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新しいコト 2016.11.29

女性のはたらき方を考える『ライフステージごとに選べるはたらき方』

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今や、女性の社会進出は当たり前となってきている世の中。いまや女性は、妊娠・出産を終え、育児しながら家庭や子どもとの時間を大事にしつつ「はたらきたい」という人は多いのではないでしょうか。
多様な働き方で、両方のバランスをうまくとれるのなら、家庭にとってのママも、そして私自身も幸せになれるのかもしれません。

はたらき方を考える

飯田靖子さん(44)は、名古屋市内で企業向けに事務代行やコンサルティング、接遇研修などを手掛けるマザーリーフではたらいている。子どもが生まれてから家事育児に専念してきた飯田さん。再びはたらき始めたのは下の子どもの幼稚園入園が決まった頃だった。

子どもはまだ小さく、はたらくつもりはなかったが、「幼稚園に行っている間だけでもいいから」と言われて重い腰を上げた。どんなに忙しくても子どものお迎えに間に合うよう14時帰宅を死守。それでも職場の同僚は嫌な顔一つせず「お疲れさま」と送り出してくれたという。

飯田さんはその後、子どもの成長とともに勤務時間を延ばし、下の子どもが小学校5年生になった今では、1日6時間はたらけるようになった。

「17時まで子どもが帰らない今となっては、もしここではたらいていなかったらヒマを持て余して自分の人生を後悔していたかもしれません」(飯田さん)

家庭に閉じこもるなんて

「『はたらきたい』といってもすべての女性がバリキャリ志向なわけではありません。家庭や子どもとの時間を大事にしながらはたらきたいという人は多いはずです」と、マザーリーフの代表・榊原陽子さんは言う。

マザーリーフは、榊原さんが2005年に設立した会社。かつては全日本空輸でCA(キャビンアテンダント)として活躍していた榊原さん。自身の転勤の話が出たことをきっかけに仕事を辞め専業主婦になったが、周りを見回せば元の同僚たちもみんな職場から離れて子育て中心の生活を送っていた。

「日本のCAは気配りがうまく、その接客は世界のVIPにも認められるほど質が高い。天候などの影響でスケジュールが変更になってもつねに最善策を探りながら仕事を進められるよう訓練もされている。そんな優秀な女性たちが家庭に閉じこもるなんてもったいないと感じました」

その後、榊原さんは元CAを接遇やマナーの講師として派遣する事業を立ち上げる。「短時間なら今の生活に支障のない範囲ではたらける」と講師はすぐに集まった。

中小企業の事務代行

こうした声は何も元CAに限ったものではない。ママとなった人たちがちょっと社会とかかわって活躍できるような場が作れないか。そんな思いから立ち上げたのがマザーリーフだ。

榊原さんは税理士の夫と共同で事務所を構え、社会保険労務士としても活躍している。クライアントの相談を受ける中で、多くの中小企業が公的補助金の申請や税理事務などの手が回らないというニーズを抱えていることがわかった。

そこで思いついたのが、事務代行という事業。優秀な女性たちを集めて書類作成などの業務を代行するものだ。「人材は欲しいけれど、正社員を雇うほどの人件費は出せないと悩んでいる企業はたくさんあります」(榊原さん)。

マザーリーフは社員、パートにかかわらず、出社勤務型のスタッフを「シャインズ」、在宅型のスタッフを「マザーリーファー」と呼び、それぞれのライフスタイルに合わせたはたらき方が選択できる。

はたらき方が選べる

現在、シャインズが8人、登録制のマザーリーファーは200人に上る。子どもが小さいうちはマザーリーファーとしてはたらき、育ってからはシャインズにというように、ライフステージに合わせてはたらき方を選ぶ女性が多い。出社勤務のシャインズであっても、子どもの急な発熱時には在宅ワークに切り替えることもできる。

シャインズの内藤史織さん(39)も、はたらき方を柔軟に変えてきた一人。内藤さんは3人の子どもを育てるお母さん。最初の子どもを出産してから家事育児に専念していたが、2人目の子どもが1歳になったとき、マザーリーフの時短勤務正社員としてはたらき始めた。

2年前に第3子を出産したときは、育児休業を取らずに在宅勤務に切り替えて復帰。今も3人の子育てをしながら時短勤務正社員としてはたらき続けている。

おやすみメール受信後は

マザーリーフのスタッフたちが特に心掛けているのが、コミュニケーションを密にすること。顔を合わせる機会が少ないマザーリーファーとシャインズでも、円滑に業務を進めるためだ。

始業時には「おはようメール」を送り合い、それぞれが今日やるべきことを目標と一緒に送信。終業時には「おやすみメール」でその日の振り返りを送り合う。「おやすみメール」を受信後は、基本的にはプライベートな時間に入ったと見なして業務連絡を入れないのがルールだ。

チームがバックアップ

また、月に1度は全体ミーティングで目標設定と振り返りの機会を持ち、週に1度はチーム別のミーティングでお互いの業務を把握する。「このやり方は、チームでフライトを支えていたCA時代の経験から思いつきました」と榊原さん。

子どもが小さいうちは突然の休みも多い。そんな時に誰もがフォローできるよう、書類はすべて所定の場所に管理。すべてデータ化しクラウドでも保管している。

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榊原陽子さん

「それぞれが自分らしくはたらける方法を提示すれば、優秀な人材が集まります。能力が高ければ短時間であっても高いパフォーマンスを出すことが可能です」(榊原さん)

「家庭の事情最優先」を掲げながらも、マザーリーフには活躍する女性たちがどんどん増えている。質の高い仕事ぶりを評価され、今では全国から事務代行の依頼が舞い込んでいるという。マザーリーファーは現在も募集している。

◆事務代行スタッフ「マザーリーファー」
・仕事内容:事務全般
・雇用形態:業務委託
・給与:時給換算で800円程度
・問い合わせ先:マザーリーフの問い合わせフォーム

キービジュアル Photo by MARIA

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