
コトコトさんぽ 今回はここにしました 鎌倉のまち
武家の都、鎌倉
東京から電車で1時間ほどの鎌倉。源頼朝のひいひいひいおじいさんにあたる源頼義が1063年に建てた鶴岡八幡宮を祀って、源氏の氏神とし、武家の都として鎌倉の街造りを進めました。その約100年後鎌倉幕府が開かれました。鶴岡八幡宮をはじめ、歴史や文化、自然が多くこの街には残っています。
そんな街を今回は歩きました。
シンプルが続くのは、見えない手間暇ありき
長谷寺付近にある恵比寿屋の名物酒饅頭「黒餡女夫満ぢう」をぱくり。
歴史のある建物が多く残る街ですが、時々来ると前にあったお店がなかったり、新しいお店がたくさんある中、この恵比寿屋は変わることなくあります。この酒饅頭に使われる沖縄の黒糖は薪で炊いており、お酒は毎日コトコト煮ています。「酒は生きている。毎日が勝負」とカメラが好きな6代目のおじさんが教えてくれました。一見なんてことない酒饅頭だけれども、7代目まで続いている理由がわかった気がしました。
紫陽花も見納め
江ノ電と紫陽花、お寺と紫陽花。素敵な組み合わせ。紫陽花に含まれるアントシアニンがアルミニウムを多く吸収すると花色は青く、あまり吸収しないと花色は赤くなります。紫はその中間です。
このハイシーズンにも関わらず、静かな時が流れている妙本寺で紫陽花を楽しみました。妙本寺にいく途中、「ぼたもち寺」を発見。なんだか良いことがありそうなお寺だなぁと心が躍りましたが、由来を知るとちょっぴり切ない気持ちになりました。
心を込めた暮らしのもの
妙本寺近くの一軒家の1階に暮らしのものを販売している小さなお店を見つけました。天然木のお箸や食器、ペンダントの形をした花瓶など一つ一つが作家さんの手作り品。作家さんの作品といえど、リーズナブルなお値段でちょっぴり個性的なものが購入できます。日本の風物詩である線香花火。今では海外のものが多いけれどもこれも手作り品。これからの時期にぴったり。
生きた食べ物を身体の中に
鎌倉駅でてすぐのところにある鎌倉味噌工房。いろんな種類のお味噌がお味噌汁にはもちろん、プリンやケーキにも使われていて、お味噌の新しい一面が楽しめます。
ここでは味噌だけではなく、だしにもこだわりが。鰹、昆布、煮干しが定番ですが、このお店では鯵節もブレンドされているとのこと。鯵節も入れることでより風味が豊かに。お食事にはお味噌汁がついていて、4種類の味噌からお好みの味噌汁をチョイス。「味噌は醸造物であり、生き物。この味噌は麹が多いですよ」なんて教えて頂いたり。
元気なお味噌で身体を元気に。
古き建物や文化が残る鎌倉でのお散歩。「生き物」を扱う作り手の「こだわり」と「愛情」にたくさん触れました。
文・撮影/影山 奈々恵
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