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新しいコト 2016.12.26

理想かもしれない『「主婦の枠内」ではたらくお母さんだけの会社』

来年創業15年を迎える、「お母さんだけの会社」があるそうです。
女性の社会進出が深まる今、晩婚化や少子化が話題となる今、こんな会社が少しでも増えたら、もっと女性の選択肢が増えるかもしれません。

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お母さんの発想から生まれた商品がたくさんある

全商品UVカット率91%以上など品質の高さやこだわりのデザインが人気を呼び、エポカルの商品数は子ども用品を中心にオリジナルだけで約500種類。エンドユーザーだけでなく、幼稚園や保育園などにも取引は広がり、年間売上高は約8000万円に上るという。
「エポカル」というブランド名で、紫外線対策用品の企画から販売まで手掛ける「ピーカブー」(埼玉県・和光市)だ。

子どもを優先してOK

創業以来、スタッフは現役のお母さんだけだ。
主婦ならではのコミュニケーション力や経験は、メイン業務である通販や商品企画で生かされている。

子ども用品に関する問い合わせには、子育て経験を交えながらの提案ができる。商品企画でも、サンプルを着た子どもが「暑い!」と言えばメッシュ素材に変えたり、子どもが脱いでしまったものは商品化を見送ったりと、お母さん視点で柔軟かつオリジナリティに富んだモノ作りをしている。
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スタッフは全員「元キャリ主婦」

現在のスタッフ4人は皆、「元キャリ主婦」で、銀行員、事務職、販売員、養護教諭とさまざまなバックグラウンドを持つ。「真剣にはたらいてきた人たちで責任感が強い」と、社長の松成紀公子さん。

スタッフたちが能力や経験を生かせるのは、やはり、家庭を持つ女性が「はたらきやすい」と感じる仕組みがあるからだ。

すごいのは、基本的に「子どもを優先してOK」という方針。子どもの病気や運動会などの行事、PTAの仕事があるときなどは、休んでいい。今年の春、スタッフの子どもたちの高校の入学式がかぶった日は、臨時休業にしたという。

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社長の松成紀公子さん

松成さんは、ずっと、「主婦の枠内」にこだわってきた。「枠」とは、時間とお金の範囲のこと。主婦だから、家族が帰ってくるまでの「時間」の中で精いっぱいはたらく。主婦が多額の「お金」を借りるのは現実的ではないから、外部機関からは一円も借りない。

特に気を配るのは、「時間」。始業は朝に家事がこなせるよう10時から。終業の18時になったらスタッフに帰るよう促す。「子どもが帰ったときに、その子の顔を見てあげる人がいることは大切」(松成さん)。

わが子への愛から始まった

松成さんの息子は、1歳のときアトピーと診断され、皮膚科医から「紫外線対策をした方がいい」とアドバイスされた。しかし、当時は、紫外線対策ができる子ども用品がほとんどなかった時代。

松成さんは、UVカット素材を入手して一枚のパーカを作った。ネット上で紹介したところ大反響で、試しに販売したら、あっという間に数十枚が売れてしまった。
創業当時は、UVカット商品が今ほど出回っていなかった。

強いニーズを感じた松成さんは、地元のプレママ教室で知り合った佐藤一枝さんと小川りえさんに声をかけた。当時、全員が1歳児のお母さん。「子どもが3歳まではどうしても一緒にいたかった」ので、松成さんの家に集まり、子どもを見ながらはたらくことに。ベビーベッドを置いたり、遊ぶスペースを作ったりと、託児所のようだった。

電話がかかってたときは、トイレやお風呂など静かな場所に駆け込んで対応し、出張中に熱を出した松成さんの子どもをスタッフが迎えに行ったこともある。スタッフ同士、子どもたちを第一に考えながら、支え合ってきた。

日本一はたらきやすい会社を

しかし、いくら家庭の事情とはいえ、欠勤や早退した分の仕事はどう埋めるのか。
ピーカブーでは、自宅用のパソコンを支給しているので、在宅作業でカバーすることができる。
また、全員がメイン担当に加え、三つの業務をこなす。一つの業務内容を二人以上がわかっているので、誰かが急に休んでも困らない。突然の業務チェンジがあるので緊張感も維持できるし、互いに仕事の大変さがわかるというメリットもある。また、全員が、仕事はもちろん、家族の体調や子どもの行事予定まで、お互いに把握している。
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売れ筋は、アウターと帽子

だから、はたらきやすいスタイルも選べる。たとえば、子どもが小学生になった際、実母にサポートしてもらいながら週に2日だけ出勤し、ほかの日は在宅ではたらいた人や、子どもの習い事に合わせて早退する人も。

松成さんを含め、メンバーは全員40代。介護や子どもの成人など、人生の山はまだいくつも待っている。「子どもが小さいときの方が楽に動けたということもあるはず。どう乗り越えていくかが課題」と、松成さん。「主婦の枠内」をモットーにしてきた松成さんでも、「息子にこうしてあげたかった」と思うことが山ほどあるのだそう。「そんな自分の後悔も生かしながら、日本一はたらきやすい環境を作りたいのです。いつかは、日本中、世界中の人が、当社とつながり、育児や家事をこなしながら在宅で仕事ができるシステムを作れたら」(松成さん)。

「一歩」をためらわないで

今は経営者として奮闘する松成さんだが、銀行を辞め、子どもを産んだ後は、「社会に必要とされていない」とモヤモヤしていた時期があったそう。起業した後も、失敗やハプニングはしょっちゅうで、ずっと順調だったわけではない。

でも、仲間の支えがあったから乗り越えられた。仕事に限らず、家庭の悩みや子どもの成長を共有できるスタッフは、家族のような存在だ。

一歩を躊躇しなかったからこそ今がある

今、あの頃の自分と同じようにモヤモヤしている人がいるなら、こうエールを送りたい。

「プラスのことだけ口にすること。話を聞いてくれる人がいるとなおいい。やりたいことがあるなら一回でもアクションしてみる。『一歩』を躊躇しない方がいい。ダメだったら、元の場所に戻ればいいんだから」(松成さん)。

文・佐藤 ちひろ
1979年、東京都生まれ。インテリアや通販、新聞などの業界を経てフリーランスに。企業取材を中心に、執筆活動を展開。東洋経済オンライン連載「めちゃ売れ!コスパ最強商品はコレだ」「溺愛される商品にはワケがある!」など。プライベートでは、創作活動が大好きな幼稚園男児の母。

記事/ハレタル
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コメント

  1. Charlee より:

    If Google is any guide, the phrase “defeat from the jaws of vi1&oryt#822c; is used about twice as often as the orginal “victory from the jaws of defeat”, which I´m pretty sure was there first. I suppose it is a sign of the times. The original phrase makes sense in a society that cannot imagine to choose failure.

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