
子どもとの旅行、どこへ行く?『学習につながる旅行先選び』
ゴールデンウィークも終わり、早速次の夏休みの旅行計画を立てている方もいらっしゃると思います。長いお休み、お子さんとの旅行先はどのように決めていますか?
学研教育総合研究所の(2016年9月 小学生白書Web版)「小学生の生活・学習・グローバル意識に関する調査」によると、「夏休みの過ごし方」の上位3つは、「家のお手伝い」に次いで、トップ2と3はそれぞれ「自由研究」、「国内旅行」でした。リゾートで日頃の疲れを癒す旅も楽しくて魅力的ですが、子どもが小学生くらいの時期は、子どもの記憶にしっかり残って、学習につながるような、あわよくば自由研究にもつながるような旅行先を選んでみてはいかがでしょうか。
まずは旅の目的を決める
今の我が子にとって一番良い旅行ルートを決めるために、まずは旅の目的を決めましょう。大河ドラマなどを見て興味が高まっている歴史にまつわるところ、世界遺産登録のニュースを見て関心を持ったところなど、子ども自身が見たい・行きたい場所へは、関心が高くなっているタイミングを逃さずに行くことで、記憶にしっかりと残すことができます。また、今までに習った社会科の内容で苦手だと思っている分野に関する場所もおすすめです。教科書の小さい写真や、紙面上の地図、文字情報だけではなかなか覚えにくいというのは、大人も子どもも同じだと思います。やはり、実際に足を運んで、目で見る、体験する、ということが覚えるためには一番良い方法です。
例えば、我が家の場合は「鳥取県と島根県の位置関係を覚える」という目的で旅をしたことがありました。息子は地理が苦手。親戚などもいなくてあまり縁がなかった鳥取県と島根県の位置やその県にある有名な場所をどうしても正しく覚えられない、という悩みのある時期でした。そこでその2県および近県をまたいで旅行をしようと考えたのです。
目的地から移動可能範囲の有名観光地を調べる
こうして目的を決めると、ピンポイントで行きたい場所が決まります。それが決まれば、旅行日程と予算から、その場所を中心として行ける範囲の他の行きたい場所を探して旅行ルートを決めることができます。
我が家の鳥取・島根の旅は、目的が位置関係を覚えることという理由と、単純に子どもが「魚が好き」という理由から、島根と鳥取の県境にある「境港」へ行くことがまず決まりました。そしてその境港から、日程と移動手段を踏まえて行ける範囲の「有名な場所・行きたい場所」を全て挙げ、その中から「絶対に外せない場所」を1か所だけ決めます。最初に決めた目的地と次に決めた「外せない場所」をどのようなルートで移動するかを考えると、おのずと先に挙げた中でも行けない場所というのがはっきりするので、行き先の絞り込みをすることができます。
宿泊先はこだわりを持って選ぶ
だいたいの行き先が決まったら、旅行全体の移動ルートを決めていきます。移動時間、各場所での滞在時間を考えると、どの場所で宿泊すべきかが決まってきます。宿泊地が決まれば、あとは宿選び。単なる「お勉強旅行」にしないためにも、この宿選びは重要です。宿で入るお風呂、食べる食事は大人も子どもも旅の思い出の大きなウェイトをしめるものですから、家族が喜ぶ宿をしっかり選びましょう。この時、日と場所によって宿の混雑度合いが異なるため、満室で宿がうまく見つからない場合は、移動ルートを逆にたどった場合にどうなるかも調べてみます。日程が変われば部屋が空いていることがありますよ。
旅のルートは子どもと一緒に考える
行き先を決めるときはそれぞれの場所を詳しく調べ、移動ルートを決めるときは地図とにらめっこになりますが、この作業は子どもと一緒に行いましょう。実際に行く場所だけでなく、周辺の場所についての知識も自然に得られますし、細かく移動ルートを考えながら地図をたどるだけでも位置はだいぶ頭に入ってきて、旅行に行く前から予習はバッチリ。この予習作業では、学研ゼミの「学研デジタル百科事典+(プラス)」にある地図検索サービスを使えば、地図画⾯から簡単に著名な場所の詳細情報や、その場所にまつわる、おさえ
ておくべき⽤語も連動して調べることができて、とても便利です。
また、旅先では、子どもにカメラを持たせます。自由に写真を撮らせ、家に帰ったら、子ども自身がお気に入りの写真をピックアップして、撮影した位置を白地図に印をつけて写真を貼る、という思い出マップを作らせてみましょう。この作業は、学習で言えば「復習」にあたります。旅の計画で予習をし、思い出をふりかえって復習をすることで、記憶が更に定着します。後から家族旅行の思い出として振り返る時にも、ただの写真のアルバムより、このマップがある方が細かい記憶が鮮明に思い出すことができて盛り上がります。
せっかくのお休み…親の私たちはつい、日頃の疲れを癒すため「リゾートでゆっくりしたい!」という願望に負けそうになりますが、子どもが小学生の間はそう長くはありません。ぜひ、学習につながる旅を意識して計画してみてください。子どもと一緒にたくさん歩く旅も、今しかできない大切な思い出になると思いますよ。
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