知るコト知るコト

ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

家のコト 2017.02.17

子育てと両立しやすい『早朝勤務を選んでみると』

Pocket

はたらきたいと思っても、家事や育児に追われるお母さんが外ではたらくのは簡単ではありません。何とか家事と両立できても、仕事で外に出ている間、子どもをどうしたらいいのでしょう?
保育園も入れない、はたらきたいけど、子どもとの時間も大切にしたいから保育園にいれるほどではない…
一方で、仕事が忙しい夫は子どもと過ごす時間が短くなりがち。子どもともっと触れ合ってもらいたいけれど、仕事を変えてもらうわけにもいかない。
それでも子どもは成長し、家庭環境も変化していくもの。
とある家庭の一歩から、「わたし」でいるためのヒントを見つけてみませんか?

夫にも子育ての時間を

田中悠子さん(44・仮名)が選んだのは、「早朝勤務」というはたらき方。病院での調理補助のパートで、出勤は週3~4日、朝5時半から10時まで。ハードな生活に思えるけれど、メリットもたくさんあったという。

田中さんは9歳の長女と5歳の二女、夫との4人家族。結婚前から長女を妊娠するまで化粧品会社の美容部員としてはたらいていた。出産後も仕事を続けるつもりだったけれど、夫は仕事が忙しく、ほかに育児を助けてくれる人もいない。「いつかまたはたらきたい」と思いながら10年前、子育てのために専業主婦になった。

家事や育児に精を出す毎日を過ごすうち、夫と娘たちが触れ合う時間の少なさが気になるようになった。夫が帰宅するのは深夜で、子どもたちとはすれ違いの生活。言葉の端々から家事や育児を軽く見ているようにも感じ、「大変さをわかってほしい」という思いが募っていった。
そんな生活を一変させたのは、ポストに入っていた地元の情報紙だった。向かいにある病院で、介護食の調理をする人を募集しているという。「これならできるかも。やってみたい!」という強い衝動にかられた。

「朝は夫がいるから、自分がはたらきに出ても子どもたちだけになる時間はない」という安心感、それに「自分がいないので必然的に夫が早起きし、子どもの面倒を見ざるをえない」というもくろみもあった。すぐに病院に電話し、面接、採用とトントン拍子に話が進んでいった。渋る夫を何とか説得し、早朝勤務が始まった。

家族の準備をしてから出勤

それまでほとんど家事や育児にかかわってこなかった夫は、最初、あまり気が進まないようだった。早起きもしなければならないし、そもそも何をすればいいのかわからない。そこで田中さんは、夫や子どもたちが困らないよう、準備を万端にしてから出勤することにした。

朝食は栄養バランスを考えながら、おにぎりや卵焼き、野菜、ヨーグルトなどをワンプレートにしてテーブルに出しておく。こうすれば夫が温め直したり準備したりせずに済むし、食べるのにもあまり時間はかからない。下の娘の幼稚園の支度は制服、下着から靴下まで前日に並べて出しておき、夫が悩まないようにしておく。長女の宿題のチェックもあらかじめ済ませておくようにした。

さらに、夫にしてほしいことをすべて手紙に書いて置いておいた。仕事の休憩中にLINEで確認も入れるようにした。
d0cab9a354158ddb3e9fab253318198e-540x540(Photo by MARIA)

一連の支度をするために、田中さんは朝4時に起きなければならなかった。最初はいろいろな失敗もあったけれど、だんだんと夫もやる気になっていったという。子育てにかかわる時間が増えた夫とは、育児の話をして共感できることも増えた。子どもたちも朝、お互いに協力し合うことでよりいっそう仲良くなったそうだ。

やってみたらできるかも

はたらくという決断は、田中さん自身にも変化をもたらした。それまでは生活や仕事について“~だからできない”と考えがちだったけれど、“やってみたらできるかも?”に変わっていったという。

