
スマホの電池を長持ちさせるには?節電のコツ その1
なんだか最近、スマホの電池の減りが早い気がする…。電池の残量が少なくてカメラが起動できない。そんな経験はありませんか?
携帯電話とは違いスマートフォンは高性能なので電池を消費しやすいもの。でも、使い方のコツを押さえると長持ちさせることができるんですよ。今回はそのポイントを2回にわけてご紹介します。
目次
- 1. バッテリーを節約するコツ
- 2. バッテリーを長持ちさせるコツ
- 3. 節電に役立つアプリを使う
- 4. アプリで節電のウソ・ホント
1. バッテリーを節約するコツ
1-1. 画面の設定
画面の明るさを下げる
バッテリーをいちばん消費するのが、液晶画面です。そのため画面の明るさを下げることで、節電になります。目の疲れも軽減されます。
画面自動オフまでの時間を早くする
操作しないときは早めに画面をオフにして画面の点く時間を短くすると、節電になります。使ったら毎回自分で画面をオフにするクセをつけると効果的です。
Android: 設定→表示→「バックライトの点灯時間」
iPhone: 設定→一般→「自動ロック」
1-2. 通信、通知の設定
アプリの通知をオフ
マナーモードを「サイレント」にする
アプリごとに通知の有無を設定できます。LINEのポップアップなど画面に表示される通知はオフにします。またサイレントマナーにするとすべての受信のバイブが鳴らなくなるので、節電になります。
●通知オフの設定方法
Android: 設定→アプリ→アプリを選択し「通知を表示」をオフ
iPhone: 設定→通知→アプリを選択し「通知の許可」をオフ
位置情報(GPS)をオフ
位置情報サービスは通信機能やGPSチップへ何度もアクセスするので、電力を使います。Google マップなど、位置情報通信をするアプリを使うときだけオンにします。
アプリの更新や同期、通信をオフ(機内モードにする)
広告の多いアプリは避ける
ウィジェット(SNSやニュース、天気予報など)の表示機能は情報更新のため定期的に通信するので、バッテリーを使います。その分通信容量も圧迫されます。Androidではホーム画面からも削除しましょう。
また電波が弱く不安定な場所では強い電波を探すので、バッテリーを使います。そのため「機内モード」にすると、通信をまとめてオフにできます。Androidでは電源ボタンを長押しすると機内モードが選べます。
●更新オフの設定方法
Android: 設定→アカウントと同期→「データ自動同期」をオフ
iPhone: 設定→一般→「Appのバックグラウンド更新」をオフ、またはアプリごとに設定する
また無料アプリには広告表示の多いものがありますが、広告を取得し表示するために通信するので、そのたび電力を使います。広告表示のない有料版を使うか、広告を非表示にするアプリ(Adblock Browser、Javelin Browserなど)を使う方法があります。
中には使っていなくても動作するアプリもあるので、不要なアプリはアンインストールします。
Wi-Fi、Bluetoothをオフ
インターネット接続のためのWi-Fiや、イヤホンなどの周辺機器と無線接続をするBluetoothはオンにしていると接続先を探すため、微量ですが電力を使います。使うときだけオンにすると、多少の節電になります。
ライブ壁紙(ダイナミック)ではなく静止画にする
待ち受け画面を動く壁紙にしていると、動きがある分静止画の壁紙よりもバッテリーを使います。
細かいことが多いですが、チリも積もれば省電力にもつながるでしょう。
音声入力をオフにする
オンだと、マイクが常に起動している状態になります。
Android:設定→言語と入力→「Google音声入力」をオフ
iPhone:設定→一般→キーボード→「音声入力」をオフ
1-3. 使わないアプリは消す
購入時から入っているアプリなど、裏で起動するものもあるので、不要なアプリはアンインストールします。
iOS10からは、iPhoneもプリインストールアプリ(天気、カレンダーなど)を消せるようになりました。
1-4. 携帯キャリアの節電モードを使う
機種ごとに節電モードがあり、まとめて省エネ設定ができます。
docomo 非常用節電モード
https://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/emergency_power_saving/saving_mode/
SoftBank 省電力モード
http://help.mb.softbank.jp/201hw/sp/12-09.html
iPhone(iOS9~) 低電力モード
設定→バッテリー→「低電力モード」から設定
2. バッテリーを長持ちさせるコツ
多くのスマホに使われているリチウムイオン電池(Li-ion)は、充電をくり返すと劣化し、最大容量が少しずつ少なくなります。
一般的に充電約500回で新品の50~70%ほどまで劣化すると言われています。毎日充電すると、約2年で容量が半分くらいになるということです。使ううちに電池が劣化していくのは仕方ないことですが、次のような劣化させるポイントを避けることで、長持ちできます。
2-1. 充電しながらスマホを長時間使わない、熱いところに放置しない
充電しながら使うとバッテリーが発熱して熱くなり、スマホ本体も熱くなります。バッテリーは熱に弱いため、発熱状態が続くと負荷がかかり劣化が早まります。リチウムイオン電池の許容最高周辺温度は45度です。
スマホが熱くなったら冷めるまで使用をやめ、夏場の炎天下や冬、暖房機器の近くに放置するのは避けましょう。
またスマホケース(革製、プラスチック、ラバーなど)に入れたままの長時間使用や、卓上ホルダに置いて動画を見るなどはやってしまいがちですが、熱がこもり危険です。通気性のあるスマホケースがおすすめです。
●スマホが熱くなりやすい原因は?
