
日常の中に音楽を〜ケミカルボリュームの日が長くなっていくのを感じる冬の今聞きたい一曲『君の名』~
何の変哲もない日常の風景。
誰かに話すまでもないけれど、湧いては消えていくふと思い浮かぶ気持ち。
「ケミカルボリューム」の音楽は、そんな何気ない毎日の瞬間を切り取って、すこし特別なものに変えてくれる不思議な力を持っています。
とある地方都市でサラリーマンをしながら、アフター5と土日祝日で曲作りをしている、ユニークなライフスタイルの宅録ユニット、通称≪ケミボ≫。
日々を大切にしながら、その日々の中の気づきを形にし続ける彼ら。そんな彼らの手から生まれる楽曲のバックグラウンドを知ると、ケミボの本質が見えてくるかもしれません。
今回ご紹介する一曲『君の名』。どんな想いからできた曲なのでしょうか。
たくさん話をしよう。たくさん聞かせて。君は大切な人だから。
ラブソング。実は初めて書いたラブソング。普通に暮らしてるとラブソングを書くことはあまりないと思います。心で思っても文字にする勇気。他人に歌詞だけ見られる恥ずかしさは書いた人にしか分からないでしょう(笑)「それって実話なの!?」とか「誰のこと!?」とか色々言われるのが目に見えて・・・ご容赦ください。と前置きと言い訳はこの辺りにします。
誰かと共に生きるということ。人は近くにいると、相手の素晴らしさや優しさ、弱さや抱えてるものなど、慣れてしまって見えなくなっていくことがあると思います。初心を忘れる。そうして何度も衝突して後悔して大切なことを思い出し、でもまた繰り返す。そうしながら学びあい、程良い距離を見つけていくのかもしれません。そうして増えていく皺の数が、生きた証として刻まれていけばいいですね。そして一番大切なことはきっと「話をすること」だと思います。環境や育ちが違う人が共に生きるということは大変なことです。お互いのことを知り、思いやり、支えあう。
また、「話を聞く力」。これも大切だと最近よく耳にします。人は自分の話を聞いてくれる、肯定してくれると嬉しいものです。つい自分の意見を押し付けてしまいがちな自分を反省。話を遮ったりすることも多々あったなと反省。
言わなきゃ伝わらないことばかり。聞かなきゃ知らないことばかり。言わなくても、聞かなくてもこれくらい分かってくれるだろう。なんてことは無いように感じます。たくさん話をしよう。たくさん君の話を聞かせてよ。いつもありがとう。
君の名
変わらないで 傍にいたいよ 柔らかい風が ここにはある
変わらないで 傍にいたいよ 変わらない空が ここにはあるから
誰の呼ぶ声も 聞こえないから
ただ君に見とれていた 日が暮れたってずっと
何度も 何度も 君の名を呼んだ
何度も 何度も 君を探してるよ
それでも それでも 温もりが消えてゆくから 丸まって眠る
少しずつ 変わってしまっても 変わらないものが ここにはある
皺の数が増えてしまっても 変わらない君が ここにはいるから
僕を呼ぶ声が 聞こえた気がして
また君を 感じてる いつだってずっと
僕らは お互いに 求め続けてる
馬鹿みたいに 繰り返し 傷を付け合うけど
それでも それでも また引き寄せあってしまうから 重なって眠る
大切な人だから分かってほしい。大切な人だからわかりたい。
そう思っていたのに、気づいたら押し付けたり、ただ鵜呑みにしてしまっていたり。
大切なのは聞くことと相手をそのまま受け入れること。そして、お互いが一緒にいやすい距離感を知ること。
愛することはとても奥が深いことで、そして、ご縁も本当は奇跡みたいなこと。
一度きりの人生だから、何度でも恋をして、毎回相手を大切にしていけるといいな。
自分の心に正直に。君の名を呼ぶだけで幸せに思えることに感謝しながら。
この曲はそんなことを思わせてくれました。
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Chemical Volume / 君の名 Short Ver / ライフスタイルミュージック
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記事・歌詞 / Chemical Volume(ケミカルボリューム)
映像 / 渡邉高章
書 / 愉咲
モットーは「自分たちの力量、環境、機材でできることしかやらない」。
地方都市でサラリーマンをしながら、アフター5と土日祝で音楽を作っている宅録ユニット。
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