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新しいコト 2016.12.17

『言われてうれしい言葉』があれば悩みも消えるはず

自分に素直になるって、簡単なようで難しい。
何よりも心と時間に余裕がないと、自分に素直になれないのかもしれません。
思い当たる節、ありませんか?
心がギスギスしていませんか?
さぁ、肩の力を抜いて、自分の心に耳を傾けてみましょう。
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「どうして、もっと、私をねぎらってくれないの」

たくさんのお母さんの悩みを聴いてきた。
「夫が私を認めてくれない」
「誰も家事を手伝ってくれない」
「子供が言うことをきかない」

お母さんの数だけ悩みはある。そして、一つの悩みが解決したらまた別の悩みが出てくる。

「この人と結婚できたらそれだけでいい」
「就職できたらそれでいい」
「無事生まれてくれたら、どんな子供でもいい」

そう思っていたはずなのに、手に入れた時から次の期待をしてしまう。その結果、文句や愚痴になる。

「どうして、勉強しないの」
「どうして、もっと、私をねぎらってくれないの」
「なんで、こんなことまでしなきゃならないの」

かつての私もそうだった。それだけじゃない。今でも、ついそう思ってしまうこともいっぱいある。そんな時、自分に問いかける。「私は、どう生きたかったのだろうか?」。

毎日、笑顔でいたかったはず。毎日、キラキラしていたかったはず。だったら何をイライラしているんだろう。こうしてコーヒーでも飲みながら自分と向かい合っていると「小さなことにこだわるのやめようっと」。そう思えてくる。

言われてうれしい言葉とは

私が大切にしているのは「言われてうれしい言葉」。「自分が言われてうれしい言葉」は「自分を元気にしてくれる言葉」。「どんな言葉を言われたらうれしいのか」「どんな時に誰が言ってくれるか」「もっともっと、その言葉をもらうにはどうすればいいか」を考えて行動してみると、いくらでも楽しい時間ができてくる。

仕事に追われて、家庭に気を使って、自分が疲れ果てていた時、「大谷さん頑張ってるね」「大谷さん偉いね」と言われても何もうれしくなかった。そんな時、私は「私はどんな言葉が欲しいのだろう?」と自分と向かい合った。

出てきた言葉は、「大谷さんと出会ってよかった」だった。

私は、おカネが欲しいわけでも、地位や名誉が欲しいわけでもなかった。私は存在が欲しかったんだ。生まれてきた意味が欲しかった。そんなことに気づいた。

そして立ち上げたのが、ビジネスマン、主婦、経営者、いろんな人が集まってチームビルディングを学ぶ場所「リーダーズカレッジ」。来年で20年目になる。人を笑顔にできるリーダーを作りたかった。心から笑える場所にしたかった。心の豊かな人を作りたかった。

もっとも、今まで思いどおりになんてならないことなんて山ほどあった。メンバーがもめることもあったし、「思っていたものと違う」と言われたこともあった。でも、ただひたすら向かい合っていると、ご褒美のように「大谷さんに会えてよかった」と言ってもらえることがある。その言葉がうれしくて続けてきた。

だから、相談に来るお母さんに尋ねる。

「誰にどんな言葉をかけてもらいたい?」

すると、涙ぐむお母さんもいっぱいいる。「家事を手伝ってくれないとかそんなことどうでもいいの。『愛してる』って、やさしく言って欲しいだけかも」そんな言葉が出てきたりする。「だったら、私がイライラしている場合じゃないですね」と、笑顔になる人もいる。

子どもに「お母さんの子どもでよかった……と、言って欲しいのかも」という人は「だったら怒ってばかりじゃダメですよね」という話になる。

自分に素直になるって、簡単なようで難しい。何よりも心と時間に余裕がないと、自分に素直になれまい。だから私はお母さんに、たとえ1日10分でいいから、ほっこりして、自分と向かい合う時間を作ることが大切だよと伝えている。

大谷 由里子
1963年奈良県生まれ。大学卒業後、吉本興業に入社。故・横山やすし氏のマネジャーを務め、宮川大助・花子など若手を次々に売り出した伝説のマネジャーとして知られる。88年に結婚退社。91年、企画会社を設立。2003年(有)志縁塾の代表取締役に就任。「笑い」を用いたユニークな人材育成法がメディアで取り上げられ話題に。著書に『吉本興業女マネージャー奮戦記「そんなアホな!」』(立東舎)、『ごきげんで生きる48の方法』(朝日新聞出版)など多数。

キービジュアル(Photo by MARIA)

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