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新しいコト 2016.12.29

ブラジルの食卓から『ランチといえば「ポルキロ」。ブラジルランチの楽しみ方』

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日本と同じように、ブラジルでも「今日のランチに何を食べるか?」は働く人たちにとっての楽しみのひとつ。お昼どきのレストランは、社員証を首からさげた会社員たちで賑わいます。日本ではあまり馴染みのない、ブラジルのランチ事情をちょっぴりお届けします。

ブラジルランチ=「ポルキロ」

ブラジルでランチといえば、ポルキロ・レストランが定番です。“ポルキロ(Por Kilo)”とは、ポルトガル語で「キログラムあたり」という意味で、食べた量だけ料金を払うビュッフェ形式のレストランです。
日本のコンビニエンスストアほどの頻度で街の至るところにあるほど身近な存在。
メニューは、肉料理・魚料理にお惣菜、サラダ・フルーツにご飯・麺類と幅広いうえ、それぞれ数種類が揃います。
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料理を陳列する容器が空になればすぐに次が追加され、ランチタイムの間はつねに作りたての料理が並びます。好きな物を好きな分だけ選び、最後に計量をしてから席に着きます。
野菜でも肉でもグラムあたりの料金は同じなんですよ。

ポルキロあれこれ

ひとくちにポルキロと言えど、各レストランでメニューや値段などの特徴があります。
いくら食べても料金は代わらず定価にしているポルキロは、たくさん食べたい働き盛りの男性でいつもいっぱいです(けれど、食べ残しには追加料金が加算されるのでほどほどに)。
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(レストランによって単価が異なります。こちらはこの量で18レアル(約630円)※1レアル=35円)

ブラジル人が大好きなシュハスコ(ブラジルのバーベキュー)を目玉にしたポルキロでは、シュハスケイロと呼ばれる専門の調理師がグリルして好みの部位を目の前でカットして提供してくれます。こちらは少し値が張るものの、お店の外までつづく長蛇の列が絶えないほど人気なのです。
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(こちらはこの量で10レアル(約350円)※1レアル=35円)

自分好みのポルキロを探すのも

いくつかのポルキロを巡ったうえで私にも好みのポルキロが見つかりました。
それは新鮮な素材をふんだんに使い、見た目にも美味しい料理が揃うポルキロ。
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毎週火曜日は中東料理の日、金曜日はブラジルの国民食・フェイジョアーダの日と、曜日ごとにメニューが変わるのも嬉しいところ。
手頃な値段設定に加え、内装のポップな色づかいや、お店の方とのちょっとした会話から「美味しいものを提供しよう!」という思いが伝わってきます。
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(金曜日のメニュー、ブラジルの国民食・フェイジョアーダ)

食後のサービスは当たり前

食事の後には、ちょっとしたお楽しみも。
多くの場合、レジの側にコーヒーポットが置かれサービスとして無料でふるまわれています。コーヒーに加えてキャラメルミルクやマテ茶、パイナップル茶も選べる場合も。
コーヒーといえばエスプレッソが主流のブラジル。カップもお猪口くらいの大きさです。立ったままでクイッ!と飲み、人々はまた午後からの仕事へと戻っていくんですよ。
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私たち夫婦の助け舟

料理はテイクアウトもできるので、ときに惣菜屋としての役目も果たしてくれます。
これが私にはとてもありがたい存在。個人的な話になりますが、私の夫はシフトの関係で午後に出勤するので平日の昼ごはんはうちで一緒に食べます。基本的に「お昼は軽く済ませればいいか」という考えの私、麺類や作り置きの総菜でサッと済ませたいのが本音です。

ところが主人の方はそうはいかず、昼食も夕食と同じくらいボリュームが必要。こんな私たちの折衷策として、ポルキロの登場です。昼食前にご近所のポルキロへササッと走り、“ボリュームのある肉料理”をテイクアウト。それをメインに、うちで用意するご飯とお惣菜を合わせてお昼ごはんの準備は無事に完了!
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「肉を1食べたら、野菜を3食べなさい」と祖母に言われて育った日本人の私。
一方、牛肉の生産量・消費ともに世界有数の畜産大国ブラジルで育った生粋のブラジル人である主人。
男性と女性で必要なエネルギー量が異なることに加え、育ってきた食文化も異なります。お互いに満足のいく食事を作れるようになりたいと思うものの、毎日のこととなると疲弊してしまうのもまた事実。1人1人の事情に合わせてアレンジ自在なポルキロに、新米主婦の私は日々支えてもらっているのです。

記事/ペルフェイトあき子
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広島県生まれ。フリーランスで「食と人をつなぐ」サポート業に携わる。早稲田大学卒業後、商社および海外進出支援団体に所属するかたわら、国内外の農場をめぐり、働き方・生き方に対する視野を拡げる。退職後、2016年9月よりブラジル在住。
ブログ:SLEEPY CITY BUGS

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