
日常の中に音楽を〜ケミカルボリュームの秋から冬へ季節が移り変わる今聞きたい一曲『透明』~
何の変哲もない日常の風景。
誰かに話すまでもないけれど、湧いては消えていくふと思い浮かぶ気持ち。
「ケミカルボリューム」の音楽は、そんな何気ない毎日の瞬間を切り取って、すこし特別なものに変えてくれる不思議な力を持っています。
とある地方都市でサラリーマンをしながら、アフター5と土日祝日で曲作りをしている、ユニークなライフスタイルの宅録ユニット、通称≪ケミボ≫。
独自の生き方を貫く彼らの手から生まれる楽曲を1曲ずつひも解いていけば、ケミボの本質が見えてくるかもしれません。
今回ご紹介する一曲『透明』。どんな想いからできた曲なのでしょうか。
今という瞬間に熱中していたあの頃。今も心の中に残っているREALな気持ち。
日頃開けない引出しの中。入れっぱなしで忘れていた昔の写真。
少し色あせた昔の自分と昔の時間。そこに切り取られた物語。
あの頃見てた風景や描いてた未来。そこには写ってない透明で真っ新な熱量。
中高生だった頃の自分。
何かにエネルギーを発散したくて、でもどこに向けていいか分からず悶々とした時期があったのを覚えています。そんな時に出会ったのが音楽や楽器でした。
勉強もそこそこに、好きな曲をひたすらコピーしては一人悦に浸り下手なギターを大音量で鳴らしてたのが懐かしいです。友人たちとバンドを組んで文化祭デビューなんてこともしました。あの頃は遠い未来なんて気にもせず、今という瞬間に爆発すること、輝くことしか考えてなかったような気がします。
大人になり、仕事や生活に追われる日々を過ごす毎日。そんな中久しぶりに昔を振り返ってみた時間。まだ心の中にはあの頃の熱が残ってる。
透明で痛みや熱さえ抱えたREALが。
透明
それはつまり 遠い昔 日に焼けた
同じ景色 眺めていた 色あせた フォトグラフ
振り返るなんて らしくないが 隠し切れない この気持ち
透明な 壊れそうな
ゆえに 痛みを伴った REAL
どんな未来 眺めていた? 捨てられた テレスコープ
振り返るなんて らしくないが もてあましてる この気持ち
透明な 崩れそうな
ゆえに 微熱を纏った REAL
大人になって日々をこなすようになるとどんどん忘れてしまう今爆発すること、輝くことしか考えていない気持ち。
いろんなことをまだ知らなかった、ただ今をかっこよく生きたかった、そのことだけに集中していたあの頃。
でも、きっとそういう気持ちはなくなったわけではなくて。
少し忘れてしまっただけ、しまいこんでしまっているだけなんだ。
秋の夜長、ゆっくりとあの頃の気持ちを思い出してみるのもいいな。
自分の中にあった透明で痛みも熱も含んでいたREALな気持ちを。
この曲はそんなことを考えさせてくれました。
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Chemical Volume / 透明 Short Ver/ライフスタイルミュージック
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記事・歌詞 / Chemical Volume(ケミカルボリューム)
映像 / 渡邉高章
書 / 愉咲
モットーは「自分たちの力量、環境、機材でできることしかやらない」。
地方都市でサラリーマンをしながら、アフター5と土日祝で音楽を作っている宅録ユニット。
公式ホームページ
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ケミボチャンネル(YouTube)
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