
誰でもできる! 『薬味を使った健康管理のススメ』
料理の味をぐっと引き立ててくれる存在、それが薬味。
焼き魚に大根おろし、刺身にわさび、冷奴にネギやショウガなど、料理を美味しくいただくには欠かせない存在ですよね。そのほかにも、大葉、ミョウガ、ニンニク、ネギなど様々な薬味があります。料理の名脇役といったところですが、実は健康面では主役級の働きしてくれるのだそうですよ。
2000年前から存在する料理の名脇役
そもそも、薬味というのは「薬の味」と書くのですから、薬のような効果があるのではないかと想像がつくかもしれません。もとをたどれば、1~2世紀頃に書かれた中国の書物に、「五味」という言葉があります。五味とは、「甘味」「苦味」「酸味」「辛味」「塩味」のこと。書物の中では、この五味のことを薬味と呼び、食べ物それぞれの味の効能を考慮して、食事に摂り入れている様子が記されています。薬味は2000年以上前から、健康管理を意識した食事には欠かせないものだったことがわかるのです。
整腸作用に、殺菌作用!効果的に薬味を使うコツ
薬味別に効能を見てみましょう。
まずは、日本の食卓に欠かせないネギ。ネギの白い部分は食物繊維が多く、整腸作用があります。緑の部分のネバネバには、免疫細胞を活性化する効果が期待できます。加熱するとうまみが出るので、切って捨ててしまわずに、ぜひ味噌汁などに入れて使っていきたいですね。
次にショウガ。ジンゲオールという辛み成分に、血行や新陳代謝を促進する働きがあります。また、加熱したり乾燥させたりすると、ジンゲロンという成分になり、高い殺菌作用を発揮してくれるのです。
ほかにも、大葉は胃液の分泌を促す成分を持っており、肉や魚と一緒に食べたり、パスタやうどんと混ぜたりすると、食欲がわいています。
大根は、部位によって含まれる成分の多さが異なり、薬味の要素が強い先端部分は、消化を助けるジアスターゼを多く、胸やけや胃酸過多に効くため、二日酔いのときなどに効果的です。また、皮に近くなるほど、ビタミンCの含有量が多くなります。ジアスターゼもビタミンCも熱に弱いため、大根おろしで食べると効果的といえますね。
薬味で減塩し、高血圧予防を叶える
薬味の使用は、高血圧予防にもつながります。というのは、料理の味を調える際に塩を使わず、薬味を使って素材の味を引き出すことができるからなのです。
加えて刺激や風味、見た目のきれいさで食事の満足感を得やすいのだといわれています。薬味の減塩効果についての実験も行われており、パセリやセロリから抽出した成分に塩を少し加えて飲むと、塩だけを口にしたときより塩気を強く感じたという結果が報告されているのです。
また、薬味は1種類だけを食べるより、数種類を一度に食べるのもおすすめです。
ネギ、ショウガ、ミョウガ、大葉、カイワレなどを細かく刻んで混ぜ、お肉や豆腐の上に乗せたり、味噌汁に入れたりすると、塩分控えめでも味が引き締まって美味しく頂けます。
30代、40代からは特に、健康のために塩分を控えた食事をしていきたいですよね。薬味を上手に使って、薄味の食生活にシフトしてみませんか?
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