
雛人形はいつ飾る?ルーツは?『雛人形と立春、雨水の時期のこと』
女の子を持つ親にとって、そろそろお雛様を飾らなきゃ!という時期になってきました。今年が初節句というご家庭は、もうどんなお雛様にするか決めた頃でしょうか?
わが家にも娘が二人います。毎年のことですが、雛人形を出そう出そうと思いつつ、なかなか重い腰が上げられない…という体たらく。今年こそ、早めに出すぞと決意しています。
雛人形はいつ飾るのがベストなの?
早めに出さなきゃ!とはいいつつ、せっかくなら縁起の良い日に出したいなというのが親心。お雛様を出すのに適した日とはいつなのかご存知ですか?
<立春>
いろいろな説がありますが、もっともよく言われているのは「立春」の頃。立春とは、冬至と春分のちょうど中間の時期、2月4日頃を指します。ひなまつりには春を迎える意味があるため、この時期にお雛様を出すのが適していると考えられているそうです。「豆まきをしたら、お雛様を出そうね」と覚えておくと忘れないかもしれませんね。2017年の立春も2月4日です。
<雨水>
もうひとつが、「雨水(うすい)」を過ぎた頃。季節を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」によると、雨水とは2月19日頃を指します。雪から雨へ、氷が溶けて水になるという意味で、この雨水の日を境に少しずつ春へと近づいていき、草木が芽生える頃でもあります。ひなまつりが人形を流して穢れを祓うという水に関わる行事だったことからも、雨水を過ぎた頃に雛人形を飾り始めると良縁に恵まれるといわれています。2017年の雨水は2月18日となっています。
ちなみに、学研ゼミの学研デジタル百科事典+(プラス)にも、ひなまつりの由来が載っていました。
ひなまつりとは、もともとは古代中国において「水辺で身を清める行事」であったものが、日本に伝わってからは、「体をなでて病気や悪いことを紙の人形にうつして、川に流す行事」となったそうですよ!
立春や雨水の日が過ぎちゃったらどうしよう!
気づけば、立春も雨水も過ぎてた! どうしよう!というときでもご安心を。
実は「二十四節気」は、その日だけのことではなく、その後15日間のすべてを指すのだそうです。たとえば立春なら、2月4日から15日間、つまり雨水までの期間のことすべてをいいます。雨水も同様に、2月18日からその後15日間すべてが雨水に当たるのです。ですので、絶対に立春・雨水の当日でなくても大丈夫!仕事をしていたら平日に出すのは難しいですし、お天気のこともありますので、あくまでも目安の時期として覚えておくとよいでしょう。
早く片付けないと、嫁に行き遅れる?
では、片付ける時期に関してはどうでしょうか?よく、ひなまつりが終わったらすぐに片付けないと、お嫁に行くのが遅くなる!なんて言いますよね。先にも述べたように、ひなまつりは雛人形に穢れを移して不幸を遠ざける行事、と言われています。「行事が終わったらすぐに片付けなさい」ということには躾の意味合いもあるようですよ。
でも、なかなか翌日に片付けるのは難しい…そんなときは、雛人形を後ろ向きにしておきましょう。こうすれば、「お帰りになった」ということになるので、慌てなくても安心です。
古くからの言い伝えを守ることも大切ですが、そのことに振り回されて、雛人形の扱いが雑になってしまったり、行事自体を楽しめなかったりしたら本末転倒です。
余裕を持って雛人形を飾り、子どもたちとお雛様を愛でて、当日はちらし寿司や、はまぐりのお吸い物などをいただき、家族みんなでひなまつりを楽しみましょう!
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