褒めてくれます。
料理を仕事にしている者として、日々の料理を喜んでもらえて感謝をしてくれる人が旦那さんなのは最高だと思っています。

-旦那様に直してほしい、正してほしいことはありますか?

元々健康志向な彼なので、私のご飯を美味しく食べてくれるのですが、実は結構ポテトチップスが好きなんだそうです。
1週間に1回くらいは、夜に飲んで帰ってきたあと、ポテトチップスを食べています。

まぁ、好きなものを食べるのは構わないのですが、夜遅くにスナック菓子を食べるなんて、私は大学時代のサークルの合宿以来していません。
やめなよとは言いませんが、40歳なのに夜にポテトチップス食べるなんて胃が元気だねって言っています。

-今までの夫婦生活の中でぶち当たった壁、苦労したエピソードなどあれば教えてください。

一緒に生活をし始めた頃、夜ごはんはいつも8時すぎから食べていました。
でも、私はできれば体のためにも7時までには夜ごはんを食べはじめたかったんですが、彼に遠慮してしまってずっと伝えられませんでした。

私も彼と一緒に食事をしたいという思いから、本当は早い時間に食べたくても我慢して合わせていました。
8時半を過ぎることも多々あったし、それがだんだんと辛くなってきて、遅く食べた翌日の体が怠くて調子が悪くなったり、体重も増えたりして、なんかいっぱいいっぱいになってしまって。

それで、「経営者なんだから、自分の仕事の時間をある程度コントロールすることができるでしょ?」と彼に伝えたのですが、お昼を食べるタイミングがいつも遅めの彼にとっては、夜7時だと早いらしく、結局意見が食い違いました。
でも、こんなこと言ったら彼に怒られるんじゃないかって思ってて、ずっと遠慮して言えなかったことだったから、言ったらなんだかスッキリしちゃったんです。

それに優しい彼はもちろん怒ったりなどしなかったし、「体のためにも、君は早い時間に食べていいんだよ」って言われて、なんか吹っ切れました。
新婚だから、一緒にごはんを食べたいって気持ちが強すぎたのかもしれません。

今は自分が食べたい時間に先に食べて、彼が帰って来たらごはんを出して、前の椅子に座って会話をします。
「こうじゃなきゃいけない」って決めつけちゃダメですね。

夫婦が常に全てにおいて、一緒のタイミングじゃないときもある、どちらかに合わせることも必要だけれど、お互いにとって心地よいタイミングを尊重することも必要だなって気づきました。

-ご主人と同世代を生きる40代男性の良いところはどんなところだと思いますか?

カッコイイ生き方をしている人が多いと思います。
20代のうちって、会社に所属して社会の荒波に揉まれて、「自分らしさってなんだろう?」、「本当にこのままでいいのかな?」って迷いながら進んでいる状態だと思うんです。

30代になって、進むべき道を見つけられた人が突き進んだ結果、40歳前後で自分らしさを確立して生きているのかなって思って。
良い意味で周りを気にしていないというか、軸がしっかりあるから揺るがないというか、そんな40代男性が私の周りには多いです。

だから、そんな人からたくさんのことを学びたいと思いますし、私にとって自分を生きている40代はロールモデルですね。

-40代の旦那様をもつ妻だからこそ味わえる楽しさ、充実感などを教えてください。

私にとって40代って、男性でも女性でも憧れの存在です。

彼の友人はもちろん40歳前後が多く、それ以上の方も多い。
自分よりも年上の方の話というのは、何かと人生の勉強になる部分が多いなぁと思うので、そういう意味で充実してますね。

あとは、彼が友人に私の話をする際に、必ずと言っていいほど11歳年下のお嫁さんだということに驚かれて、羨ましがられるそうで、それは嬉しそうに報告してくれます。
私にとってもその報告は嬉しい限りです。

あと、私は両親が共働きだったので、小さい頃からあまり親に甘えるということをしませんでした。
だから甘え下手で、自分で何でも頑張りすぎてしまう傾向があるのですが、11歳年上の彼には思いっきり甘えることができています。

-ご夫婦で一緒に楽しんでいる日常のコト、趣味などがあれば教えてください。

私たち夫婦にとって、毎日の朝ごはんが大切な時間です。

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私は料理教室をしているので、その試作も兼ねてごはん作りをすることが多いのですが、彼は味に敏感なので、いろいろなコメントをくれます。総じて美味しいと言ってくれますが。

夜は彼が遅いと先に寝てしまうので、朝ごはんを食べながら昨日あったことなど話します。また、お互いによく噛んでゆっくり食事をするタイプなので、朝の時間は比較的ゆったりしていて心穏やかな1日のはじまりという感じです。

朝ごはんが終わったあと、私はブログやレシピの執筆、彼は少しギターの練習などしてそれぞれやりたいことをやっています。
共通の趣味があるわけではないのですが、彼は私の料理教室を応援してくれているし、私は彼の音楽が好きなので、お互いのやりたいことをやっている時間がとても幸せです。

-今後はどんなご夫婦でありたいですか?理想の夫婦像を教えてください。

お互いをずっと尊敬し合える関係でいたいです。

私は「発酵食料理教室 ふんわり糀家」を主宰。彼はITコンサルタントでもあり、瀬戸内ジプシージャズプロジェクト「ジャンゴ・ティガール」のリーダー…と、それぞれの好きなことを尊重しながら暮らしています。

彼のやっていることが素敵だなと思うし、彼もまた私の活躍をサポートしてくれています。お互いが自立しているけれど、支え合っている。

夫婦になってより一層料理に対する思い入れが強くなり、腕も上がったんじゃないかと思います。
彼は元々体調を崩しやすかったのですが、結婚してからは食事が整い、とても調子が良くなったと話しています。

夫婦なので当然なのですが、この人のいない人生なんて考えられない!と日々思います。
これから家族が増えたり、環境が変化していくとしても、お互いを大好きな気持ちと尊敬する気持ちをずっと大切にする夫婦でありたいと思います。

 

ご主人との生活を話す優しい笑顔から、ご主人と過ごす1日1日を大切にしていることが伝わってきました。

周囲の40代を「あこがれの存在」と話してくれた彼女。
夫婦になって仕事でもある“料理”への思い入れが強くなったと語る姿から、きっと彼女も素敵な40代になるのだろうなと感じられました。

取材・記事/ 『40男はつらいよ』×ケノコト

 

40男ロゴ
産経新聞と東京新聞のタッグで送る連載企画。
まだ終わらない、終われない、40代の男達がその世代ならではの苦労を吐露しながらも好きなことに熱中し、人生を明るく楽しんでいること新聞紙面・動画・Facebookを連動させて表現する。
ホームページ
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人気企画「40男はつらいよ」とケノコトのコラボレーション企画。
40代の夫を支える嫁たちが、妻として、女性として、胸の内を明かす。

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