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教育・子育て 2017.06.09

動物のぬくもりが育てる『心のチカラ』

獣医をしている友人が、出産してすぐに猫を飼い始めました。

赤ちゃんとの生活が始まったばかりの環境で、さらに動物を飼うなんて大丈夫?と聞きましたが、そこはプロ。動物と赤ちゃんのお世話をうまく「両立」して、さらにその後、鳥や魚などの家族も増えて、小さな子どもたちと生き物とが共存する生活を楽しんでいます。
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最近は共働きが増えたことで、昔に比べて「子育て世代」が犬や猫などの動物を飼うことが減っていると聞きます。同じ理由で、比較的世話の負担が少ない猫のほうが犬に比べて好まれているようで、「学研ジュニア新聞」の記事によれば、まだ犬の方が少し多いそうですが「猫が犬を抜く日も近い?」とありました。

動物は魚や鳥などと比べると、感情と体温を感じられることでより親近感を持つことができ、距離感が近い存在だと思います。怪我や病気のときは人間と同じように病院に連れて行くこともありますし、ふれあう中で感じられる動物ならではのぬくもりは、子どもの情緒や成長に良い効果があると感じる人がおおいようです。

自信がつく、疑似兄弟体験ができる

友人の家では、小学校1年生になった息子くんに猫の「こまちゃん」の餌係をお願いしているそうですが、普段は奔放な性格の彼も、意外と真面目に毎日その役目を果たしているそうです。お世話「される」側から「する」側になって、「責任感」というほど大げさなことではなく「自分が面倒を見ている」という自信が生まれているのではといいます。

一方、妹か弟が欲しいと思っている下の娘ちゃんにとっては、「こまちゃん」がその代替の存在のようで、いつも世話を焼いたり可愛がったりしているそう。もちろん人とは全然違いますが、例えば一人っ子でも疑似的な兄弟関係を経験できる部分はあると感じます。
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いやしと死生観

泣いてるときに、ただ何も言わずそばにいてくれる存在は大きいですよね。大人はいろいろな気持ちを言語化して人に伝えることで消化できたりしますが、子どもは言葉によらないコミュニケーションができる存在が、大人よりも必要なのではないかと思います。ぬいぐるみでもいいのかもしれませんが、ぎゅっとしたときに温かいと、孤独やストレスで子どもの心がかたくなってしまったときにも、じんわり火がともって、ほぐしてくれる気がします。
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そして、動物は自分より先に死んでしまいます。よく言われることですが、愛する存在がいなくなるという経験をできるのは、動物との暮らしで得られる大きな体験です。死んだら戻らない、命というものを実感することができ「いのちの授業」を実地でしているようなものですね。

私自身も小学生の頃に一緒に暮らしていた犬が死んだとき、電車のなかで犬のことを思ってどうしても涙が止まらなくなってしまったことがありました。そのぐらい大きなショックだったのですが、それでも時間が経ってから、悲しみはいつしか消えて、その犬との暮らしが楽しくて幸せだったという気持ちがはっきりと残り、子どもなりに「生きている間の時間は大事にしよう」というようなことを思ったことを、よく覚えています。

いろいろな事情で飼えない場合には

子どもが「動物を飼いたい」と言っても、家庭の事情で飼えない場合もあります。飼える環境だったとしても、子どもがちゃんと動物との暮らしをイメージできているのか、お世話を続けられるのかなど、本気度は確認したいところです。

まずは動物園や動物のいるカフェなどの動物とのふれあいスポットへ行ってみるのは、実体験として良いと思います。たいていの動物園にふれあいスポットがありますし、最近は猫カフェやフクロウカフェなどもあって、動物を近くで見る・触れる場所のバリエーションも増えていると思います。あとはシンプルに、大きな公園に行って散歩に来ている犬と遊ばせてもらうのも、意外に有効かつ手軽な第一歩かもしれません。家では、本や図鑑で、動物の種類や動物と暮らすことはどんなことが必要かを、自分で調べさせてみるのも良いと思います。
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もし子どもが望んだり、親も密かに飼いたい…と思っているのなら、「『子育て中だから』『共働きだから』猫や犬を飼うのは無理」と決め付けず、子どもの情緒や成長への良い効果のほうに目を向けて、家族会議を開いてみるのもいいかもしれませんよ。

記事/ママトコライター
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