知るコト知るコト

ケノコト独自の視点から、様々な人や場所、物を取材して、WEBをはじめとする色々な場所で公開します。

新しいコト 2017.02.26

コーヒーの選択肢の広がり『カフェインレスでもおいしくなった理由』

LINEで送る
Pocket

妊娠してから、大好きだったコーヒーを我慢した…そんなことは少し前のお話かもしれません。最近ではデカフェ、カフェインレスといったコーヒーをよく目にするようになりました。妊娠がきっかけではなく、夜の睡眠のために…などあえてカフェインレスを選ぶ方もいらっしゃるようです。

広がるカフェインレス市場

妊娠してから、好きだったコーヒーが飲みづらくなった。産後も、授乳があるので気になってなかなか飲めない。

そんなとき、カフェインをほとんどなくした、「カフェインレスコーヒー」なるものがあることを知った。カフェインが入っていないコーヒーなんて薄くて味もしないのでは……と半信半疑だったが、飲んでみるとそうでもない。

「カフェインレス」や「デカフェ」という言葉を街中でよく目にするようになったのは、私自身がその”消費者”になったからだけではなかった。
カフェインレスコーヒーの市場は、ここ数年で急速に伸びている。
2015年の「脱カフェイン生豆(なままめ)」の輸入量は2026トンと、3年前に比べてほぼ倍に増えた(全日本コーヒー協会調べ)。
日本のカフェインレスコーヒーを40年以上かけて育ててきたと言われているのがネスレ。いちばん売れ筋の「ネスカフェ ゴールドブレンド」にも、カフェインレスがあるのはうれしい。

「『ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス』を、カフェインの入っている商品と飲み比べてもらったところ、8割の方が『どちらがどちらかわからなかった』と答えてくれました。味には自信を持っています」と、レギュラーソリュブルコーヒービジネス部部長の島川 基さん。
aa96a24bca6e606d6d584456c388b6c0-540x540(Photo by MARIA)

カフェインのデメリットをいちばん気にするのは、赤ちゃんがおなかの中にいる妊婦さんや、授乳をしているお母さん。
ネスレは、そうした女性たちにカフェインレスコーヒーを楽しんでもらおうと、2003年から数年かけて、産婦人科でのサンプリングを行ってきた。その結果、今ではスーパーだけではなくて、アカチャンホンポなどでも扱われるまでに。「妊娠したらカフェインレス」、という文化がここ数年でできてきた。

まだ全体の0.5パーセント

“カフェインレス先進国”であるヨーロッパでは、カフェインレスがコーヒー市場の10%近くを占めることもあるという。でも日本では脱カフェイン生豆の輸入量は全体の0.5%とまだまだ少ない。

理由の一つに、カフェインを摂りすぎることのデメリットがそれほど広まっていないことがありそう。カフェインをほどよく摂れば、集中力を高める、といった効果が得られる。「適量」は人それぞれだけれど、コーヒーでいうと一日に3杯くらいなら大丈夫だと考えられている。
カフェインを摂りすぎると、目が冴えて眠れなかったり、トイレが近くなったりする。結果として健康にもよくないので、ここ最近、カフェインを控えようという人が少しずつ増えてきた。

ちなみに、カフェインがコーヒーより多く含まれる緑茶を昔から飲んできた日本人は、欧米の人より「カフェイン耐性」が強い、という見方もあって、それはそれで面白い。

夜だけカフェインレスに

そんな中、スーパーのコーヒー売り場に行ったら、オレンジ色のパッケージが目についた。UCCが、昨年秋から展開し始めた「お・い・し・いカフェインレスコーヒー」シリーズ。定番のドリップコーヒーの売れ行きが特にいいという。
豆はブラジル産を中心にブレンド。カフェインの抜き方を工夫して、コーヒーの持つ余韻のある後味と苦みを残した商品になった。7-025-540x540(Photo by MARIA)

UCCは08年に、もともとカフェインが少ない豆「ローリナ」も発見している。苗木をブラジルで大切に育て、時間をかけてようやく安定してたくさんの量を作れるようになった。こちらは、コーヒーひき売り専門店のUCCカフェメルカードやスーパーで販売している。

妊娠・授乳中の女性はもちろん、昼間は普通のコーヒーで寝る前にはカフェインレスといったように、飲み分ける文化も育てていきたいという。

カフェインレスの飲み物をお店で見掛けることも多くなった。
全国638店舗のうち約80店舗で、カフェラテなど好きなエスプレッソドリンクをデカフェ(カフェインレス)にカスタマイズできるというタリーズコーヒー。「デカフェのカスタマイズ」の売り上げは、去年と比べて30%ほど伸びている。
Decaf_01-540x540タリーズの「デカフェ エチオピアモカ」

