
子どもも満足!『苦くないオレンジピールの作り方』
目次
果物が嫌いな子どもってあまりいないですよね。
甘くて美味しいだけでなく、ビタミンや食物繊維などがしっかり取れて健康にもいいフルーツ。我が家の子どもも大好きで、主に朝食とお風呂の後によく食べています。
子どもたちが大好きな果物をもっと手に入れたいと思い、先日ふるさと納税でも頼んでみたところ、たくさんの国産オレンジが届いたのですが、せっせと食べて消費していく中で、ふと娘が、「皮がもったいないね・・・」と言いだしました。確かに、こんなにあるならおいしく食べれる方法を調べてみようか、ということで、食育も兼ねて、親子で取り組んでみることにしました。
私は子どもの頃から、苦味のあるオレンジピールやマーマレードが苦手で、そういう方は結構多いのではないかと思います。自分好みの、そして子どもたちも喜ぶようなオレンジピールをつくるため、親子で試行錯誤して行きついたオレンジピールの作り方をご紹介します。オレンジ以外にも、夏みかんやブンタン、グレープフルーツ、いよかんなどでも作れますよ。
苦みをとるための方法とは?
柑橘類の皮は苦いですよね。市販されているマーマレードジャムなどにも苦みはあります。大人の中には、好きな人もいる苦味ですが、子どもたちはやはり気になるようです。
オレンジピールのレシピを調べてみると、苦みをとるための方法がいくつか出てきました。
① 白いワタをそいでしっかり取り除く
② 表皮を薄く削る
③ 水にさらす
④ 茹でこぼす(※茹でこぼす=茹でて泡がふきこぼれそうになったら火を止めてザルに取る事)
レシピによってとる方法が異なります。苦みをとりたいからといって、①と②の両方をやってしまうと、薄くて味気のないものができてしまいます。作りたいのはお菓子のゼリーのような食感のものなので、の白いワタはしっかり残さなくてはなりません。
柑橘類の皮の表面には、ピリピリと刺激を感じるような苦みがあり、白いワタの苦みは表面の苦みとは違って刺激はありませんが、しっかりとした苦みです。いろいろ試した結果、茹でたり水にさらしたりすることでなくなる苦みは、表面の苦みではなく白いワタの苦みだと分かりました。つまり、厚みのある苦みの少ないゼリーのようなピールを作るためには、①はせずに②をする。そして③、④をすることで白いワタの苦みをとる、という方法がおすすめです。
『オレンジピール』の材料
オレンジなどの柑橘類の皮
適量
グラニュー糖
水にさらした後の皮の重さの8割程度(好みで調節)
『オレンジピール』の作り方
1.オレンジはきれいに水で洗い、皮の表面をピーラーで薄く削ります。
2.ヘタを切り取り、縦十文字(4つ割り)に切れ目を入れて皮をむきます。なるべく白いワタが皮側からはがれないように、皮はちぎれないように、ゆっくり丁寧にむきましょう。
3.皮を1cm幅程度に縦に切り分けます。
4.鍋にたっぷりの水と皮を入れて火にかけます。
5.煮立ったら湯を捨てて、皮を水に取ります。これを3回繰り返します。煮る時間は全体で30分以上です。手で簡単にちぎることができるくらい柔らかくなるまで煮ます。一つ取り出し、ちぎってみて確認してください。
6.水にさらして1晩おきます。翌日、更に水を変えて3時間おきます。
7.ざるに上げて水を切ります。
8.皮の重さを計り、その8割の重さの分のグラニュー糖を用意します。
9.皮と、用意したうちの3分の1量のグラニュー糖を鍋に入れて弱火にかけます。20分たったら、もう3分の1量のグラニュー糖を入れ、その20分後に残り全てを入れる、という風にグラニュー糖は3回に分けて入れていきます。
皮の白い部分が透き通ってくるまで煮詰めます。皮は柔らかいので、まぜるときに箸などを使うとちぎれてしまうので、鍋をあおってまぜましょう。
10.皮に透明感が出て、鍋底が見えてきたら火からおろします。皮をザルにとって蜜はおとします。
11.熱いうちに一つ一つをクッキングシートの上に並べて乾かします。時々裏表を返して、乾燥させましょう。徐々に表面のグラニュー糖が結晶化されていく様子を子どもと一緒に観察するのも興味深いですよ。
食育…教えるよりも、調べてみよう
オレンジピールを一緒につくる過程は、娘にとっては食べ物や料理の手順や理科で学ぶことに触れる機会の宝庫でした。柑橘系のフルーツについて調べたり、溶けたグラニュー糖が結晶化する様子を観察するときなどは、理科の学習そのもの。
学研ゼミの「学研デジタル百科事典+」の中の「学研ニューワイド学習百科事典」には、果物や野菜の種類や特徴を調べられる「マルチメディア図鑑」や、ものの溶け方・結晶化の現象などを動画で見られる「理科実験動画」があり、興味を持った子どもが自分で調べることができます。
生活と学習がつながる経験で学習への意欲を刺激しながら、親子で一緒に作業することや、美味しいものをつくる・味わうことを楽しんでいきたいですね。
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