- 高性能にもかかわらず、パソコンのような冷却機能がない
- バッテリーが大容量かつ薄型
※冷蔵庫や保冷剤で冷やすのはNG!
急激に冷やすと内部で結露ができ、防水機能も無意味となり故障の危険があります。スマホ用やノートパソコン用の冷却パッドを使うと、効率的に放熱できるでしょう。
~セキュリティ小話~
その昔、ミュージシャンのGACKTさんは、自宅での携帯電話の紛失や、外出先へ持って行くのを忘れることに困っていたそうです。
そこで、毎朝かならず開ける冷蔵庫に携帯電話を入れておくようにしたところ、紛失も置き忘れもなくなったそうです。しかしこれは紛失防止にはいいかもしれませんが、現在のスマホには良くないのでやめたほうがよさそうです。スマホは「常温での保管」がベストです。
2-2. 満タンの状態で充電し続けない、ひんぱんに充電しない
充電中の赤いランプは消えていても、実際は継ぎ足しの細かい充電がくり返されています。これを長時間くり返すと、充電と放電の回数が増え、電池を劣化させてしまいます。
充電が100%になったら、充電コードを抜きましょう。
充電したまま寝る、少し使うたびに充電するのも避けます。帰宅後すぐ充電をはじめ、就寝前までにコードを抜く・または残量10~20%になってから充電するのがおすすめです。こんな便利グッズもあります。
コンセント(節電)タイマー
タイマーで決めた時間に電源をオン・オフできるので、過充電を防ぎます。
2-3. 残量0%で長時間放置しない
バッテリーが空のまま放置すると、過放電となり劣化につながります。残量20~90%ほどで使うのがおすすめです。
ただバッテリーの調整のため、月に1回ほど空にすると良いと言われています。
3. 節電に役立つアプリを使う
節電アプリ
電池残量が少なくなると、節電のため画面照度を下げたりWi-Fiをオフにしたりします。
「節電の達人」(有料)
「バッテリー長持ち・節電 Yahoo!スマホ最適化ツール」など
CPUやタスクを制限するアプリ
バックグラウンドで動いているムダなアプリを終了させ、動きも軽くなります。
「Clean Master」
「加速マスター」など
通信を制限するアプリ
スマホの画面が消えているスリープ状態のとき、LTEやWi-Fiの通信をオフにします。節電効果は高いが、LINEやSNSの通知がこなくなります。
「iBattery」など
バッテリー持ちを悪くしているアプリがグラフでわかる
「Battery Mix」
※古いスマホだと、アプリを入れると動きが遅くなることがあります。
※不正アプリに注意
節電アプリを装った偽アプリはウイルス感染の恐れがあるので、評価などを見てからインストールしてください。
4. アプリで節電のウソ・ホント
アプリを毎回終了させると節電になる?
iPhoneの場合、使うアプリを切り替えるごとに閉じる必要はありません。iOSのアプリはバックグラウンドで停止します。(位置情報を使うアプリ、音楽、ボイスメモアプリ以外)
むしろアプリを毎回起動し直すことで、余計な電力を使います。
Androidでも、アプリを閉じても寿命が改善されることはない、むしろ、ことをさらに悪化させる可能性があるとAndroidエンジニアリング部門のHiroshi Lockheimerが2016年3月にTwitterで発言しています。
毎回アプリを起動し直すよりも、すでに起動されているアプリなら素早く開くので、そのほうが効率的です。
節電にはアプリを毎回閉じるよりも、画面の明るさを下げる、省電力モードにするなどのほうが効果的です。
ただアプリを開きすぎていると動きが遅くなることがあるので、開き過ぎていたら適度に閉じます。
付属の充電器以外での充電はよくない?
自分のスマホと出力アンペア数が異なる充電器を使うと、問題の起きる場合があります。特に安すぎるものや模造品は危険です。そのため付属の充電器なら安全、ということです。
アンペア数は、充電器に「出力DC5V = 1A」などと書かれているはずです。ただ、最近の機器は標準化が進みアンペアが同じであることが多いです。
記事/セキュリティナビ
セキュリティナビは、『セキュリティ対策の第一歩』がコンセプトのセキュリティ情報サイトです。
コメント