
目指せ美腸『腸内環境を整えて免疫力を高めよう』
季節の変わり目には風邪をひきやすくなります。でもその前に免疫力、落ちていませんか?その原因は年齢だけではないかもしれません。最近話題の「美腸」習慣で免疫力を高めて、元気で健康な暮らし目指していきましょう。
免疫力を高めるためにするべきこと
疲れやすい、常にだるいと感じたとき、まず疑うのは年齢ではありませんか?
「以前はもっと無理がきいたのに」
と思ってしまいがちですが、あながち歳のせいだけではありません。実は免疫力の低下が関係しているのです。年齢には抗えないが、免疫力は生活習慣や食生活で高めることができるのです。
では、この免疫力を高めるためにはどうすればよいのでしょうか。
免疫細胞の活性には、腸内細菌の数が大きく関係しています。つまり、腸内細菌を増やせばいいのです。
免疫力と腸内細菌の密接な関係
免疫細胞は、血液の流れに乗って体内をめぐり、ウィルスやがん細胞など体内の異物を攻撃しています。新しい免疫細胞は腸内細菌の刺激を受けることで、体内へ出動する前に十分な戦闘能力を持つ細胞へと育つのです。すなわち、腸内細菌が多ければ、それだけ強く戦闘能力の高い免疫細胞がつくられるというわけなんですね。
また、免疫細胞も腸内細菌作用をしている。東京大学大学院の共同研究チームが、過剰な免疫反応を抑制する免疫系のT細胞によって、腸内細菌のバランスが保たれていることを明らかにしました。免疫細胞と腸内細菌の密接な相互作用により、私たちの身体は健康を維持しているのです。
健康は腸内細菌のバランスから
腸内フローラという言葉を聞いたことはありますか?
ヒトの腸には100種類以上、約100兆個の腸内細菌が住み着いています。その様子がまるでお花畑のように見えることからこの名が付けられました。最近の研究により、この腸内フローラの乱れが、自己免疫疾患、アレルギー疾患、肥満症、がんなど、さまざまな疾患を引き起こすことがわかってきています。
そこで、腸内細菌のバランスを人為的に調整する治療法が取り入れられるようになりました。たとえば、便移植だ。抗生物質の連続的な投与により、クロストリジウム・ディフィシルという細菌が腸内で異常繁殖し、腸炎を発症することがあります。こういった疾患を持つ患者に、健康な人から便を移植し、腸内細菌のバランスを整える治療が行われているのです。
また、過敏性腸症候群になった人に対しては、腸内細菌を整えるために抗生物質を処方しています。そのほか医薬品や健康食品で、生きて腸に届く乳酸菌などのプロバイオティクスを摂取する取り組みもはじまっています。
日常で腸内細菌を増やすには、ヨーグルト、チーズ、漬け物などの発酵食品や、ゴボウ、レンコン、大根など食物繊維を含む野菜を食べるようにしましょう。
菌が生きて腸に届くという製品も多く販売されているのでうまく取り入れたいですね。また、保存料で使われているソルビン酸などの摂り過ぎには注意が必要です。添加物により腸内細菌が殺菌されてしまう恐れがあるのがその理由。それから、腸内細菌の不足による免疫力の低下を防ぐためにも、必要以上に抗菌や除菌に敏感になるのはおすすめできませんよ。
早速「腸」を美しく保って、風邪に負けない健康的な身体づくりを実践していきたいですね。
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