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取材 2016.10.22

100人100色ーしなやかに、欲張りに生きたい。転職を経てさらなる進化を目指すコンサルタントー武石綾子さんのお話し

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それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。
年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回は、人事領域のコンサルタントとして働く武石綾子さん(32)をご紹介。
とにかく頑張り続けた20代が過ぎたとき、仕事や人生について考えることが増えるのは男女関係ないといえるでしょう。
キャリアや人生の過渡期を迎えた武石さんに、仕事観や今後ありたい姿について語っていただきました。

 

―これまでのキャリアや現在の仕事内容を教えてください。

新卒で入社したのが、人事領域のコンサルティング会社です。
少人数のベンチャー企業だったので、新卒でも裁量の大きい仕事を任せてもらえて、毎日早朝から夜遅くまで仕事をしていました。
社員同士がとても仲の良い会社で、仕事も楽しく、ずっとコンサルティングの仕事をしていきたいと思っていたのですが、そうするにしても一度事業会社で経験を積んだ方が良いと思い、4年ほど勤務した後に外資系金融の会社に転職しました。

規模も風土も前職とはまったく違った環境で、企画職や営業などを経験。
全国に数百名の営業マンがいたのですが、そのうち女性は2、3名という環境でした。
20代はとにかく経験を積みたいと思って仕事に打ち込みました。

30歳を過ぎた頃くらいから、「手に職」ではないですが、専門性を深めていきたいと思ったのと、やりたい仕事をじっくり考えて、今再びコンサルティングの職に就いています。
専門領域は人事がメインですが、経営全般に関する知識も深めていきたいと思っています。

 

―これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください

最初の会社で上司だった人のことが一番印象に残っています。
その人が、異常なまでに教育熱心で。
徹底的に自分を育てよう、能力を引き出そうとしてくれて、常に本気でぶつかってくれました。
飲み会の場で「あなたに私の何がわかるんですか」と言って泣きながら食ってかかったり、意見が食い違い、深夜近くまで話し込んだりすることも。

ただ、自分も今より大分若かったということもあって、当時はそのありがたみがよくわかっていませんでした。
むしろ「ちょっと面倒くさいな」くらいに思っていたんですよ。
その方は、私が会社を辞めるときに手紙をくれたんです。
そこには私の強みや、次に向けたアドバイスのようなものが詳しく書いてあって。
嬉しかったですし、今考えても本当にありがたかったなあと思います。

会社って良くも悪くも「仕事をする場所」であって、「コミュニケーションも仕事の範囲内で」、みたいに考える人もいると思うのですが、それは少し寂しい気がします。
仕事では社内外問わずいろいろな人と接点を持ちますが、仕事の一環よりはやっぱり人間同士として深い関係を築いた方が、お互いの心に残りますよね。そういう意味では仕事って何をするかも大事ですが、誰とやるかもすごく大事だなと思います。

 

―これまでにぶつかった壁はありますか?

あまり器用なタイプではないので、新しいことを始めるとだいたい何かしらの壁にぶつかりますね。今の会社に勤務して1年程になりますが、もうしょっちゅう壁にぶつかっています。
コンサルティング業界は未経験というわけではないのですが、やはりある程度社会人として経験を積んで入ってきているので求められるレベルも高く、クライアントに良いサービスを提供するために深い知識を持っている必要があるので常に勉強している状態です。
アウトプットのクオリティが低くて上司にダメ出しされることもあります。

そんなときは上司や同僚に励まされて頑張れることもあるのですが、壁を超えるときに大事なことって、やっぱり自分の中にそれを頑張るための内的な動機があるかどうかだと思うんですよね。
例えば私だったら、漠然とですが将来独立してみたいと思っていて、そのためには最低限このレベルの知識や経験が必要とか、そういう目的があることが大事かなと。
だから今はその目的やゴールを達成するための通過地点だと思って頑張っています。

 

―あなたにとって「働く」こととはなんですか?

