
ドイツに学ぶ『メディカルハーブのある暮らし』
目次
「メディカルハーブ」って知っていますか?
”メディカル”とついている通り、健康のために使われているハーブです。ドイツでは暮らしに根付き、病気の予防などでハーブティーが親しまれているのだそうですよ。
減薬にもつながるメディカルハーブは、ぜひ私たちの暮らしに取り入れたいもの。どんな種類や効果があるのでしょうか?
予防ができて、副作用のほとんどない薬
「メディカルハーブ」とは、健康維持のために使う「薬草」「香草」のこと。日本の病院で処方される漢方もそのひとつだが、まだなじみが浅い。ドイツではメディカルハーブが人々の暮らしに根付いており、医者にかかる前に、病気の予防と対策にハーブティーを飲むのがドイツでは一般的。風邪には「エキナセア」、胃腸のトラブルには「ジャーマンカモミール」といった具合だ。医師はみなハーブの知識をもって処方箋を出し、抗生剤を簡単には処方しない。副作用がほとんどないので、妊婦や乳幼児には最適な薬だ。助産師は、おなかの調子の悪い赤ちゃんに「フェンネル」入りのミルクを与えるという。チンキ剤、湿布剤、入浴剤、軟膏剤、芳香浴剤、蒸気吸入剤など、症状に適した形で成分を取りこむ。ここではハーブティーで有効なものをいくつかあげてみよう。
花粉症・・・ネトル、ローズヒップ
過敏性腸症候群・便秘・・・ペパーミント、ジャーマンカモミール、ローズヒップ
高血圧・動脈硬化・・・アーティチョーク、ペパーミント
肝臓の疲れ・・・ダンディライオン、ローズヒップ
糖尿病・・・ニガウリ、ダンディライオン、マルベリー
抑うつ・落ち込み・・・セントジョーズワート、サフラン
※他の薬との併用、妊娠中、体質によっては効果に異変が出る場合があるので、医師に相談して使用のこと。
ドイツ医療とメディカルハーブのありかた
現代医療とハーブ療法を含む自然療法による「統合医療」を推進するドイツ。無論、ハーブの科学的研究も進んでいる。1978年、ドイツ保健省で「コミッションE」という、ハーブ製品の安全性と有効性を確認する委員会が設立された。現在は医薬品医療機器連邦研究所に属し、世界的な研究機関となっている。また、ドイツの医学部ではハーブの講義が必須で、国家試験にも出題される。医師の資格は更新制のため、試験のたびにハーブについて勉強しなければならない。ほかに、保険は使えないが、国家資格の自然療法士(ハイルプラクティカー)による治療もある。メディカルハーブが根付く背景には、ドイツという国の医療方針が大いに関係している。
メディカルハーブを活かした治療のこれから
自然治癒慮力や免疫力そのものに働きかけるハーブの特性が、感染症、肺炎、認知症などの治療に効果があると期待されている。また、いくつかの病気を併せ持つ患者にそれぞれの薬を出すのではなく、ひとつのハーブでストレスや不眠を含む複数の病因へアプローチできる。結果、減薬と完治後の安定につながっていくという。
私たちの身近にある緑茶やシソ、ショウガやユズなども、じつはハーブの一種。まずは意識的に取り入れるところから始めてみよう。
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