ある女性の社員が4年をかけて見つけてきたコーヒー豆が、「デカフェ エチオピアモカ」。さまざまな産地の豆を試し、カフェインを除いてもコーヒーの香りと味が失われない豆を選んだ。

住宅街の中や商業施設に入っている店には、子連れのお母さんもたくさん来る。はたらいていたときにタリーズのコーヒーを愛飲していた人に、子育てをしながら家の近くのタリーズでもコーヒーを楽しんでもらいたいという思いがあるのだという。

種類も豊富なカフェインレスコーヒー。その文化を根付かせるためにさまざまな努力があったのだ……などと思いを馳せながら飲んでみるのもいいかもしれない。

(ライター/前野 裕香)
記事/ハレタル
haretal-b
ママ時間からわたし時間へトリップ。
「何かしたい」「新しい自分を見つけたい」「一歩踏み出したい」――。
『ハレタル』はそんなみなさんの「モヤモヤ」に寄り添い、新たな気づきを提供する情報発信メディアです。
ホームページ

LINEで送る
Pocket

コメント

  1. Delia より:

    8-18-12vlad spune: mie imi scrie acolo asa:name-standard VGA graphics adapter si la martracuuner:(standafd display types) +45V-a ajutat acest raspuns?

コメント欄


instagram-iconみんなのInstagram

人気の記事

2018.07.14

~初夏の仕込みもの~旬の『そら豆で自家製豆板醤』を作ってみよう

2018.07.03

七夕に作ろう!『エビマヨのエスニック天の川そうめん』

2018.07.02

台所育児エッセイ「暮らしに恋して」『04 グラノーラ』

2018.06.29

季節の行事を楽しむ『七夕のテーブル』

2018.06.28

混ぜて冷蔵庫に入れるだけ『さっぱりホタテのマリネ』

2018.06.25

早めに考えよう!小学生の夏休み『有意義な過ごし方5つのコツ』

2018.06.19

隠し味に最適 季節の保存食『梅しごとのススメ』

2018.06.11

台所育児エッセイ「暮らしに恋して」『 01 運動会』

2018.06.06

二十四節気の暮らし方『稲の撒き時「芒種」』時間の過ごし方を振り返ろう

2018.06.05

爽やか、お洒落な前菜『真ダコと夏野菜のジュレスープ』

編集部おすすめ記事

2018.07.09

100年後を想像して、溝の口らしい街つくりに取り組む会社 株式会社NENGOの『PORTER’S PAINTS』とは

2018.07.03

下準備と手入れがポイント!長く楽しむための『花の生け方』

2018.07.02

清掃活動を通じて街を面白く『グリーンバード溝の口チームが作る、新しい地域コミュニティの形』

2018.07.01

【ケノコトInstagram企画】7月の「日常のコト」を『#文月のコト』で投稿しよう

2018.07.01

夢中になるおいしさ『あさりの白ワイン蒸し』

2018.06.30

簡単!おしゃれ!!夏のおやつに『フルーツポンチ』

2018.06.29

里山からのお便り『合鴨のお米づくり』その3〜田植えをしました〜

2018.06.26

身体ケアや食材の下処理に!『米のとぎ汁』の活用術

2018.06.23

お好みの薬味を添えて『いろいろ薬味のせ なすの生姜醤油和え』

2018.06.15

自分らしい暮らしに出会う『コンセプトで選ぶ新しいシェアハウスの形』

月間人気記事

2017.03.15

管理栄養士が教える『デトックスウォーターの美容効果と注意点』

2017.07.16

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2017.09.19

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「なす」の常備菜』

2017.04.01

脇の下を押すと痛くない?『脇コリの解消は 肩こり解消にもつながる』

2018.07.12

知らなかった!こんなにも多い『ウリ科の野菜の種類とあれこれ』

2016.12.29

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「トマト」の常備菜その1』

2017.04.06

どんなおやつを選択してる?『低GIなお菓子を選んでみよう』

2018.03.31

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「玉ねぎ」の常備菜』

2016.08.21

この夏のBBQの定番間違いなし!『仕込みスペアリブで絶品BBQごちそう』

2018.01.07

2018年は九星気学で『「運」を味方につけよう』