「理想を実現するための手段」でしょうか。
キャリアやスキルを積みたいのか、自分らしく生きたいのか、それぞれの理想に合わせて働き方、仕事の内容も変えられたらいいですよね。

また、大半の貴重な時間を働くことに使っているので、もう「生きること」そのものと同義のような気もします。
お金を稼ぐ手段という側面も大きいと思いますが、働くことの対価がお金じゃない場合もあるので、必ずしもイコールではないと思います。

 

―今後、あなたがありたい姿を教えてください。

しなやかに生きていきたいです。

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▶山中で自然を感じる武石さん

女性ってあらゆる場面で選択を迫られる機会が多いですよね。私も年を重ねるたびにそう感じますが、ひとつを選ぶというよりは、ゆるやかにいろいろなことを続けていけるような人生にしていきたいです。
人それぞれいろいろな考えがあって正解はないと思いますが、私は何かを選択したときにもうひとつを「あきらめた」と思ってしまいそうなんです。

そうではなく欲張りに、かつ柔軟な人生を歩んでいきたいですね。
ぼんやりとですが、今の仕事でコンサルティングスキルを磨いていって、フリーでやってみたい、独立を目指したいという気持ちはあります。
枠にとらわれずに新しいことに挑戦したいですし、自分の働き方や時間を自分でコントロールしたいという想いも。
今はわりとバリバリと仕事をしている部類に入るかもしれませんが、将来的には少しゆるやかに、でも継続してやっていきたいので、そのために頑張って知識や経験を蓄えている感じです。

今まさに女性の働き方という点で転換期・過渡期を迎えていると感じます。男性も仕事一筋ではなく、別の生き方も選択できるようになりますよね。
だからこそ自分がどうしたいか、意思をしっかり持つことが重要になると思います。

 

―あなたなりの息抜きやストレス発散の方法を教えてください

アウトドアが好きなので、週末に山へ出かけ、自然の中に入ることでしょうか。
普段東京の真ん中で働いているのですが、もともと田舎の生まれなので、本能的に自然を欲しているのかもしれないですね。
山は月に2~3回程度登っています。まだまだビギナーですが。趣味でも家事でも良いと思うのですが、仕事以外にもとことん打ち込めることやコミュニティがあるとリフレッシュになって良いですよね。

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▶木々からマイナスイオンをたっぷりもらう。最高にリラックスできる時間。

あとはやっぱりお酒でしょうか。ビールが大好きで、もちろん山に登った時にも飲みます。頂上付近で飲むビールは最高です!

 

―幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?

たくさんありますが、新しいことを経験できたときや、そこに感動が伴う瞬間に幸せを感じるような気がします。
たとえばずっと目指していた山に登頂して、そこから朝日が昇るのを見ることができた瞬間とか。

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▶雪山納めで北八ヶ岳へ。大自然の素晴らしさに圧倒された。

あとは仕事のプロジェクトが無事に終わって、クライアントからお礼を言われたとき。それを仲間と共有できるのも嬉しいですね。日常的にはぐっすり寝たとき、好きな音楽を聞いてぼーっとしているときも小さい幸せです。

 

―自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?

「実体験を積むこと」と「今しかできないことをやること」でしょうか。
百聞は一見に如かずと言いますが、仕事でも趣味でも、成功するかどうかに関わらず「まずはやってみる」という姿勢が大事だと思います。

昔はどちらかというと物事に無関心なタイプだったので、自ら何かにチャレンジすることはあまり多くありませんでした。
でも東京に出てきていろいろな可能性を知ることで、ある時期からこのままじゃだめだなと思い始めて。
ピンと来たら挑戦したり、会いたい人が入れば声をかけてみたりするようになりました。それからは、理想にはまだ遠いものの、色々な道が開けた気がします。

時間は有限で、明日が必ずあるという保証はないので、後悔しないためにもできる限り今を楽しみたいですね。

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▶山梨の大菩薩峠で見た夕日
しなやかに生きていきたいという武石さん。ありたい姿に向かうための転職は、進化のためだと言えるかもしれません。人生の過渡期を迎えて焦らずにでも妥協もせずに、「まずはやってみる」と行動できることはステキですよね。
「シンプル・ナチュラルが好き」、「働いているときの自分は白か無色が理想」と語る武石さんですが、その迷いのない生き方はとってもカラフルだなと感じられました。

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いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトの共同記事です。

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