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新しいコト 2017.01.31

ブラジルの暮らしから『わたしたちが手本にしたい”休むコト”への考え方』

日本人は休みベタ。そして世界の中でも働きすぎと言われています。勤勉で真面目な国民性は、大切で誇るべきコト。でも、疲れすぎていませんか?
日本の真裏に位置するブラジルから、余暇を上手に取り入れた暮らし方、お届けします。

有休消化は100%!

ブラジルでは会社員に年間30日間の有給休暇が与えられ、その消化率は100% !みんなそれぞれに休暇を楽しんでいます。
日本で会社員をしていた私は、正直うらやましく思いますが、それならば日本でも有給休暇が増えればいいのか?と言うわけでもありません。というのは、私は休み方が下手だったから!退職する時も、数日分を消化できずじまいでした。
だから制度も大事ですが、制度を使いこなすことも必要です。“休み上手”にはヒケツがあることを、友人達から教わりました。

休暇の過ごし方は人それぞれ。

友人のシモニは休暇を利用してスキルアップに励んでいます。流暢に英語を話す彼女ですが、話せるようになったのはほんの3年前のことだとか。休暇を使ってロンドンに3週間、語学留学したのだそうです。それまでも独学で勉強していたものの、実際に英語を話す機会がなく、留学前は一言も話せなかったといいます。

ロンドンで英会話に自信をつけて帰った彼女は、かねてより希望していた海外と関わる部署への異動を叶えました。ちなみに、家庭では2児の母。留学中の子ども達の世話はお母様や旦那様に頼んだのだそう。

日頃から仕事と家庭にベストを尽くす彼女ですが、自分のための時間を作ることも大事にしています。週に一度は家事代行サービスを頼み、中国語の勉強やピラティスのクラスに通う時間を捻出しています。たまに疲れた時は、家族の夕食には宅配ピザを頼み、自分は友人と出かけて気分転換することもあるそうです。

「家族を持つことも、仕事をすることも、私が選んだこと。だけど、私は私という1人の人間であることも大切にしているのよ。」
そんな彼女を家族は尊重して、応援してくれるのだそうです。
1_友人のシモニ▲友人のシモニ(Simone)

一方で、どこにも行かずのんびり過ごす休暇もアリです。近所に住むアレックスは、クリスマス・シーズンに1週間ほどの休暇をとっていましたが、一緒に暮らすパートナーと休暇のタイミングが合わず家で過ごしていました。

「ちょうど大きな仕事が終わった後だから、家でビールでも飲んでゆっくり過ごすよ。」

と、うれしそう。愛犬を抱えながらそう教えてくれた時、彼からはなんだかとてもあたたかい感じがしました。
6_chapada▲ブラジル、ゴイアス州に位置するシャパダ ドス ベアデイロス(Chapada Dos Veadeiros)国立公園

休み下手が過ごした空白の余暇時間

そんな彼らを他人事のように眺めていたのですが、私自身も、先日とあることをきっかけに初めて「休むこと」の意味を知りました。
年末にケガをしてしまい、1週間ほど身体を動かせず安静にしていたのですが、これが結果としてとても良かったのです。

「人に頼むと悪いし、自分がやればお金もかからないから。」

働き者で倹約家が美徳。そんな考えが無意識のうちにしみついていた、“休み下手”の私。少しでも動けていたら、洗濯や買い出しをして、休むことを知らないままだったと思います。
3_nagasaki
▲休暇で以前に訪れた長崎の夜景

普段の行動を一切止めて、空白のスケジュールを過ごすうち、煩雑だった頭の中が空っぽになっていきました。徐々に、普段は目が届かなかったことに思いを巡らせるようになり、周りの方に支えられていることに改めて感謝したり、今後の人生プランを立てたり。思いがけず充実した時間になりました。
この間、一切の家事を担ってくれた主人に、私の変化を伝えると、

「あなたもやっと、“休暇”の意味が分かったみたいだね。」

と、サラッと言われました。なんだか悔しい気もしますが(笑)、その通りだなと思います。

ブラジルの友人たちは休むことを知っています。ちゃんと休む。休むために人からサポートを得る。サポートに対価を払う。それらは決して怠惰でもでもワガママでもなく当たり前に大切なこと。そんな考え方が、“休み上手”のヒケツのようです。
4_yakushima▲休暇で以前に訪れた屋久島の風景

5_yakushima▲休暇で以前に訪れた屋久島の風景

参考資料:エクスペディア・ジャパン社による「世界26カ国 有給休暇・国際調査比較2016」(https://welove.expedia.co.jp/infographics/holiday-deprivation2016/

記事/ペルフェイトあき子
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広島県生まれ。フリーランスで「食と人をつなぐ」サポート業に携わる。早稲田大学卒業後、商社および海外進出支援団体に所属するかたわら、国内外の農場をめぐり、働き方・生き方に対する視野を拡げる。退職後、2016年9月よりブラジル在住。
ブログ:SLEEPY CITY BUGS

コメント

  1. 敏正 より:

    お父さんはきっと休まずにあの世に行くのだろうね。

コメント欄


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