内面の変化と、家事と仕事を両立した自信をもとに、先日、田中さんは新しいステップを踏み出した。1年2カ月はたらいたパートをやめて、近所の運送会社で事務職に就くことにしたのだ。勤務は平日8~13時の週4回。窓口でのお客さん対応や、営業スタッフとの密なコミュニケーションも必要な仕事だ。
201608-011-540x540(Photo by MARIA)

転職の理由は二つあった。一つは、「人と話すことが好きな自分に、もっと合った仕事がしたい」という気持ちが芽生えてきたのだ。仕事を再スタートできた自信が、転職する決断を後押ししたという。

子どもは成長し家庭環境も変化していく。無理をせず、自分の気持ちと環境を見つめたうえで最善を尽くし、まずは「できる仕事」からチャレンジした田中さん。それが自信となり、ステップアップしていく――その姿はとても自然で、いいはたらき方だと感じさせてくれた。

(文/白川麻里江(Loco共感編集部))
記事/ハレタル
haretal-b
ママ時間からわたし時間へトリップ。
「何かしたい」「新しい自分を見つけたい」「一歩踏み出したい」――。
『ハレタル』はそんなみなさんの「モヤモヤ」に寄り添い、新たな気づきを提供する情報発信メディアです。
ホームページ

Pocket

コメント

コメント欄


instagram-iconみんなのInstagram

人気の記事

2018.06.19

隠し味に最適 季節の保存食『梅しごとのススメ』

2018.06.11

台所育児エッセイ「暮らしに恋して」『 01 運動会』

2018.06.06

二十四節気の暮らし方『稲の撒き時「芒種」』時間の過ごし方を振り返ろう

2018.06.05

爽やか、お洒落な前菜『真ダコと夏野菜のジュレスープ』

2018.06.03

簡単!しっとり『鶏ムネ肉のチャーシュー風と味玉』

2018.05.31

梅雨の季節のお楽しみ!お家を彩る『あじさいリース』

2018.05.28

卵・乳・砂糖不使用『出がらしコーヒーの大人クッキー』

2018.05.27

今年こそチャレンジ!季節の梅仕事『梅味噌』

2018.05.26

日本の暮らし色『虹の色はどんな色?』日本人の光の変化の捉え方

2018.05.25

発達障害ってなぁに?シリーズ その4『うちの子、発達障害?!と思ったら』

編集部おすすめ記事

2018.06.15

自分らしい暮らしに出会う『コンセプトで選ぶ新しいシェアハウスの形』

2018.06.10

お弁当作りのお悩み解決『覚えておきたい新しいお弁当作りのコツ』

2018.06.08

夏休みに向けて親子でやってみよう『子供部屋の整理整頓』

2018.06.07

暑い日にはさっぱりと♪『梅トマトサバそうめん』

2018.06.04

日本の暮らしの言葉『梅雨を彩る言葉たち』〜水無月の暮らし〜

2018.06.03

簡単!しっとり『鶏ムネ肉のチャーシュー風と味玉』

2018.06.01

【ケノコトInstagram企画】6月の「日常のコト」を『#水無月のコト』で投稿しよう

2018.06.01

子どもと遊びつくしても『涼しげ美人』この夏はナチュラルメイクを崩さない

2018.05.31

梅雨の季節のお楽しみ!お家を彩る『あじさいリース』

2018.05.31

里山からのお便り『合鴨のお米づくり』その2〜苗づくりが始まりました〜

月間人気記事

2017.03.15

管理栄養士が教える『デトックスウォーターの美容効果と注意点』

2017.04.01

脇の下を押すと痛くない?『脇コリの解消は 肩こり解消にもつながる』

2017.07.16

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2018.03.31

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「玉ねぎ」の常備菜』

2017.04.06

どんなおやつを選択してる?『低GIなお菓子を選んでみよう』

2016.12.29

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「トマト」の常備菜その1』

2017.09.19

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「なす」の常備菜』

2017.08.24

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「キャベツ」の常備菜』

2017.09.05

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「豚肉」の常備菜』

2017.09.14

指先のカサカサを直したい!『指先の乾燥の原因とケア方法』