
無添加ってほんと?知ろうとする、気にしてみる『食品添加物を知るコト』
豆腐作りに必要な「にがり」、こんにゃくを作るのに使う「消石灰」など、食品添加物は中国から伝わり、日本での利用は1000年以上の歴史があります。
「食品添加物」という言葉が使われ始めたのは第2次世界大戦後から。あなたはどれくらい知っていますか?
食品添加物とは?
食品衛生法では、「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう』と定義しています。
2016年10月の時点で、指定添加物は454品目、既存添加物名簿に記載されているものは365品目、そのほか天然香料と一般飲食物添加物に分類されています。
指定添加物は食品安全委員会が評価し厚生労働大臣が指定するもの、既存添加物は長年の使用実績が認められた天然添加物、天然香料は動植物から採れる物質を食品の香りづけに使用するもの、一般飲食物添加物は飲食されているもので添加物として使用されるものをいい、例えば、寒天、ターメリックなどがあります。
なぜ食品添加物は使われるの?
食品添加物の使用には、次のような目的と種類があります。
食品の製造、加工に必要なもの
食品の品質を保ち、保存性をよくするもの
食品を形成し、食感を持たせるために必要なもの
食品にうま味、甘味、酸味をつけるために必要なもの
食品に色をつけたりとったりするために必要なもの
食品の栄養成分を補ったり強化したりするために必要なもの
食品添加物は身体によくないというマイナスのイメージを持たれていますが、食品添加物なしでは今の食生活は成り立たなくなることは事実です。
目にする機会が増えた「無添加」と書かれた食品は、一見、添加物がまったく入っていないように思えますが、実はそうではないことが多いのです。
「化学調味料無添加」や「着色料無添加」など限られた添加物が入っていないという場合や、保存料を必要としない食品であるにもかかわらず、「保存料無添加」とうたっている場合もあるのです。
食品添加物は食べても大丈夫?
食品添加物は、食品安全委員会がADIという一日摂取許容量を設定し、安全性の評価を行っています。その評価をもとに、厚生労働省は、日常の食事で摂取する食品添加物の量がADIを下回るように、使用の基準を定めて管理をしています。
ADIとは、Acceptable Daily Intakeの略で、動物実験で得た数値から、人間が1日に摂取しても安全な量を算出したもの。定められた量を毎日、一生涯とり続けたとしても問題ない数値となっています。
また、数値は余裕を持って設定されているため、日常生活でさまざまな食品を食べて、たまたまADIを超えてしまう日があるかもしれませんが、心配はしなくてもよいのです。
食生活において、食品添加物は避けて通れないもの。マイナスイメージだけを持って不安なまま口にするのではなく、安全性を約束する基準のもとで使われていることを理解したいですね。
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